「私の骨盤ズレてますか?」よく聞かれる質問ですが。
骨盤だけが勝手にズレていくわけではありません。(急激なショックが加わった場合は別ですが)
骨盤には、たくさんの筋肉がついていますから、それら筋群の影響を受けます。お尻の筋肉や足の筋肉などは 特に骨盤のズレと関係があります。
ですから、整体で骨盤だけを調整しても、筋肉の緊張が強いと もとに戻りやすいのです。
施術としては 関連する筋群を弛めながら 骨盤にも動きをつけていきます。
しかし、それでも日常生活に戻ると もとに戻ってしまいます。なぜなら、その人の生活パターンや癖がそのまま体に出るからです。
ですから、私はストレッチなどをお薦めしています。ズレたものを正常に戻すというよりは、筋肉を柔らかくして偏らないようにした方がよいと思います。
実際に腰痛として症状がでている方は、専門家に診てもらった方が良いでしょう。
大体の方が曲がっています。あまり 左右ぴったり対称という方は 見たことがありません。
では、質問です。左右ぴったり対称でも 固まって動かない背骨と 少しは曲がっているが自由に動ける柔らかい背骨では どちらが良いでしょうか?
答えは、後者の方が多いと思うのですが。前者を選んだ方には 「好みの問題ですね」としか言いようがありません。
一番良いのは、左右対称で、柔軟な背骨が良いのですが。
骨盤の項でも書いたように、骨盤と同じで 背骨も筋肉で支えられていますから どうしても日常生活のパターンが出やすいのです。左右均等に体を使っている人はいませんから。
背骨に限らず、全ての関節はスムーズに動けることが大切なのですね。
施術では、背骨を真っ直ぐにする というよりは 動きの悪い関節に 動きをつけるように施術します。
最近、パソコンの画面を 長時間視る人が多いですよね。眼が疲れるだけでなく 貧血気味だったり動悸がすることはありませんか?
東洋療法では、眼は肝(現代医学の肝臓に相当する)と関係があります。肝は たくさんの血液を貯蔵していて 全身の血液量を調節しています。
眼を酷使することは 肝の血をたくさん消費することになります。つまり貧血になります。
また、血液を全身に循環させるのは 心(現代の心臓に相当)ですが、心には脳のような役割もあり 精神活動も行っていると考えます。
つまり、貧血状態が続くと 心にも影響を与え 動悸や精神的なストレス、めまいなどの症状を伴うこともあるのです。
眼の疲れも馬鹿にできないですね。
簡単な「手当て療法」やってみましょう。
昔から「手当て」というくらいですから痛い所には無意識に 手を当てて治そうとしますよね。
その手を意識的に「気の出る手」にして、手を当てるのが手当て療法です。
誰でも 気が出ていますから、それを活発にするわけです。
簡単ですからやってみましょう。
@両手の平を合わせて 上下に擦り合わせます。(20〜30回)
A次に指と指を交互に合わせた状態で擦ります。(20〜30回)
B手が温かくなってきましたか?今の状態でも十分に手は活性化されていますが、さらに高めるために。
C合掌をします。この時、手だけに意識をおきます。呼吸する時も 手が呼吸しているくらいの気持ちで 5分くらい意識をおきます。
Dその手で 痛いところに手を当てます。痛みが和らぐ感じがあれば 5〜30分くらい気持ちの良い範囲で やってみましょう。
痛みが どんどん楽になるようでしたら 続けてみては如何でしょう。
簡単なストレッチを紹介します。ストレッチと聞くと その時点で ひいてしまう人もいると思いますが、やり方によっては とても気持ちが良いし 体がすっきりします。
今回は、足の後ろ側と背中全体を伸ばしますので 腰痛や坐骨神経痛の予防にもなります。
もうすでに 症状が出ている人は、無理をしない程度にやってみてください。
@先ず、両足を肩幅くらいに開きます。
A次に両手の指先が地面に着くように 上体を前に曲げます。
ここが大切ですが、本人が曲がる所までで良いので 決して勢いをつけて 地面に手をつけないことです。
Bその状態を維持したまま、ゆっくりと呼吸を繰り返します。息を吸い込んだ時に 筋肉がミシミシといって伸ばされていく感じがわかりますか?
