阿呆王国ウクルグント イベントキットNo.7
 『ゴステロ』


ゴステロです。脳が痛いです。
このキャラに関しては私如きの思い入れなんぞをグダグダ書いても仕方在りますまい。
まぁ、そういうもんですw

今までの胸像では腕パーツは省略してたんですが、こいつは試験的に片腕を入れてみました。
結果的に顔だけよりも勢いが出て良かったのではないかと。
あと洋モノガレキみたいに凝った台座の胸像を目指してみました。

ゴステロ カラーレシピ (アイペイントでエナメルを使う以外、基本的にクレオスのMr.カラーです)
下地処理:
洗浄後フィニッシャーのアクリルプラサフグレイを吹き、気泡埋めとかの処理を行ってから下地色としてクレオスのGXクールホワイトを吹きます。
後ろ髪の先端など、気泡で欠けた部分はゼリー状瞬着を充填してアルテコの粉を塗してます。
粉を塗す事でベタつかなくなり、完全硬化までの間に形を整える事ができます。

顔:
肌の基本色は黄橙色+オレンジでキャロットオレンジっぽい色を作り、そこにブラウンを混ぜて明度を落としてます。
鮮やかすぎる場合には微量の42マホガニーを加えて彩度を落とすと良いでしょう。
(後でオーバーコートするので、この時点で暗くしすぎないよう注意)

カゲ色はオレンジ+ウッドブラウンにブラウン少量を混ぜたもの。
これをカゲ部分に吹いてからクリアーで伸ばして全体に薄吹きします。
この時点で鮮やかだった肌が焦げ茶色っぽくなります。
作例では2弾目のカゲ付けとして、レッドブラウンとマホガニーを加えたものをアゴの下等に吹いてます。
(かなり暗い色なんで多用しない方が無難かも)
ちなみに唇の下とか細かい部分は失敗すると怖いんで、エアブラシは使わずにエナメルでカゲを入れてます。

顔のシワはエナメルのハルレッドまたはフラットブラウンに黒を加えたものを面相筆で書き込んでます。
クッキリした線になりすぎないよう、肌の色に合わせて明度を調整して下さい。

歯はラッカー筆塗り。その他はエナメルで、以下の手順で塗ってます。
・唇と口の周囲をマスキングゾルで保護(誤って筆が触れたりキズを付けぬよう)。
・歯はクールホワイトに微量のグレイを混ぜたものを筆塗り。
・口の内側はエナメルのハルレッド+ダークグレイを筆塗り。
・舌はエナメル白+赤+ハルレッドを筆塗り。
・唇と歯の境界はエナメルのハルレッド+黒。
・歯にはエナメルのグレイでカゲを付けて立体感を出す。
・歯および口の中はアクリルクリアを乗せツヤを出す(これはお好みで)
アイペイント:
白目はラッカー筆塗りで、その他はエナメルです。
以下の手順で塗ってます。
・目の周囲、特に眉骨をマスキングゾルで保護。
 あと鼻や顎などにもマスキングテープを貼り、汚れないよう保護。
・白目はクールホワイト筆塗り。
 (以降、1行程ごとにクリアーを吹いて塗膜を保護してます。)
・エナメルのライトグレイで白目部分のカゲ付け。
・アイラインはエナメルのハルレッド+黒。
 上のラインは黒っぽく、下ラインはやや赤味を強く。
・黒目を黒で塗る。
・エナメルのハルレッドとクリアーレッドで眼球の左右に赤味を入れ、お好みで充血表現。
・完成後にアクリルクリアーを乗せツヤを出す。

髪の毛:
基本色はガイアのパープルバイオレット+308グレー少量です。
まず暗部に細吹きし、その後クリアーで伸ばして全体に吹いてます。
最後にエナメルのパープルで肌との境界などにスミ入れしてます。

頭部バイザー:
顔の右半分を覆うバイザーです。
ブルーグレイを下地にしてエアスペリオィティーブルー+クールホワイトで明部を立ち上げてます。
中央のレール部分はマスキングが面倒なのでエナメルのダークグレイ筆塗りです。
バイザーの断面部分を筆塗りで済ませれば、髪や顔との境界を正確にマスキングせずに済ませられるので楽チンです。

