阿呆王国ウクルグント イベントキットNo.5
 『ラダァ・ニーバ胸像』

時は2008年2月のワンフェス。
新作『カン・ユー大尉胸像』で同人活動初の完売を記録した鵜来は、続く8月のワンフェスにおける新作の開発に着手した。

お客さんからはロッチナやゴステロを作って欲しいとの声もあった。
確かにどちらもカン・ユーに比肩する人気キャラである。
しかし・・・・安易に人気アイテムに走って良いものだろうか?
流行りモノではなく、誰も作らないマイナーアイテムに挑戦すればこその同人活動ではあるまいか。
かつて海洋堂が『柔道部物語』や『THE八犬伝』など、男キャラのガレキをバンバン出していた頃、「プラモと違ってマイナーアイテムを出せる所がガレキの強みだなぁ。海洋堂はガレキの事を判ってる良いメーカーだ」などと思っちゃったりなんかしちゃったのを忘れてはいないか?

それと「キャラ人気に頼らず、誰も作らないマイナーキャラを出してみたい。そいつを見た時のお客さんの反応を見てみたい」という事で白羽の矢が立ったのが・・・・
OVA『装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル』に登場した敵キャラクター
ラダァ・ニーバであった。



で、ファンドをコネコネして作ったのが・・・・ご覧の通り(^_^;)
一応納得いく出来にはなったけど、これは余程の通でなければ買ってくれないのでは・・・・。
それにカン・ユーよりガタイが良い上にケーブルを何本も買ったので、結構元手がかかってしまった。
売れてくれないと困るなぁ・・・・とか思ってたけど、2008年夏のワンフェス持ち込んだ10個が完売。
ありがたい事である。
買ってくれたお客さんの中に転売屋はいなかった。全員目が輝いてた(゚_゚)b




それに最近話題の海賊版業者もいなかった。
・・・・つーかこれをリキャストしてどーすると言うんだ(^_^;)

作例のカラーレシピ


下地としてブラウン+オレンジを吹きます(この時点でカゲ部分を濃く吹きます)。
そのままでは黄色味が強く明るすぎるので、クリアーで伸ばしたレッドブラウン、艦艇色、マホガニー等を薄吹きして色調を落ち着けます。
血色の良いキャラなので、吹きすぎて黒人みたいにならないよう注意して下さい。
小麦色じゃなく、あくまでも褐色肌です。
なおマホガニーを吹くと彩度が落ちて土気色っぽくなるのでほどほどに。


黄橙色+白で下地を塗り、下地をハイライトに残しながらイエローを吹きます。
暗部はオレンジ+イエローを細吹きします。
(作例ではエナメルのオレンジ+白微量をウォッシング風に筆塗りしています)


艦底色+黒、舌はサーモンピンク(レッド+オレンジ)で塗ります。
どちらも鮮やかすぎると浮いてしまうので、肌の色に合わせてレッドブラウンなどで微調整して塗り分けます。
歯はグランプリホワイトです。

黒目
ルマングリーンで、輪郭と瞳孔は黒です。
左右の耳のコネクタはブルーグレイです。

首周り
ミッドナイトブルーで、コネクタ部は全てブルーグレイです。
マイクはやや明るめのグレイで、凹部にダークグレイでスミ入れします。


インディブルーにグレイやミッドナイトブルーを混ぜて彩度を調整します。
雰囲気的にはジーンズのような渋めのブルーが良いでしょう。
劇中では肩の部分が別パーツのようになっていた(肩パッド?)ので、そこだけ色調やツヤを変えても良いかも知れません。
左肩の丸いコネクタ部は黄橙色(または金)です。

台座
胸部の色調に合わせてお好みで。
作例ではライトブルー〜コバルトブルー〜ブラックのグラデにして、最後に蛍光ブルーを全体に吹いています。
ニーバはあれでも(笑)PSなので、家にあるPS2の台座をイメージ・・・・てゆーかそのまんまですね(^_^;)


仕上げ
エナメルで凹部にカゲを入れます。
眉間、鼻、口、耳あたりにカゲを入れると表情が引き締まりますし、凸部にドライブラシをかけても良いでしょう。
塗装が終わったら各パーツのツヤを調整し、ケーブルを繋ぎながら組み上げます。
最初に開けた穴が塗装の皮膜で狭くなっている場合があるので、ピンバイスで軽く穴をさらってやると安心です。

作例では最終調整として目と舌にアクリルのクリアを乗せてツヤを出しています。