錫 〜 tin 〜
錫 〜 tin 〜

飛鳥時代の昔から食器や酒器に使われてきた金属です。
銀のような美しい色艶が特徴です。イオン化傾向により、水の浄化作用があり、お酒の味がまろやかになります。
昔は錫の塊を井戸に投げ入れていたというくらい。
最近問題になっている鉛とは違いますので、安心して使ってください。
柔らかく加工しやすいですが、100%の錫は柔らかすぎて力が逃げてしまうので、私は錫合金(ピューター)にして使っています。一般に流通していないので、錫94%・銅3%・アンチモン3%を自分で熔かし合わせて材料の板を作ります。合金にすることで、加工するのに丁度良い硬さにするわけです。
アンチモン3%は安全基準を充分に満たした数値ですし、通常では溶け出しませんのでご安ください。
銅鍋やお玉は、銅や真鍮で形作り、表面に100%の錫を熔かし塗る「錫引き」仕上げをしています。リベットの隙間にも入り込むので食材が詰まらず衛生的でもあります。

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Last updated: 2011/2/7