(26)オーディンの記憶

・・・・なんだ?・・・これは・・・・
夢か?・・・・・いや・・あれは・・・・

・・子供のころの僕か・・・
ソファで寝たりしたら、またテュールに叱られるぞ・・

フェンリル・・・・・
・・・・ウルド・・・・
この時は・・確か・・3人で”かくれんぼ”してて
僕らが夕食の時間になっても帰って来なかったから
テュールに怒られたっけな

僕がテュールに担がれてるの見て
ウルドが羨ましがって、フェンリルに”おんぶ”させたんだ・・

・・・?・・・
ああ・・・まだティーンの頃・・
物置小屋だった部屋に、お気に入りのレコードやら本やらを持ち込んで
”秘密基地”を作ったんだった・・

・・よく夜中に皆でピクニックしたな・・・
・・・ウルドは・・ウルドはこの時、僕らがヴァンパイアだって
知ってたんだろうか?

彼女は、一度も聞いてこなかった・・・
なぜ僕とフェンリルが、皆と同じように昼間
学校に行かないのか・・・・・なぜ夜中にピクニックするのか・・・

彼女は無条件に僕らの”家族”でいてくれたんだ・・・

ウルド
「ねぇねぇ、久しぶりに3人で”かくれんぼ”しましょうよ!」

オーディン
「えー、かくれんぼ?めんどくさいよー。
本読んでた方がいい〜」
ウルド
「いいじゃない、たまには童心にかえるのも
それに今日はテュールも帰って来るの遅いんでしょ?」
オーディン
「それが”かくれんぼ”と関係あるの?」

ウルド
「ふふ、夕飯の時間に戻らなくても叱られない!」

フェンリル
「ははは!よく覚えてるな〜
昔はそんなこともあったよな〜」

オーディン
「よし、それじゃあ久し振りにやろうか」
フェンリル
「しかたねーなー」
ウルド
「ふふ、まずは鬼を決めるわよ〜」

「じゃ〜んけ〜ん〜ぽん!」

ウルド
「フェンリルの鬼〜」
フェンリル
「めんどくせー!」
オーディン
「100数えてから探すんだからね」

オーディン
「ズルしちゃダメだからねー」
フェンリル
「はい、はい」

フェンリル
「ったく、オーディンもノリノリじゃねーかよ」

フェンリル
「・・・1〜・・・2〜・・・3〜・・・」
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