右目のカメラアイの基部はグレイですが、若干青みがあるので軍艦色+ミディアムブルー少量としました。
十字の溝はエナメルのジャーマングレイ+黒でスミ入れし、断面の部分もエナメルで基本色より暗い色を乗せ立体感を強調してます。

カメラアイ本体はレンズ部分にマルーンを吹いてから錬り消しを詰め、外周にエクストラダークシーグレイを吹いてます。
練り消しを取るとカメラアイ内壁はマルーンのままなので、レンズ部分を残してエナメルの黒を筆塗りします。

※頭部のメカ部分はいずれも胸部同様、ブルーパールをを吹いて光沢仕上げとしています。

腕部:
腕と脇腹は肌色より濃い焦げ茶色です。
作例ではウッドブラウン+ブラウンを基本色とし、その上から基本色にレッドブラウンを加えた物を吹いてます。
右腕の断面部にはこれにマホガニーを加えたものを吹いてます。
仕上げにエナメルのフラットブラウン+黒でウォッシングし、それからハルレッド+ダークイエロー+ブルー微量でドライブラシして血管を浮き立たせます。
(パステルで血管の凸部に明るいブラウンを乗せる方が簡単ですw)

上腕部と手はミディアムブルーを下地として、それからネイビーブルーでカゲ&コート吹きします。
最後にブルーパールを軽く吹いて半ツヤ消しとします。

手首のリングはGXホワイトで、ブルー系のカゲを入れホワイトパールを吹きツヤありにします。
最後にリングの継ぎ目にエナメルのジャーマングレイでスミ入れします。

胸部:
胸部はT字型の部分、左右の赤い部分、毛皮部分に大別されます。
T字パーツはグレイバイオレット+グレー36320で全体を塗り、その上にグレー36375+ホワイトを吹いて明部を立ち上げます。
最後にブルーパールを吹き、毛皮部分と差別化するため光沢仕上げとします。
T字パーツのカゲ部分はマスキングが面倒だったので(笑)、最後にエナメルのダークグレイを筆塗りしました。

左右の赤い部分はキャラクターレッド+艦底色で塗り、最後にレッドパールを吹き半ツヤ消しとします。

毛皮の基本色はクールホワイト+ダークグレイ、ウッドブラウン、マホガニー各微量で作った彩度の低いアイボリーです。
胸部装甲や首との境界、凹凸のカゲ部分にはウッドブラウン+ニュートラルグレイ、肩のカゲ部分にはウッドブラウン+306グレーを吹き、エナメルのダークイエロー+ニュートラルグレイでウォッシングを行います。

そのままだと黄色味が強いので全体に332グレイ+ミドルストーン+ツヤ消しクリアを薄吹きし、ツヤを消すと共に色調をグレイ系に振って落ち着けます。
(状況によっては下の部分にグレイ系でもう一度ウォッシングします)
面相筆を使い、エナメルのダークグレイ+カーキ微量で毛の流れを書き込みます。密度はお好みで。
最後に塗装面保護のためもう一度ツヤ消しクリアーを吹きます。

胸部の断面部分は黒だと重すぎるので、マホガニー+エクストラダークシーグレイ+黒を吹いてます。

台座:
下部はダークグレイを基本色し、軍艦色2やニュートラルグレイを明部に吹きます。
エナメルのジャーマングレイでウォッシングし、シャブシャブに溶いたエナメルのフィールドブルー、フィールドグレイ、レッドブラウンで部分的に色調を変化させます。
仕上げにドライブラシで明部を強調、作例ではパステルも使ってます。
仮組みした段階で明暗のコントラストが弱いようなら、局部的に黒でスミ入れしても良いでしょう。

支柱はグレイ系の台座と差別化するためブロンズ調の金属っぽくしました。
ダークグリーンにグリーンパールを吹きますが、そのままだとキラキラしすぎるのでエナメルの白+グリーン微量でウォッシングして緑青が吹いた感じを表現し、最後にカッパーでドライブラシしてます。
留め金っぽい部分はエナメルの黒、リベットは同ダークカッパーでどちらも筆塗りです。