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執(とる)





いつかコナンの新一が、
高い机の上にある事件写真を見るため、それが見れる位置に自分を引き上げるよう、
平次に手を伸ばしてせがんでいたのを良く覚えています。
そして平次は、新一のその無言の要求をすぐ汲み取り、引き上げてあげた。

何気ないことなのだけれど。
推理をするためにその写真を見たいという新一の意向をすぐ汲んだ平次もさることながら、
平次の腕に何気なく伸ばして服をつかんだコナンのその小さな手が、印象的でした。

その様子はあまりに当たり前のようで。
お前は、何も言わなくてもオレの考えが分かるだろうと、たかをくくっているような。
いや。
心が通じ合っているような。
心を、つかんでいるような。



執とは、手を固く執ることをいう。
もとは、手に手かせを加える様子をあらわした。
転じて、拘執することや、執持の意味となり、手を固く執る意となった。




平次が新一に御執心なのはバレバレだけど、
新一も平次が隣にいるのが、当たり前のようになっているような気がします☆

2010年5月4日


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