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夏、アイス、愛す!(前編)


竜也がビッチ調、大和がムッツリ全開です。
それなりにえろっちい表現が出てくるので苦手な方はご注意ください。

大丈夫な方はどうぞ!↓↓↓




















夏、あつい。薄着。露出。
ありがとう、夏!サマー!!愛してるぜ!

と心のなかで夏への愛を説きながら、俺は目の前になんとも無防備に晒された弥栄の素肌を舐め回すように眺めていた。(むしろ舐め回したい)
白いタンクトップからさらけ出された華奢な腕は、ほんのりと日にやけていてうまそう。
たまに暑さのあまりそのタンクトップをパタパタと仰ぐもんだから、そこから覗くチラリズムな腹☆イッツキュート。
これで半ズボンでも履いてくれりゃ申し分ないわけだが、まあそこはズボンをまくり上げた先からの足首を見て我慢するとしよう。

「なあ」

そんなコトを一人もんもんと考えていると、熊田が公園のベンチで暑さにヘタリながら気だるげに口を開いた。

「ただアイス食うだけじゃなくてさあー、なんかやろやー」

そう。俺たちは休日に男四人で集まり、真夏の炎天下の中公園でアイスを食べているというなんとも寂しくも過酷な状況下にいた。
そんな中での熊田の提案。

「なんかってなんだよ、花ちゃん?」

きょとんとする弥栄。
それ、ごもっともな反応。そして可愛い。

「提案すんなら、ちゃんと具体例あげてからにしろって・・」

どうも暑さにやられているらしい不機嫌な大和の対応は、まあたしかにってカンジ。
坊主なんだから俺らよりは頭涼しいっしょ。

んー、そんで熊田さん。どーなのヨ?

「いや、とくにねえーんだけど・・じゃ、じゃあしりとり!」

とくにないって言ったときの大和の鋭い目線にやられてか、元ガキ大将あるまじき提案をしてしまった熊田に俺は哀れみの目を向けるしかなかった。

「しりとりかよぉ・・」

弥栄もがっかりしたような様子。

「もうちょいなんかあるだろ・・」

大和は呆れ切った表情。

あーあ、熊田さん。どーんまい?

「じゃー、こうしようや。超高速でしりとりして、負けた奴がアイスをエロく食う!」

そして、俺の助け舟兼下心。弥栄くん、お願いだから負けてね。
君の罰ゲーム姿以外、マジで誰得ってカンジだから。

「エロく食うってなに?」
「安心しろ、弥栄。あとで俺が手取り足取り教えてやっから」
「おいエロオヤジ。弥栄に変なこと吹きこむな」
「ほんとだよ、唐沢ー。弥栄は清純なのが売りなんだからさ」

大和と熊田に批難されながらも、なんとか俺の押し切りで高速しりとりが遂行されることになった。
よし、たのむぜ女神様。エロ弥栄を俺にください!



てなわけで、さっそく高速しりとり大会が開幕される、直前。
ルールは簡単。すげー早口でしりとりしていって、間違った奴が負け。答えにつまっちゃった奴も負け。
そんで罰ゲームだけど、今各々が持ってるアイスはこの暑さでしりとりやってる間に確実にお亡くなりになるということで、
負けた奴が自腹で罰ゲーム用のアイスを買うことになった。
もちろんそのあかつきには、棒状のアイスキャンディーを買わせる運びとなるだろう。

弥栄のエロイ姿(想像)に胸を高鳴らせながら、俺は開始のその時を待った。
ちなみに順番はじゃんけんの結果、弥栄→大和→俺→熊田。
順番が最も遅い熊田がスタートの旗をきる。そのタイミングは熊田次第だ。

・・・ふー。なんだ、この無駄な緊張感は。
まあ俺が負けたとしても、どうどうとエロくアイスを舐めきってやるケドな・・
「・・・・レディゴ!!」

「え、え!っと、アイス!」
「雀」
「メダカッ!」
「かしわもちっ」
「ちからこぶ!」
「武将」
「うみがめッ!」
「目玉焼きっ」
「きりたんぽ!」
「ポリタンク」
「くじらッ!」
「ラー油っ」
「ゆず!」
「厨子奥長通」
「は!?なにッなんつった!?」


・・・・・・・・・・・チーン。
甲高い金属音が頭の中で鳴り響き、このゲームの敗者が俺であることを静かに告げた。

「はーい、唐沢の負けな〜」
「すっげーな、大和。あれなんつってたの?」
「ずしおくながみち、京都の地名。親戚が住んでんだよ」

勝者たちの声。
ああ、忌々しいこと・・。

なんだよ、ずしなんとかって。そんなの知るかよ・・くそ・・・弥栄のエロ顔大作戦が大和の野郎のせいで無残にも消え去ってしまった・・。
俺には自分が罰ゲームすることよりなにより、弥栄のエロ顔を拝めないことがなによりの苦しみですよ。


「ちくしょー!覚えてろよ!」

そんな捨て台詞を吐いて、俺は最寄りのコンビニまでアイスを買いに走ったのだった。

続くな!










-続く-


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