テイラー家の道楽4
ガスガンのチューニング
色物HPの色物企画、テイラー家の道楽第4回はいよいよチューニングについて。
一口にチューニングといっても、いろいろあります。どれもやりすぎると法律に抵触するので程ほどに。
1.命中率向上。
2.命中率向上のためのカスタムパーツてんこもり。
3.メタルスライドorメタルフレーム。
4.水槽用炭酸ガスを使用した高圧カスタム。
以上のような方針がありますが、通常は1.で十分です。ガスガンを扱ったShopのHPに○○カスタムとある奴です。けっこうな金額が設定されていますが、簡単なカスタムなので自分でやった方がはるかに安上がりです。一部の銃はカスタムしにくいですが、そういった銃はShopでもカスタムしてくれませんから諦めましょう。
では、1.のカスタムの内容はどういったものでしょう。これは、銃身の中に入っているバレル(砲身です)の交換とマガジンについている放出バルブの交換です。通常6mmBB弾を発射するガスガンの場合、バレルの直径は6.08mmです。それを6.04mmの物に交換します。これによって弾とバレルの間から漏れるガスの量が減り、初速がアップします。NINEBALLというメ−カ−から6.03mmバレルも出ていますが、あまりにもタイトで弾を選ぶようなので6.04mmを使用したほうが無難でしょう。放出バルブは、より放出量が多くなるように作られています。このため、ガス圧は上昇し初速が上がります。つまり、このカスタムの狙いは「初速の向上」です。単純なカスタムですが効果は抜群で、命中率は明らかに向上します。まあ、初速が上がるので弾の直進性が増すので命中率が上がるだけですが、私のようなヘッポコでもかなり当たります。
続いて2.のカスタム。これはバレル・バルブの交換と、ハンマー系(撃鉄)の強化です。要するに強い力でバルブを叩いて、ガスの放出量を上げる算段です。ハンマースプリングを強化―スプリングに耐えるためにスプリングのシアーをステンレス製へ−強く叩くためハンマーをステンレス製へ−ハンマーの衝撃にABS製のフレームが耐えられないのでメタルスライドへ。と、よくあるコースです。金額もかかりますし、効果もいまいち。カスタムパーツが多いので調整が大変になりますので、お勧めいたしかねます。
続いて3.のカスタム。金属製の部品を使用するので質感が大幅UP!します。
ABS樹脂など比べ物になりません。あと、ブロ−バックする時の音が金属的でいい感じです。ZEKE製の製品が各種出てますので、検討してみてはいかがでしょう。初めてなら、デザート・イーグルがお勧めです。銃自体が大型なので、加工しやすいです。このカスタムの問題点は、第1に金銭的にかかること。第2に金属加工の技術が必要なこと。第3に道具をある程度そろえる必要があること。第4にメタルフレーム・メタルスライドを両方組み込んだ場合は、模造銃とみなされるので、銃刀法の規制により銃口を金属で塞ぎ、本体を黄色か白色に塗装する必要があります。
さて、各問題点に対する対策を考えてみましょう。第1の問題点の金銭ですが、ZEKE製でも鋳造タイプのメタルスライドなら、1万弱からあります。オークションで探せばもっと安いものが見つかるかもしれません。アルミ削りだしは5-6万します。私にはとても買えませんでした。お勧めは東京マルイのデザート・イーグル。私もスライドを組み込みましたが、スライドにバレルを組み込むときと、可変HOPのカバー部以外では、金属加工は不要でした。逆に止めたほうがいいのは、KSC製のCz75。組み込みが難しく、ハードルは高いです。ヤフオクにもCz75の失敗例が、時々ジャンク品で流れてきます。
第2の問題点は、第3の問題点と連動しています。つまり、リューターなどの道具をそろえれば、かなり加工できます。あとは金属研磨ですが、これは色々ありますので調べてください。私も詳しくありません。
第4の問題点は、法律ですから遵守してください。両方メタル化すると面倒なので、スライドのみにしたほうが良いでしょう。
で、問題の4.のカスタム。一般に高圧系といわれ、ネタにするのもタブー視されています。このカスタムの目的は、高圧なガスを使用することで初速の大幅UPと威力の増大を目指すものです。このカスタムを行う場合、高圧ガスの通り道は全て改造が必要です。マガジンのO―リング、放出バルブ、ガスチャンバー。高圧ガスで硬くなったバルブを叩くため、ハンマースプリング、ステンレスシアー。重いハンマースプリングのせいで重くなった引き金を引くための、トリガースプリング。お金もかかりますし、見つかれば必ず
警察に事情を聞かれます。高圧法というものがあって、10気圧までは合法らしいですが、物が物だけに確実にグレーゾーンです。ご注意ください。それに、そんなもので専用の的を撃っても、すぐ壊してしまいます。ロングバレルに交換した、デジコン製ストレイト・カスタムでも壊してしまうのですから。
では、具体的なカスタムを。最初は放出バルブの交換について。写真は東京マルイ製、旧型デザート・イーグルです。
まずは、ピンポンチなどでマガジンのローレット・ピンを抜きます。ピンポンチを叩くのは。木製マレットで叩いた方がいいでしょう。
下のマガジンストップをはずします。
BB弾用弾倉とガスタンクをはずします。
ガスタンクに放出バルブが見えますから、専用のバルブレンチ(右端のやつ)でバルブを外して、カスタムバルブを付けるだけです。後は、分解と逆の手順で組み立てるだけです。
これで完了。意外に簡単ですよ。