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「ちょ…仁なにすんやっ!」
「なにって…見てわかるでしょ?」

そう言いながら仁は器用に俺を紐で縛っていく

「いやや!やめぇや!」
「やだ。亮ちゃんがいけないんでしょ」
「痛っ!」

仁は俺の中心を根本からキツく縛る…あの時のことやっぱりバレてたんか…

「はよ取れや!」
「感じてんのにねぇ…ってかうるさいよ…」

仁が水を口に含むと俺に口移ししてくる

「ゴクッ…」

水以外の物が喉を滑り降りてゆく感触

「な…にや…これ…」
「媚薬、またの名を合法ドラッグ」

自分の顔から血の気が引く音が聞こえる

「体に無害だから大丈夫だよ」
「んなわけあるか!」
「別に使ったって罪に問われないし」

次の瞬間体が燃え上がるかのように熱くなった。空腹時だから薬が早く溶けたのだろう

「やっ…仁っ…」
「効いてきた?」

仁はいやらしくニヤッと笑うがその目は全く笑っていない

「あつ…い…」
「どこが?」
「っ……」
「ど・こ・が?」
「アホ…っ」

そう、俺の中心に全身を包んでいた熱が集まってさっきまで痛みで萎えていたのに今は下腹部に付かんばかりにいきり起っている

「じん…触って…ぇ…」
「や…」

縛り上げられ自慰をするどころか芋虫のように動くことさえままならない状態で中心は熱を増していくばかり…

「お願ぃ…」

頬を涙が伝う感触

「あいつにやったように俺を誘えよ…簡単だろ?」
「っ…」
「ほら…」

いややけど…

「紐…」
「は?」
「紐…解いてや…」

仁はゆっくりゆっくりと体に巻かれた紐を解いていく

「解いたよ…早くやれよ…」

四肢が自由になる…俺はこの場から逃げ出したかった…

「ほらっ」

俺はあの夜あいつにしたように目を伏せて仁に擦り寄る

「じ…ん…」
「ふーん…そうやってねぇ…」

クスクスと笑われ羞恥心が揺さぶられるが今の俺には快感だった

「お願い…」

仁の手を取り俺の中心へ持っていく

「どうして欲しいの…?」

手はピクリとも動かない

「…触って…」

顔から火が出そうだ

「触るだけ?」

そう言うと仁は俺の中心を軽く握る…しかしそれから手は動かずムズ痒く無意識に腰を振ってしまう

「自分から腰振って…亮ちゃん淫乱だね…」
「や…違っ」
「まぁだから浮気したんだよね…俺だけじゃ足んないから…」

するといきなり強く握られた

「あぁっ!」
「こんなに俺のじゃない痕付けてきて…」

そう言いながら首筋に付いている鬱血痕に口付ける

「俺だけじゃ足りないから会えないあいだ横山君に抱かれてたんだよね…?」

仁は俺の中心を激しく扱く。薬が効いている俺の体には強すぎる刺激だっ。

「いややっ…仁…っ」
「俺だって亮ちゃんに会えない間我慢してんだからさぁ」

噛みつくようなキス

「自分だけ狡くない?」

耳元で囁かれる