そんな小径が、どこかにあったような気がした方も多いでしょうが、 まあ、そんなことはどうぞお気になさらず、 ここはどこかにありそうで、どこにもないそんな小径です。 そして、ここではずっと昔の誰かのことを、 菖蒲がそっと思い出しているのです。