阿呆王国ウクルグント イベントキットNo.4
 『カン・ユー大尉胸像』

アニメ『装甲騎兵ボトムズ』の裏の主人公と呼ばれる程の人気キャラである。
傭兵となった主人公キリコの上官で戦闘能力は結構あるのだが、嫉妬深い性格の上指揮能力が欠如し人間的な魅力も皆無。
ヒステリックに怒鳴り散らして次第に部下の信頼を失っていく小悪党を広瀬正志が熱演した。
広瀬が前に演じたランバ・ラルと同じ「大尉」なのに、ここまで方向性が違うキャラってのも面白い。
ちなみに広瀬はこの後『レイズナー』のゴステロでも人気を博している。

しかしガレキの世界においてはメカであるATがメインで、キャラに関しては立体化される機会が少なかった。
そこでメジャー、マイナーを問わず『ボトムズ』のキャラを立体化しようと企んだシリーズの第1作がこのカン・ユーである。
基本的に男キャラばっかしなので、全身像よりもキャラの特徴を捉えやすい胸像の方が良かんべ、という事で胸像キットと相成った。
頒価が抑えられるからお客さんも買いやすいだろうし。
・・・・私が全身像を作るスキルが無いという話もあるが(^_^;)

さてこのカン・ユーだが、髪型の解釈に少々、苦労している。
つまりカットによって長めの角刈りのようにも見えるし、横分けのようにも見えるのだ。
更に右向きの絵と左向きの絵で分け目も変わるし。
そこで今回は分け目を左に持ってきて閲覧推奨角度を正面〜右斜め45度としてみた。
サイボーグ009の島村ジョーだってそうだし「どの方向から見ても破綻が無い完璧な原型」なんて物を目指すには、残りの人生は短かすぎる(笑)


本キットの初出はワンフェス2008冬で、開場1時間半で10個完売。
もちろん人気ディーラーさんには及ばないけど、赤字の経験しか無い我が同人ライフにおいては過去に例のない大勝利と言えよう。
ネタがネタだけにお客さんの反応も上々だったし。
来年から2月24日はカン・ユー完売記念日として一杯やろう(笑)


で、その時のお客さんの一人から「ヒラメ顔っぽい」というご指摘をいただいたので、若干釈明させていただく。
前述の通り斜め45度〜60度くらいまではさほど破綻も見られないのだが、それ以上横向きになると確かに不自然に見えるかも知れない。
これはカン・ユーの顔立ちの解釈によるもので、前作であるドバ総司令がギリシャ彫刻風の顔であったのに対して鼻が低く彫りの浅いアジア人を意識しての事。
あと貧相な顔にするため唇を薄くしたってのも影響してるかも。

まぁ確かに、ここまで極端にやらなくても良かったかも知れない。
ご指摘いただいたお客さんに感謝。
次に再びカン・ユーを作る時に参考にさせていただ・・・・そんな日が来るのか?