ぶどう雑学

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ぶどうの歴史
ぶどうの祖先、最初のぶどう科植物が誕生したのは1億3千万年前の白亜紀。
しかし250万年前、氷河期に入ってそのほとんどが絶滅しました。
氷河期が終わり人類が繁栄してくると、氷河期を乗り越えたぶどうを人類が栽培するようになります。
人類がぶどうを栽培し始めたのはいくつか説がありますが、4千年前のエジプトの壁画からぶどう栽培を示すものが発見されています。
また、6千年前に造られたエジプトのピラミッドに書かれた文字には、ぶどう酒を示すような記載があることから、人類のぶどう栽培の歴史はかなり古いといえます。
ぶどうの糖度
ぶどうの糖度は品種にもよりますが、巨峰であれば16度から18度くらいのものを販売している場合が多いようです。
ですが、巨峰であれば糖度20度を超えるポテンシャルを秘めています。
しかし、完熟すると粒が取れやすくなり輸送に耐えられなくなったり、木への負担が重くなるなど、実際にはそこまで完熟したものが生産されることは少ないのが現状です。

ところで、ぶどうはどこを食べるのが一番糖度が高いのでしょう?
これは房、粒で少し違いがあります。
房では先端が最も糖度が低く、上部が最も糖度が高くなっています。
また粒で見ると、先端が最も糖度が高く、上部にいくほど糖度は低くなります。
ということで、ぶどうで一番糖度が高いのは房の上部に付いた粒の先端部分ということになります。
ぶどうの糖度
ぶどう栽培の適地
ぶどうも他の植物と同じくお日さまの光、水、そして土の中の栄養分によって枝葉を茂らせ、ぶどうの果実を作ります。
では、ぶどう栽培をする上でどんな気候、環境が最も適しているのでしょうか?

まずは光。もちろん光は強く降り注いだほうがいいのですが、それより重要なのが日照時間。
より長い時間、葉に光が当たることがとても重要です。
日本はぶどうが育つ時期、ちょうど梅雨となりますので、夏乾季のヨーロッパに比べると日照時間で500時間近く少なくなり適地とは言えません。

では水はどうでしょう。ぶどうは夏乾季のヨーロッパで育ったものが多く栽培されている為、水を多く必要としません。
もちろん必要な時期に必要な量がなければ枯れてしまうし、果実の実る時期にはその水分も必要です。
ですが、果実生産の時期に雨季に入る日本は必要以上に水が補給されてしまいます。
これは果実生産をする上で裂果の原因にもなる為、決して良いものではありません。
また、ぶどう栽培の障害となる病気は雨によって媒介されるものが多い為、病気の面で考えても日本は適地とは言えません。

最後に土。これは日本でも様々な土の種類が存在する為、適地も不適地も存在します。
ただ、果実栽培全般にいえることですが、水はけの良い土で育てることが重要です。
田んぼ跡等でぶどうを栽培する場合、地下に暗渠(排水路)を作り、水はけの良い環境を人工的に作ります。

とここまで書くと日本でぶどうを栽培するのは無謀ともいえる訳ですが、この逆境を跳ね返すべく、日照を長く多く確保する為の平棚作りや、ぶどうを雨から守る為のビニールハウスやガラス温室など、日本独自の栽培法が確立したのです。