伸ばすのではなく 弛めていくイメージを持ちます。「膝裏がゆるむ〜」「お尻がゆるむ〜」「腰がゆるむ〜」「背中がゆるむ〜」と意識をおきながら呼吸をくり返します。
Cだんだん体が柔らかくなって 手が地面についてきました。十分伸びたと思ったら、膝を曲げてしゃがんでください。全身の力を地面にゆだねます。そして呼吸を整えます。
Dそうしたら ゆっくりと体をおこします。急に立ち上がると立ちくらみをおこしますので注意して。
絶対に無理をしないことがポイントです。ご自分の体調に合わせてやってください。
東洋療法では 呼吸と腰痛って少し関係があるのです。
呼吸に関わる臓は「肺」。腰に関係のある臓は「腎」です。「腎は納気をつかさどる」といって 腎が元気ならば 深く呼吸でき 気を丹田にとり入れて エネルギーにすることができます。
しかし、腎が弱っていると 呼吸は浅くなり、丹田にたくさんの気をとり入れることができません。丹田に力がないということは 腰にも力がないということ。
「腰がだるく痛む」といった症状以外にも「呼吸が浅い」 などの呼吸の症状がある場合は この関係になります。
また、普段から 深く呼吸ができていれば 姿勢も自然とよくなってきます。
試しにやってみるとわかるとおもいますが。背中を丸めた状態では あまり深く呼吸が出来ないはずです。
呼吸も大事。腰も大事。元気は腰にある。というお話。
よく「何か、腑に落ちない」って言いますね。何かがひっかかる。気になる。といような状態を指すと思います。
これも東洋療法の発想から来ているのかもしれません。
心臓、腎臓などの「臓」に対して、胃や腸は「腑」と言います。五臓六腑と言いますね。
「腑」は胃ー小腸ー大腸・・・と一つの長い管のように考えられています。
つまり、口から食物が入り 胃に行って 腸で消化・吸収され 便になります。
上から下へ下へと 滞ることなく落ちていくのです。
しかし、どこかの「腑」が調子悪かったりすると 途中でつかえて 下に落ちないのです。
でも。調子がよくなって きちんと下に 落ちるようになると 「ああ、腑に落ちた。すっきりした。」となる訳です。
こういう、体の生理を 精神的なものに 当てはめて使っている言葉なのかもしれません。
結論から言いますと、寝相がなくて 一晩中 同じ姿勢で寝ている方が問題です。
小さな子供を見ていると さかさまになって寝てますよね。
寝相は 一種の寝ながら体操のようなもの。無意識に体が 必要な動きをして 調整をしてくれています。「無意識に」というのがポイントです。
頭が考え出した動きではなく、体が本当に必要としている動き。体のいろんなところを伸ばしたり、縮めたりしている。
「私は寝相をしていない」という方。運動不足の方。
横になって、寝相のフリをしてみましょう。
「う〜ン」とか唸りながら体を左右にゴロゴロ、上下にくねくね 動かしてみる。そうすると、体の求めている自然な動きが出てきます。
凝っている所や痛い所を伸ばしたり、縮めたりしていることに気付くはず。体の求めるまま、動きたいだけ動いたら 体もすっきり。
足の内側(内踝のある面です)には、五臓(肝・心・脾・肺・腎)のうち
脾・肝・腎に通じる経絡(エネルギーライン)があります。
これらの 脾・肝・腎は、女性の生理や冷え・足のむくみ・消化器系や腰痛などにも関係のある臓です。
普段、下腿の内側は あまり意識しないかもしれませんが、とても重要なところ。
実際の鍼灸の臨床でも よく使われる所です。
とくにツボにこだわらずに
@内踝から 膝下までの筋を 骨の内側に沿って指圧する。
A踵の上から アキレス腱の内側の沿って指圧する。
これらの筋が硬く 冷えている方が多いので、筋を柔らかくして 常に経絡の流れをよくしておくことは大事です。
皆さんの足の指を触っていると、小指が冷たい方が多いですね。
小指は、経絡でみると 頭から背中、腰、足の後方をめぐって 小指まで流れています。膀胱などにも関係があります。小指が冷たいということは、その流れが悪いとも考えられます。
