NO. 15
             辰沼剣友会
                             平成14年1月発行
                            
剣道形一本目
 
(打太刀)               (仕太刀)
諸手左上段に構え、左足から左・右・左とすり足で大きく前に進む。さいごに左足を出した後は右足をつけることをわすれないこと。
このとき、仕太刀との距離(きょり)は右足でふみこめば、打てる位置にきていること。
諸手右上段に構え、右足から右・左・右とすり足で大きく前に進む。さいごに右足を出した後は左足をつけることをわすれないこと。
このとき、打太刀との距離は、左足でふみこめば、打てる位置にきていること。

 
打太刀は、気を充実させて(打つぞという気持ちをたかめて)、右足をふみだし、「ヤー」のかけ声と同時に仕太刀の正面を打つ。このとき、下まで打ち下ろすので、剣先は下段の構えよりも低くなる。上体もやや前かがみの姿勢(しせい)になる。ただし、目は仕太刀の目からはなさないように。 仕太刀は、左足から左・右とからだを少しうしろにひくと同時に、両手を頭のうえにもっていくようにして、打太刀の剣先をぬく。
ただちに、右足をふみだし、打太刀の正面を「トー」のかけ声と同時に打つ。このとき、左足をつけるのもわすれないように。
剣先を下段のまま送り足で左・右と小さくひく。上体は前がかりのまま。
さらに、左・右と小さくひき、打ちかかる時の位置にもどる。
「いつでも打つぞ」という気持ちで、剣先を打太刀の顔の中心につける。
打太刀の動きと同時に、諸手左上段にふりかぶり、残心をしめす。
剣先を下段から上体をおこしながら中段にもどしはじめる。
お互いに中段のかまえをとる。
同時に、左足をひいて、諸手左上段から中段にかまえをもどす。
 
剣先を仕太刀の左ひざのこぶしひとにぎりぶん下にさげて、すり足で、左足から左・右・左・右・左と5歩でもとの位置にもどる。最後に、右足をつける。 剣先を打太刀の左ひざのこぶしひとにぎりぶん下にさげて、すり足で、左足から左・右・左・右・左と5歩でもとの位置にもどる。最後に、右足をつける。
 
 
  すべての「うごき」において、仕太刀の「うごき」は打太刀より先に動(うご)かないこと。打太刀の「うごき」にあわせて、おくれずに動くこと。