世界第二位の天体望遠鏡メーカー米国「セレストロン社」の屈折経緯台です。極めてシンプルな構成の望遠鏡です。末永く使うのであれば、私が発売中の他の機種の方がベターですが、この先どの程度使うか分からないものに3万円は出せないとお考えなら良い選択肢と成るでしょう。このクラスの望遠鏡は、エントリークラスといい、日本でも各社から様々なものが発売されていますが、付属する接眼レンズの品質や倍率に大きな問題があるものがほとんどで、まともな望遠鏡を見つけるのは至難の業です。倍率を見て下さい。この望遠鏡の倍率は70倍と35倍となっています。通常、日本国内で売られている同クラスの望遠鏡は、接眼レンズの品質を大幅に落とした上に、3倍バローレンズを付属させ500倍を超える倍率表示となっています。単なるインチキ商品に他なりません。ちなみにこの口径で通常使用での最高倍率は120倍が限度と言われております。

今回紹介させて頂くセレストロン社のファーストスコープ60AZは、必須の上下の微動のみを装備し、水平微動は付いておりません。こうした架台性能を考えるとこの望遠鏡に付属の接眼レンズによる70倍と35倍という倍率は、望遠鏡の使い勝手と対物レンズの性能を考えた上で非常にバランスの取れた良心的な選択をしていると、私は考えます。

月のクレーターを見たり、土星の輪を観察したり、木星の2本の縞模様と四つの衛星を観測したり、と言った初歩的な観測を楽しく出来るバランスの取れた望遠鏡。それがファーストスコープ60AZです。

米国より輸入した商品です。タスコ扱いの正規品ではありません。並行輸入品と言うことで御了承下さい。メーカー保証は無く、ショップ保証3ヶ月のみの対応となります。

取扱説明書は、英語の原本と和訳した簡易版をお付けします。接眼レンズの形式は、MAとなっております。販売店に聞いたところK(ケルナー)と同構成との事です。接眼レンズや天頂ミラーの差込サイズは、現在主流の31.7mmのアメリカンサイズと成っております。

三脚は、この望遠鏡を支えるには十分な強度を持ったアルミ収縮脚です。全体重量は、約3.2キロですので、小学生でも十分に扱える全体重量となっています。配送料金は、全国一律800円(一部地域を除く)となっております。

昔から親しまれているオーソドックスヨーク式の経緯台を採用した6センチ屈折経緯台です。本機の経緯台は、堅牢とは言い難い経緯台ですが一般的な入門機として問題の無いレベルです。天体観測で一通りの事はそつなくこなしてくれる事でしょう。各部に使い易さを考えた配慮がされています。また倍率も適正70倍と35倍の設定と成っています。別売りのアイピースのPL6mm(116倍)でもチェックしてみましたが良く見えます。色収差(色ズレ)も同時販売中のMT-70Rスペシャルエディションと比べてもむしろ少ないです。ただし架台の強度上快適に使えるのは、100倍以下ですね。
ファインダーは、スポットファインダーです。これは初心者にとっても非常に使いやすいです。まず第一に調整が簡単で、正立像(逆さまではない)ので、目標物の導入が非常に楽です。スポットファインダーの説明は、ここの一番下です。
セレストロンのロゴ部分拡大です。かっこいい!セレストロンは、世界第2位の望遠鏡メーカーです。米国サイトは、ここです。凄い望遠鏡多数あります。英語ですが見てるだけでも楽しいです。ちなみに私の望遠鏡で一番大口径なもの(上から3つ目の写真)もここのメーカー製です。