戦国隆々は日本を元にしているが、独断と偏見によって作られているので必ずしも現実にあったものとは限らない。
そこで戦国隆々の日本では各地がどういう状況になっているか簡単な説明をしてみよう。
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松前(蝦夷)・琉球
共に最果ての地に存在し経路が一本しかない事から独立するとかなり長く存在していることがある。
特に琉球は高い経済力を背景に兵力を増強しているので、統一の最終段階まで残ることも多い。
東北
とにかく経済力が低すぎるのが難点。初期値も低いが最大値も低い。また城の防御力も総じて低く、そのためすぐに統一される地方ではあるが、陸奥を統一しても天下を取るのは厳しい所がある。
関東・甲信越
経済的には普通で城の防御度は高め。往々にして侵攻しやすい東北方面に進出しやすいが、近畿を制圧できないと経済的にジリ貧になり西国に押されてしまう為、中央に進出できるかが焦点になる。
近畿
京や堺など文化と経済の中心地で高い経済力を誇る。ここを取れるかどうかで天下の趨勢が決まるといっても過言ではない。日本の中心にあるため最終決戦地になることも多い。
中国
色々な経路があり侵攻しやすく統一しやすいというメリットがある。しばし四国や九州へ侵攻しやすく九州や四国を平定してから近畿へ出兵することも多い。比較的天下を目指しやすい位置にある。
四国
とにかく何もかも中途半端なのが四国である。しかも四方を攻められやすく侵攻を受けやすい。長所としては土佐が攻められ難いと言う点だが、土佐まで攻められる段階ではかなり厳しいと言える。
九州
高い経済力を誇り、地域的な強さは上位にある。だが経路が一本しか無い為、臣下に独立されると途端に身動きが取れなくなり、四国や中国への侵攻が出来なくなるという致命的な欠陥がある。
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戦国隆々の地位説明
将軍 ・・・帝に任命された日本の武家を統括する征夷大将軍(軍隊の最高総司令官)。
将軍になると幕府(最高司令部HQ)を置くことができる。代々任命されるのは源氏系統だが、
それは鎌倉幕府以降の話でその前までは別に血統に拘らなかった
(初期においては武芸、技術に秀でた渡来人が何人も任命されていた)
この戦国隆々には源氏(というか頼朝が)が存在しないという設定なので当然誰でもなれる。
ちなみに、政治の最高責任者は本来関白なのだが鎌倉幕府以降は将軍家が政治も司っている。
大名・・・一国の主。守護大名、戦国大名など。狭義では一万石以上の領土を持つ武士を指す。
執政・・・大老や家老など大名の変わりに政治を行う家宰をさす。
「執権」と書く場合は将軍の補佐する人物を指す。(鎌倉幕府の北条執権など)
宿老・・・人生経験豊富な老人を指す。ゲームでは家老の中で特に功績を積み重ねた人物を指す。
家老・・・大名を補佐する家臣の最上職。大名のいない場合は家臣団を統率する。
軍団長・・・複数の部隊を統括する軍団を率いる地位。
部将・・・複数の隊をまとめる部隊を率いる地位。
旗本・・・江戸時代には一万石以下(一万石以上だと大名となる)の
直参(将軍家に直接仕える家臣)で、御目見得(徳川将軍に直接会うことのできる身分)以上のものとされた。
ゲームでは大名直轄の家臣と位置づけ、この地位に付く事によって外様から晴れて大名の直参となった。と解釈している。
大将・・・鉄砲隊、足軽隊を統率する地位。
ゲーム中では家臣達を率いて主家に招かれた外様の武士達と解釈している。
城主・・・城を任された侍。元々その国にいた地侍(土豪や国侍ゲーム中では住民の支持で城主になったもの達)
と、大名の恩賞等により城主に任命された者の二通り存在する。
大宰府・・・将軍などが政治を行う場所、所謂府庁を指す。
当初は都の変わりに使用する予定だったが、鎌倉時代のイメージが強くなるので取止めた。
固有名詞(つまり地名)として使われる場合は「大」の文字に、点を入れた「太」を使い「太宰府」と書く。
都・・・(帝がおわす)日本国の首都を意味する。
従ってゲームでは「京都」では無く「京」と表示されている。現在、日本の首都と言われている東京都も意味は同じである。
(横道にそれるが、明治政府が東京遷都を計画したさいに、公卿達が遷都に猛反対した為、「東京は東の京だから」という理由で、無理やり帝を東京にお連れして東京を首都としたという経緯がある。そのため東京都は法制度上、正式な首都とは規定されずに曖昧なままに首都とされてしまった。従って日本の「都」は本来首都の意味を持つのにも関わらず「京都」と「東京都」の二つ存在する事になった。事の経緯と帝の存在から考えると、東京が第一首都で京都は第二首都とも言えるが、専門家の間でも意見が分かれている)
戦国時代は各地の武将が京に憧れて、小京都と呼ばれる文化的に発展させた町を作り上げたり、地名に「〜都」と入れていた。
ゲームでは天下を統一すると都を動かすが、きっと天子様を呼んでいるのであろう。
参考資料:
角川日本姓氏歴史人物大辞典 1-46巻
(著者編集:角川文化振興財団 発行:角川書店)
姓氏家系大辞典 ア〜ン巻
(著者編集:大田亭 発行:角川書店)
戦国大名系譜人名辞典
(著者編集:山本大/大和田哲男 発行:新人物往来社)
三百藩藩主人名辞典
(編集者:藩主人名辞典委員会 発行:新人物往来社)
新訂寛政重修諸家 1-22巻
(編集:高柳光寿/岡山泰四/斉木一馬 発行:株式会社続群書類徒完成会)
その他、多くの書籍より