れたーふぁいる page 6

贅沢


「食べなきゃいけないんじゃないんだよ
食べられるものを
美味しくてうまうまだねっていえる物を
少しずつたくさんの種類食べよう!」

「だからテーブルの上は
お料理でいっぱい!」

「一口だって、ひとかじりだっていいんだよ」

「美味しいね、うまうまだね」


自然と頬がゆるんできました
嬉しかった・・・

素敵な言葉と
テーブルの上に乗り切らない
お料理の数々

飛び切りの贅沢





11月14日
金曜日
07:35


"You have type 1 diabetes. How long have you been diabetic?"
"Almost 30 years. Since I was 9 years old."

いつものFMから
こんな会話が聴こえてきました

「1型糖尿病だということですが、糖尿病になってどのくらいになるのですか?」
「9歳からだから、もう30年だね」

軽やかなその語り手は英国人冒険家ウィル・クロスという方でした
75kgのそりを引っ張って
毎日10時間を歩き
南極踏破を成し遂げた冒険家
IDDM患者の冒険家
だから・・・もちろん、
南極でも一日4回のインスリン注射をしながら・・・

え?え?え?え?え?
-50℃
南極
75kgのそり
日に10時間徒歩
4回のインスリン注射
すごい!
ただ、ただ、すごい!!!

ラジオの前で動けなくなりました
彼の言葉を一言も聞き漏らすまいと・・・していたみたいです

弾むような会話
偉業を偉業と思わせない語り方
傲慢の無い自信

この日、講演会があるとおっしゃっていました
是非拝聴したいなって思いました
でも・・・
今はちょっと無理かな・・・て
そう思った時に
また彼の声が耳の中に
優しく響いてきたのです

"There is no 'No, you can't...because you have diabetes.' "
「『糖尿病だからできない』なんてことは何もないんだよ」

またひとつ
勇気と元気をいただきました

翌朝、彼の講演を聴いた方からのメールが
メーリングリストのフォルダに届きました

【彼をみていると膵臓からインスリンは出ていなくても
脳からインスリンがでているようにみえましたよ】って

ももいろ


爪の色はももいろが好きです
指もそんなに長くてかっこいいわけでもないし
おまけに小さな爪なので
あまり目立たない色にしています

爪の手入れをするのはたいてい金曜深夜
切って、形を整えて、
除光液で古いももいろを剥がして
新しももいろを一本ずつおいていくのが・・・「手入れ」(笑)
静まりかえった夜更の書斎に
つーんと揮発性の匂い
きれいに塗れると気分も軽くなって
指を思い切り広げて手のひらを蛍光灯にかざしてみたりして

以前は日曜夜中の恒例行事だった「ももいろ塗り」
でも月曜からのお仕事準備態勢発令!ってしているみたいで
曜日を変えてみたのです

忙しい時にはホッタラカシの時もあるのだけれど
一週間がんばった自分の手に
ももいろのプレゼント♪

週末態勢発令!!!




ももいろ 2004

黒の本皮カバーの手帳をこの五年間使ってきました
システム手帳なんかじゃなくて
厚さ1cmもない、薄っぺらい手帳です

毎年この時期・・・
年の終わりまであと少しになると
某航空会社から素敵なカレンダーのオマケで送られてくるものなの

Simple is the best!
余計なページもない!
見開き一ヶ月の予定表が12枚!
私の日常の時計の進み方と
すっきりマッチしていた手帳です

あと1ヶ月少しで迎える新しい年
2004年

手帳を変えようと思います

ももいろのカバー
ボールペン差し
年間スケジュール
月間スケジュール
週間スケジュール
そして
そのメモ
文字を待っていてくれるスペースがたくさんあります

新しくなった私の身体には
今まで経験しなかったことが歳末バーゲンの品々のごとく・・・
次から次へと現れてきています
血糖値って暴れん坊君とばかり思っていたら
時にとてもナイーブでナーバスな一面も出してくれたりして・・・
「あるじ」のその時々の心理状態に
敏感に反応したりすることもあるみたいです

だから
嬉しかったこと
辛かったこと
大笑いしたこと
感動したこと
涙したこと
いらいらしたこと
反省すること
身体の新しいサイン
歯を食いしばるようなこと
訊いてみたいこと
へぇ〜なこと
温かなできごと・・・
なんでもかんでも
「ももいろ・2004」に話す予定です

一方的に話をぶちまけられるだけの存在に
いつまでじっと耐えてくれるのか心配ですが(笑)
きっと付録のシールやかわいいメモで
「あるじ」の気持ちを和ませてくれることでしょう
(調子いい?・笑)

ぼちぼちと・・・
新しい年を迎える準備が気になり始める
11月末ですね

赤い紅葉を手帳にはさみました
晩秋から初冬へ
季節がお散歩しています

神無月に本に挟んだ
緑色のもみじの小枝は
106ページと107ページの間・・・
そのまま時を止めています

霜降月
そして
師走




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