(27)秘密の部屋







ウルド
「オーディン!こっちこっち!」





ウルド
「絶対に”見つからない”場所があるのよ
 私に付いて来て!」

オーディン
「?」





オーディン
「ねぇ、ここって入っていいのかな?」

ウルド
「大丈夫、大丈夫〜♪私も初めて入るけどね」





オーディン
「・・・なんか、ここ変な臭いしない?」

ウルド
「そう?ん〜そういえば、ちょっとカビ臭いかもね」





ウルド
「オーディン!・・見てよ」

オーディン
「・・・!なんでこんな所に・・・





階段が・・・?」





オーディン
「・・ウルド・・もうこれ以上行かないほうがいいんじゃないかな?」

ウルド
「大丈夫!」





オーディン
「ねえ・・本当にもうやめようよ・・
 変な臭いがどんどん強くなってきてる気がする・・
 これ・・カビの臭いとかじゃ・・ないよ・・」

ウルド
「・・オーディン!・・あれ、何かしら・・?」



オーディン
「え?」





ウルド
「物置か何かかしら・・?」

オーディン
「・・・・・・・・」





ウルド
「なんか・・牢屋みたいだわね」

オーディン
「・・・・・・・・」





ウルド
「まぁ、いいわ
 ここなら絶対、見つからなさそうね」







ウルド
「!!・・・・
 ・・・オーディン?」



オーディン
「・・・・・・・・」





ウルド
「・・どうしたの?
 そんなに怖いの?」





ウルド
「・・もう、出ようか?
 ・・大丈夫?・・オーディン・・?」



















ウルド
「・・・・・・オ・・・
  オーディ・・・・ン・・・・」



〜ここはもともと地下牢だったのだろう・・石壁やら床、いたるところから

 しみ込んだ”血”の臭いが、ヴァンパイアとして当然の欲求を目覚めさせ

 まだ”血”に触れたことのない未熟な僕には

 制御するすべを持ち合わせていなかった





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