阿呆王国ウクルグント イベントキットNo.9
 『複製人間マモー』


マモーと言えば旧作ルパンの魔毛狂介、それからウンナンの妖怪博士マモーとミモー。
イヤ懐かしいw


『ルパンVS複製人間』と言えばヤマトや999と共に私の人生に多大なる影響を与えた、ある意味ガンダムより罪深い(笑)アニメです。
35年前というあたりが懐かしいと言うか何と言うか(^^;)

マモーのガレキは90年代頃のワンフェスで見た事はあるんですが、どちらかと言うとピンキーサイズのマスコット的なキットだったので、代座付きの海外ガレキみたいなやつを作ってみたかったんですよ。
それでようやく出せたのがこいつ。
fgやTinamiで予想以上の評価をいただき(ナカーマw)、またワンフェスでも多くの皆様にお買い上げいただき感謝しております。
大笑いしながら写真を撮ってた皆様、ブログでご紹介下さった皆様にも感謝。

あ、それとブース前で鼻からウーロン茶吹いてた方ゴメンナサイ(^^;)

複製人間マモー カラーレシピ (アイペイントでエナメルを使う以外、基本的にクレオスのカラーです)
下地処理:
洗浄後フィニッシャーのアクリルプラサフグレイを吹き、下地色としてクレオスのGXクールホワイトを吹いてます。
この時点でポツポツ気泡が見つかりましたがワンフェス前で急いでいたため、モデリングペーストを擦り込むのみとしました。
モデリングペーストの部分だけツヤ消しになりますが、上に色を重ねちゃえば判らないし(^^;)
気になる方はもっぺんクールホワイトを上から吹いても良いと思います。
顔:
下地はエアスペリオリティーブルー+ミディアムブルー+ロシアングリーン1微量。
カットによって微妙に色が違うので、緑系より蒼系の方が好みであれば、ロシアングリーンは混ぜなくても良いかも知れません。

作例では白目はクールホワイトを筆塗りしてます。
白目が入ったらアイラインを引く前にクリアコートします。

アイラインとまつ毛はエナメルのジャーマングレー+黒で描き込みます。
(クリアコートした上なので雑誌のHowtoにあるようにエナメルシンナーで簡単に修正できます)
黒目の内側はエナメルのクリアブルー+クリアグリーン少量でハイライトは無し。
顔のシワはブラックグリーンまたはオリーブグリーンを使ってます。
作例でシワの線が強すぎると思われる方はもっと薄いフィールドグレイ(青系が強い肌ならフィールドブルー)あたりの方が良いかも。
一通り終わったらツヤ消しクリアでコートして、目の部分だけアクリルクリアを乗せてツヤを出してます。
髪の毛:
サフを吹いてから接着して継ぎ目を消します。
作例では時間が無かったのでゼリー状瞬着を盛って硬化後に削ってます。
細かい段差とかはプラパテでも良いでしょう。
ヤスリがけで削れたサフを吹き直してから全体にグレイを吹き、それからカゲ部分のグレイを微妙に残しつつクールホワイトを吹き、いったんクリアコートします。

髪の流れは面相筆でエナメルのニュートラルグレイを使い描き込みます。
太い所や曲がった所はエナメルシンナーで拭き取れるので、結構大雑把にやっても大丈夫w

それから再度クリアコートして、今度は平筆に少し薄めたニュートラルグレイを含めてからティッシュで軽く拭き取り、筆先がバラけた状態で髪の流れに沿ってなぞります。
こうすると筆先がバラけているので、少女マンガのような細い髪のラインが引けます。
(ドライブラシと違って何度も往復させず、一筆書きの要領で一気に描き込みます)
そのままだと下地のホワイトとのメリハリがつきすぎて、いかにも「描いた」感じがあるので、GXホワイトを薄吹きして落ち着けます。
若干ムラがあった方が良いかも。
最終的につや消しクリアでコートします。

※髪の毛を仕上げてから顔を後ハメできるようになっていますが、事前にすり合わせを行って下さい。
  もみ上げが歪んでいて後ハメできない場合には、熱湯やドライヤーで歪みを直して下さい。

背広:
クレオスのパープルをカゲ部分に細吹きし、それからクリアーで伸ばして全体にうっすら吹きます。
(ガイアのパープルヴァイオレットは青みが強いのでクレオスがオススメ)
縫製部分のラインはエナメルのパープルを入れました。
仕上げに半つや消しクリア+パープルパールでオーバーコートしました。
レプシ誌で記事書いておられる狩人氏のパールコートと同じ要領ですね。

エリも同じくクレオスのパープルですが、背広と違ってクリアーで伸ばさずガッツリ吹きます。
ボタンは画面では背広と同じ色ですが、作例ではエナメルのツヤ有りホワイトを軽く乗せて色調とツヤを変えてます。

※パープルは混色で作るとどうしても汚くなってしまうので、ビン入りのパープルそのままが良いと思います。
 赤と青どっちかに振りたい場合には、純色カラーやクリアカラーを混ぜると良い・・・・かな?(実は使った事が無いw)

シャツ:
グリーン系ですが、劇中では「顔より彩度が高く、背広より明度が高い」感じです。
ルマングリーンだと鮮やかすぎるので、ロシアングリーン1を加えて再度を落としてます。
ネクタイ:
外郭部分をマルーンを筆塗りし、マスクゾルで大まかにマスキングして中心部にブラシ吹きしました。
後でカゲ部分にエナメルの艦底色、ハイライトにピンクを乗せてます。
下半身:
靴は下吹きのクールホワイトをマスキングしてそのまま生かし、ズボンは背広と同じパープルです。
台座&石柱:
ニュートラルグレイでベタ塗りし、石柱の右側にはイエロー系、左側にはブルー系をごく薄く溶いて乗せ、月明かりが向かって右手前から当たってるような演出を入れてみました。
この状態でいったんムーンストーンパールを加えたクリアーとコートして、それから黒+ジャーマングレーでウォッシングして石畳の継ぎ目やヒビの部分を強調しています。

上の写真では貼ってませんが、台座用の銘板シールが入ってますので宜しければお使い下さい。
仕上げ:
マモーの初登場シーンでは額の部分が暗くなってて、ちょうど下からライトを当てた「お化け照明」のような顔でした。
そこでパステルのディープグリーンかを粉末にして、額の部分に擦り込んでます。
(肌の色によってはブルーグリーンでも良いでしょう)

あと台座の明部を色補正しても良いと思います。
作例ではドライブラシのノリが今ひとつだったので、凸部にウォームグレイを乗せてます。

パステルはクリアー吹きで定着させても良いですし、そんなにベタベタ触らないのであればそのままでも良いでしょう。
(濡れティッシュで意図的に拭き取ろうとしない限り、そんな簡単には落ちません)