小指に限らず、特定の指の動きが悪かったり 巻き込んでいたり 冷たいということは、
あまりよいことではありません。
逆に考えると、指の方から刺激を 与えることで 全体に影響を与えるということも可能です。
普段、あまり意識をしないところですが、お風呂あがりにでも 自分の足指の動きをチェックしてみましょう。
ねじったり、まわしたりして 足指の体操をします。
意外に動きづらい指を見つけるはずです。
更年期によくみられる症状に
頭や顔がほてる・腰や脚などが冷える・頭や顔に血が上る などの症状を訴える人が多いようです。
実際になった人達の話を聞くと、カ〜ッとのぼせて、脚が冷えたり、顔に汗をかいたり。 それらが同時に起こるのでつらいようです。
もし、他に重篤な疾患がなければ。鍼灸は 更年期障害の手助けになるかもしれません。
東洋療法では、これらの症状は 血のコントロールがうまく出来ていないと判断します。
血のコントロールをしているのは、肝です。
肝が血をうまくコントロールできるように、鍼灸で、肝のツボに対してアプローチしていきます。
体が変化している時期ですので、不安定になりやすいでしょうが
鍼灸で症状を緩和させながら、この時期を乗り切る。鍼灸は、そのための お手伝いができるかもしれません。
「ツボ」という言葉は、世間に広まっていますので 皆さん、もちろんご存知だろうと思います。
しかし、経絡というと意外に知らない方が多いのに驚きました。
わかりやすくいうと、経絡とはツボを結んだ線です。ツボが点だとすると経絡は線です。
全てのツボは、内臓とつながっています。例えば、胃に関係のあるツボが10個あったとします。その10個のツボを結んだ線が経絡。
線といっても直線ではありません。身体の上をくねくねしながら川のように流れています。
よく○○に効くツボはどこですか?と聞かれます。確かに特別に 特定の場所に効果のあるツボはあります。 しかし、同じ流れの上、同じ経絡上にあるツボは、その臓器(例えば胃)に関連があるともいえます。
そのように プロの鍼灸師は、ツボだけでなく流れをみていたのです。
生命エネルギーである「気」は、思考に影響されやすい。
建設的に考えるの反対は、否定的、破壊的思考。
物事を建設的に考えることは、その言葉の通り 人体の気も建設的に増えていくのではないだろうか。
逆に否定的、破壊的に物事を考えると、気も壊れていく つまり消耗していくのではないだろうか。そうすると疲れやすく、元気もないし、病気も治りづらい。
だとしたら、物事は建設的に考えた方が身体のためにも得。しかも、良いエネルギーを発していれば、良い出来事も引き寄せてしまうという法則もあるらしい。
中国の古典を参考に出すと
「悲しむと気が消える。労すると気が耗る。恐れると気下る。思うと気結ばれる。」
というのがあります。
他にも、まだあるのですが。思考や感情が人体の気に影響を与えるという事を言ってます。
豆まき。鬼を追い出して、福を呼び込む。
鬼とは、邪気。呼び込むのは良い気。
健康も人生も同じなのだなと 最近、実感しています。
身体の中の悪い気、停滞している気を外にだす。具体的に病気であったり、うつうつした気分であったりとか いやな気分も全て気として外に出す(イメージ)。
そして、身体の中に良い気をとり入れる。パワースポットや神社に行くのも その一つかもしれないし、言霊で 自分に良い言葉を与えるというのも 良い気を入れることになります。
よく考えたら、人の生命活動は常にそれを行っています。呼吸もそうだし、排泄物を出して また食べてという循環です。
ちなみに神社に行くと 「はらえたまえ きよめたまえ まもりたまえ さきはえたまえ」と先に邪気をはらうように祈りますよね。
悪い気を出して 良い気を取り込む
そういう風に考えると 生きるのがシンプルに見えてきます。
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