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腰痛と鍼灸・マッサージ
1 ぎっくり腰
2 ぎっくり腰までいかないが慢性的にいたくなった腰痛
3 坐骨神経痛
4 腰痛全般への考え方
【ぎっくり腰】
ぎっくり腰は、腰の筋肉あるいは、椎間関節における急性捻挫のような症状です。
ご本人にとっては、前触れもなく急に訪れたかのように感じるかもしれませんが
腰の筋肉の疲労が積み重なった状態に 無理な動きが加わり 発症するというパターンが多いのです。
ぎっくり腰は、患部に炎症を起こしているので、痛いところを直接 ぐいぐい押したり揉んだりする治療は、炎症を悪化させ逆効果です。
先ずは、安静にします。当院では、アイシングをおすすめしています。患部よりも 骨盤や下肢などの関連部位を中心に施術することになります。
先ずは、炎症をとることが大事です。
【腰を動かした時に痛む/ぎっくり腰までいかないが 慢性的に痛くなった場合】
腰が痛くなったが、いつもはすぐに治るのに なかなか治らず悪化して来院される方も多く見られます。
(腰を動かさなくても じっとしていても痛む場合は、内臓が原因の腰痛ということもあります。その場合は、一度内科を受診してみて下さい。)
これらも慢性的な 筋肉の疲労が多く 関節部に筋肉の硬いコリがあり 正常な関節運動ができない状態があります。
先ず、原因となっている硬くなった筋肉のコリを見つけ出し 柔らかくし、正常に関節が動けるように施術する必要があります。
【坐骨神経痛】
坐骨神経領域において、下肢等に 痛みやしびれ等が出る症状です。
腰が原因となっている場合が多いですが、血管性の問題や腫瘍、脊髄神経の問題もあるので、一度は医療機関への受診をおすすめします。
ここでは、腰に原因となるもので 代表的なものを説明します。
<腰の筋肉の硬化や加齢による椎間関節の変性により 坐骨神経が圧迫されて痛みが出るケース>
→筋肉が柔らかくなることで 神経の圧迫から解放されます。
関節の変性の度合いは、個人差がありますので 一概にはいえませんが、硬くなった関節に動きが出てくれば 楽になってきます。
<椎間版ヘルニアによるもの>
→私見では、左右の筋肉バランスが異常に偏っている方が多いように見受けられます。
急性期やまっすぐに立てないくらいに痛みが強い場合は、先ず整形外科を受診するべきでしょう。
ある程度、痛みが治まった状態に鍼などで 身体のバランスをとってあげると良いケースが多いです。
<脊柱管狭窄症によるもの>
→脊柱管が狭くなることで、坐骨神経が圧迫される症状で 間欠性跛行(歩行中に下肢のしびれ・疼痛・脱力感などにより
歩行困難になり、数分間の休止により また歩けるようになる症状)を起こします。
病院に受診されている方がほとんどだろうと思いますが、最終的には手術か保存療法かということで悩まれている方も多いようです。
医師と相談の上、保存療法で様子をみる場合は、鍼灸やマッサージがお役にたてるかもしれません。
【腰痛全般における当院の施術法】
鍼でもマッサージでも基本的なポイントは同じになります。コリが深い場合や患部に炎症がある場合は、鍼をおすすめしています。
@腰椎の可動性を戻し、圧迫されている神経を弛めること。
A骨盤を正常な位置に戻すこと。
B股関節の捻じれとること。
プラス
ご本人の日頃のケアも必要です。腰のストレッチを推奨・指導しています。
ストレッチのやり方は、患者さんの身体の状態よって異なります。
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