ヤゴの飼育について
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 野外で採集したヤゴは、形やトゲの有無などの観察をするだけでも楽しいのです が、せっかくだから、羽化まで飼育したいですね。生き物図鑑などにもヤゴの飼育の仕方は、詳細に書いてありますが、ものぐさな僕は、エアーポンプの設置や水の交換などを全く行わず、飼育ケースにヤゴを入れっぱなしで、たまにエサを与える程度の非常に雑な、そして独自の飼育を行っていました。それでも大抵のトンボは羽化してくれましたので、しばらくアグラをかいて工夫することを怠ったのです。
   
 しかし、このナマクラ飼育法では、カワトンボの仲間やナゴヤサナエといったデリケートな流水性ヤゴは、ことごとく羽化に失敗したのです(ちなみにムカシトンボ、オニヤンマ、ミルンヤンマ、ダビドサナエ、ホンサナエ、オナガサナエなどの流水性ヤゴは、止水環境でも羽化率が高かった)。

 特に、ハグロトンボは、止水環境での羽化率は0%であった。もう2〜3日後に羽化するだろうという、翅芽がパンパンに膨らんだ終齢幼虫を採集してきてチャレンジしてみても、ことごとく失敗したのだ(早くからエアポンプを導入すればいいのだ が、「絶対に止水環境で羽化させてみせる」という妙な意地があった)。

 また、ナゴヤサナエも止水環境をことごとく嫌いました。採集後、止水環境に2〜3日置いただけで、ほとんどのヤゴが死滅するのです。

 かくして、カワトンボ類、ナゴヤサナエの羽化を達成すべく、とうとうエアーポンプの導入に踏み切ったのだ(ったく 早くから導入しろ!)。



飼育の実際
(デリケート系ヤゴ用)

    1.用意するもの
@食器水切りかごの下の部分、Aエアーポンプ、B洗濯用ネット(特大)

    @とBは、100円ショップで手に入ります。
    Aのエアーポンプは、水作株式会社製のもので、「水心SSPP-7」です。
    ホームセンターで900円くらいです。


     2.容器内の環境整備
T 炭です  U大きめの石  V 棒きれ

     T炭は、濾過作用を期待しています。
  U石ころは、サナエの羽化の足場だけでなく、隠れ家にもなります。
     V棒きれは、カワトンボの抱き枕として利用します.。
     砂は、ナゴヤサナエの採集場所のものをそのまま利用します。

      
     3.さあ後は、羽化を待つだけです
洗濯袋にケースを入れて、長めの棒を立てれば仮設テントの出来上がり

この方法だと、ヤゴの脱走の心配もいりません。夏場でも水の腐敗は皆無です。
ほとんどのヤゴは、ネットの内側にぶら下がった状態で羽化してくれます。


かくして、ハグロトンボ、アオハダトンボの羽化に成功したのであったのだ・・・