数十台トランシーバーを作りましたが、何故か、しっくりこないので、
新しく回路を考えて、作ったのが、これです。

私は、複雑な回路はあまり好きでないので、出来るだけ、シンプルにしました。
と、云ってもSSBトランシーバーなので最低限の回路は必要です。
具体的には、増幅段数を減らす事です。
増幅段を減らすと言う事は、一段辺の増幅度を上げる事に成ります。

具体的には、受信部は、RF増幅無し、中間周波増幅1段、検波は、増幅作用がある、
プロダクト検波としました。

最初2SK241で上記の構成としましたが、上手く行きませんでした。
そこで、2SK241を3SK74にしたら、中々好調でした。
特に、2SK74の混合回路は、2SK241に比べて、変換GAINが、
数倍有る感じです。ちなみに2SK241のプッシュプルミキサ(多分バランスドミキサ)や、
3SK74と同じ様にカスコード接続(デュアルゲートMOSーFETは等価的にはカスコード接続の様です)
ですと、体感的には、同じでした。
この混合回路にAGCを掛けています、中々良い感じです。普通あまり掛けない様ですが、
古い5球スーパー回路に書かれて居たので、真似しました。
又、高周波増幅も無いので!。

中間周波増幅は、2SK241でも大差ないと思います。只、AGC特性は、3SK74が良い様に思えます。

プロダクト検波は、2SK241で上手く出来ませんでした。

送信部、一般的な回路です。DSB発生は最初DBMーICで作ったのですが、
なんとなくしっくりしませんでした。また最近入手も難しいです。
多分、キャリア注入レベルがまずかったと思います。
キャリア漏れが多い感じです。
そこで、トランジスタ6個で、ギルバートセル回路を構成しました。
結果は、良いです、但し、基板スペースをかなり取られてしまいました。

このトランシーバで数局と交信しました。
音声は、あまり良くないようです。多分ラダーフィルターの調整が悪いと思います。
交信は問題無いです。

                正面                    10Wリニアアンプ                    メイン基板
  
         メイン基板単体                 メイン基板銅箔面
 

                メイン基板の回路 リニアアンプ、DLLーVFOは個別に紹介のものを使用してます。

2014/02/10回路を7MHZ メイン基板の製作ver8 と同じ回路にしましたので、そちらをご覧下さい。
見た目は殆ど変わりませんので、写真は、そのままです。

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