昭和23年、名古屋市在住の小谷剛氏が同人誌「作家」第1号を創刊した。
同氏は、昭和24年発行の「作家」第11号に小説「確証」を発表し、戦後復活第1回目の芥川賞を受賞した。
その後「作家」は同氏のライフワークとして成長し、自他共に認める全国版の文学同人誌に発展し、日本の文学振興に大きく寄与した。
平成3年小谷氏逝去までの40年余の長期に亘り実に516号という膨大かつ前人未踏の雑誌を世に送り出した。その間芥川賞、直木賞の受賞者も含め幾多の才能を育成し、また輩出した。
同氏没後、有志にて年4回発行の「季刊作家」と改名継承され、現在に至っている。
「季刊作家」は、平成3年冬号を創刊として既に十余年を経て80号を超え、全国有数の文学同人誌に成長発展し、さらに歴史を刻みつつある。日本全国に同人22余名、会員23名を擁する実力派同人誌となっている。
「作家」創刊号
[季刊作家]創刊号