東京芸術劇場12.音源3

 年が明けて2月、今日は、東京芸術劇場にサン・サーンスの交響曲第3番を聞きに行った。
 フィルハーモニックアンサンブルオーケストラ、アマチュアとなっているが、元N協の人がコンサートマスターだったり、入場料も安い席で2500円だ。
 しかし、「オルガン付」を聴けるチャンスはめったになかろう。東京芸術劇場はオケ用ホールで音も良いんだろう?

 予約購入が遅かったせいか、席は3階のA9だった。遠い。しかし、全体を見渡せる。
 最初の牝鹿という曲では弦はきれいだが音は遠く感じた。
 しかし、次のショパン・ピアノ協奏曲第1番は良かった!ピアニストも良かったみたい。
 休憩でトイレに行ったら、フランス人らしい2人の若者が隣で放尿していたが、ひとりがブー!とおならをして、大笑いしながら出て行った。やっぱりフランスの曲だし、聴きに来るのかねえ。
 サン・サーンスの3番はオケやオルガンがが鳴り響いて、堪能できた。素晴らしい演奏だったのでは?弦楽器も綺麗だし、後ろの席の客が「金管がうまい。オーボエが少し高い」とか言っていたっけ。
 とにかく、目の前でオルガンが鳴るのを聴くのは初めて。荘厳であり、迫力であった。圧倒的。ああいう音だったんだ、と納得。

 次は3月、中野区民交響楽団の第49回定期演奏会を聴きに行った。
 曲目は、フンパーディンク ヘンゼルとグレーテル 序曲、エルガー チェロ協奏曲、F.シューベルト 交響曲第8番ハ長調D944「ザ・グレート」である。
 もちろん、ザ・グレートが目当てである。
 帰りの時間が厳しくなったので、演奏後すぐに出たが、素晴らしい演奏だったのではないか?不遇のまま亡くなったシューベルトを思い、泣けてきてしまった。

 私の所有するLPレコードは100枚ちょっと。半分以上がクラシック・それもオーケストラものだが、あとは趣味のニューミュージック、それにつまみ喰い・いいとこ取りのジャズ、プログレッシヴロック、フラメンコ、映画音楽(アニメ含む)である。
 残念なのは、外盤のピンク・フロイド「狂気」を処分してしまったこと。
 ソリがひどかったが、今CDで聞いてもぴんとこない。惜しかった・・。
 ニューミュージック系の多くは今聞いてみると感度の鋭いスピーカーに向き合って聞くより、カーステレオで聴いたほうが幸せな感じ。
 ジャズは、定番の名曲と思われるもの数点だが、昔ジャズ喫茶で流れていて気に入ったものも含まれていて、それらは名曲なのかどうか良くわからない。ジャズ系の知識がないので。
 しかし、そのうちの1枚(外盤)の「Barney Kessel's Swingin' Party」は、すごく音が良い。
 ライブ盤だが、目の前でフルートを吹いていたり、ピアノを弾いていたりするような音質だ。
 特にA面が良くて、ターンテーブルに乗せると、穴がきちきちである。きつい。つまりテーブルにしっかり固定されてるということだ。
 これが音質に関係あるかも知れん。ならば,LPの上にのっけるスタビライザーも効果があるかも?
Barney Kessels
 まあ、DP−50Mの非力そうなACサーボモーターだから、余分な重さをかけるのはよそうーっと。
 とにかく、ジャズとくればV15Vでしょう!で、そのV15Vの音は・・・。
 まず、打楽器系は叩かれる素材の質まで感じるようなリアルな音!元気のある音だ!フルートなどの管楽器は、誰かが言っていたように「唾が飛んできそうな」音だ!
 朝方ジャズを聴いてると眠くなる事があるのだが、うとうとしていると、「あっ、誰かそこでピアノ弾いてる!」って感じを受けるのだ。
 うーん、すばらしい。
 テレオンの店員さん!私もV15Vのすばらしさがわかるようになりました(?)。ありがとう!
 さて、一休みして、ニューミュージック系がどう聴こえるか試してみよう。わくわく。
 あれ?レンジが狭いよ。情報量が少ない。ボリューム上げる。音がほこりっぽい(長岡氏がよく使った表現だが、このとき思い当たった)。
 うーん、なんだかノイズも聴こえるような。もしやACサーボモーターのノイズを拾っているのか?そういえば桝谷英哉さんは、ACモーターはノイズを出す恐れあるからダメという派だったっけ。
 いやいや、メーカーでは、そんな対策はしてあるはずだよなあ。
 さっきのジャズではノイズを感じなかったが。ボリュームを上げたせいか?レベルは低いが強烈なノイズが来る。
 これじゃあなあ・・・。(これよりしばらく後、この歌謡曲系はメーカー、録音年代などによって音質などに大きな違いがある事に気づくのであったが)
( 2010年3月)  
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