裏ですべての糸を操っていた麗子を倒した新一と平次は、よ
うやく腕輪爆弾の解除にとりかかる。爆弾を制御している伊東
のパソコンから、解除命令を出せば全ては終わるのだ。

　ところが、解除命令を出したにもかかわらずディスプレイに表
示されるのはエラーの文字ばかり。なぜ、と周りを見ると、シ
ステムの一つに先の銃撃戦の流れ弾が当たって壊れてい
た。ややこしいことを、と嘆く平次のとなりで、新一は猛然と操
作盤のキーをたたき始める。

「おい工藤、わかるんか？」

　と、痛む腕の傷を押さえながら平次が聴くと、

「すべてのシステムが死んじまったわけじゃねぇ」

　他からたどれば何とか動くかもしれない…と、爆弾解除命令
を出すべくシステムを復活させることに集中する新一。

「服部、まだエラーのまんまか？」

「ああ、変わってへん。」

　麗子との戦いの時は主に平次が前面に出ていましたが、そ
の後バトンタッチのように新ちゃんがシステムや暗号との格闘
をがんばりますvほんと、二人の「相棒」映画って感じです〜。

「…OK、復活した！」

　壊れたシステムを何とか復活させ、新一は腕輪爆弾の解除
命令を出す。しかしそこでシステムがパスワードを要求してく
る。

『あなたのいちばん愛しているひとは？』

　伊東の愛していたのは麗子だとすぐに思い至り入力する新
一。

　が、パスワードが違っている、と、システムは受け付けない。
ではいったい誰のことなのか…刻一刻と時間が過ぎてゆく。
ふと、新一は麗子と伊東の言っていたことを思い出す。

　タイムリミットは22時。

　あと少しで21時59分が終わってしまう。

「もぉ時間ないで、工藤…。」

「…わかったぜっ」

　新一がある名前を打ち込む。

「何打ってるんや工藤？！」

　『21：59：59』

　ここでカウントダウンは永遠に時を刻まなくなった。時限爆弾
は解除されたのだ。ふたりはほっと、胸をなでおろす。

　このあと、新ちゃんは博士に携帯で、タイムリミットの解除は
できたものの、一部の破損したシステムの影響でエリア解除
は出来なかったからみんなの腕輪爆弾はエリア外になる前に
回収してくれ、と頼みます。

「服部、大丈夫か？」

「こんなんかすり傷や♪」

　警察が現場に駆けつける間、怪我を負った平次をとっても心
配そうに見つめる新ちゃん♪ああ、何だか十字路を思い出して
しまうんですが（＾＾；）多少痛もうとも、恋人には心配をかけな
いようにして（強がって）いるんですよ〜v（見ていてこちらが焦
ってしまうくらい、いちゃいちゃと…）

　そして小五郎と二人は、皆の待つミラクルランドへと向かうの
ですが…

　ここっ！あの、震撼する衝撃の瞬間ですよ！（いいかげん落
ち着け）

　繰り返します。新ちゃんは足を怪我しています。ここで新ちゃ
んの恋人である平次の取るべき行動はただただひとつ。

　再び新ちゃんを『おんぶ』してました！！

　しかも今度は一回目と違い、切羽詰ってないからか、歩きな
がら、

　笑顔。

　笑顔。

　笑顔。

　平次も新ちゃんも。笑顔の合間に時々互いに見つめ合ったり
なんかして。

「…もう降ろせって…。」

「…無理すんなや、まだ足痛むんやろ…？」

　あたま近づけ合ってささやきあったりして。

　まっ昼間っから何てこと見せつけてくれるんだ…もうだれも二
人の世界に入れないほどあまい雰囲気…

（私が見たときは午前中…しかもお子様客がけっこう多かった
のに…）

　あわあわと意味も無く慌てました。ええ、平新サイト様のお
素敵な作品だったなら、こんな慌てふためきません。二人で睦
言を交わすのは日常茶飯事（？）。

　しかしこれ映画作品ですよ！？嗚呼、ついに平新映画2本目
が日の目を見るなんて…（泣）

　よくやってくださった、映画スタッフ！

　ありがとう、映画スタッフ！！

　来年もこの路線でお願いします、映画スタッフ！！！（笑）

　むしろあなた達が原作を書き進めてくださって全然かまわな
いから映画スタッフ…（切実；）

（このあとに蘭ちゃんも背負うことになるのですが…でもね、あ
きらかに平次君の背中におぶさっている時のほうが、背中の
主にべったりくっついてたのです。新ちゃん。）（夢見がち）

06'04.27.

あの、上映前まで、「今回の映画は探偵をできるかぎりたくさんだした」と、
豪語していた原作者さん。…そんなにわらわらと探偵出てましたっけ？

（探偵をたくさん出すということに対して）期待はしていなかったけれど、

ここまで少ないと、誇大広告って感じがしてちょっと…。

ま、平次君と新ちゃんが二人で活躍してれば、何でもいいですけどね！
（もしもし？）