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かの人は、多くの人に自身の正体を偽り、
ただの小学生だと言い続けなければならない。
己の恣(ほしいまま)に振舞うことを、常に自制して。
告げてしまいたい事もすべて、心の奥で我慢して。
けれど、時にはソレが、虚しくなるのだ。
「ほんとうの自分はどこにいるんだ」と、叫びたくなる。
狂おしいほどに。
そういう時に傍らに居て欲しい人とは、
言葉をつむがなければ想いが通じぬ者ではないんだ。
無言で対話できるお前にこそ、居て欲しい。
工藤、と呼び続ける西の彼が、かの人の友たる理由。
・・・もっと言うと恋人ですけどね、服部さんは!(笑)
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