通勤ルートで楽しむ・音源4
 アマチュアオケの演奏会を聴きにいくと、大体は小曲をひとつ、コンチェルトを一つ、交響曲をひとつ、というプログラムだ。
 3曲のうちには知らない曲も含まれるので、それを事前に図書館でCDを借りて聞いてから行く。
 すると聴く方のレパートリーが増えていく。そんなことをしているうちに、だんだん「音楽聴く脳」が復活してきたと見えて、聴きたい曲がどんどん増えてきてしまった。しかも近隣の図書館にはあらゆる名曲のCDが揃っている。

通勤ルート この時期、通勤環境が変わっていて毎日駅から職場まで25分も歩くという状態だった。そこで購入したのが携帯音楽プレーヤー。ワゴンに乗っかっていたJVCのものを購入。昔購入したパナソニックのハイファイヘッドホンをつないだら音量不足。使わなくなっていたPortaProをつないだらうまく行った!
 これで、さらに音楽を聴く時間が増えた。しかし、しばらくすると、電車や自動車の騒音が気になってきて、携帯音楽プレーヤーの利用は下火になっていくのであった。

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13.環境
 繰り返すが、私のリスニングルームは家内が主宰するピアノ教室の待合室兼用である。
 従って、リスニングルームとしての用途は、私の単なる趣味として尊重されない。待合室としての用途は家内のピアノ教室即ち個人企業の営業用財産。当然、そちらが優先されてしまう。
 しかし、このリスニングルームは地下室なのだ。そう、壁の向こうはコンクリ。その先は土。
 上部の窓は2重ガラスのサッシ。部屋の形は一辺が斜め。つまり、リスニングルームとしては非常にけっこうな構造なのだ。
 ただし、廊下にはドアが無く、階段で1Fに吹き抜けになっている(泣)。
 いずれにしろ、過去に住んでいた木造住宅にくらべ、低音再生には非常に有利。
 16センチフルレンジでもちゃんとベースの音が響いてくる。テストCDをかけてみたら、20Hzでもちゃんと(音)がする!(バスレフは非常に弱く利かせる設計で密閉に近いはず)これで部屋に文句を言ったらバチが当たる!
 この環境なのに、音楽を聴けるのは家人が寝ている間(休日の朝方である)にヘッドフォンとは情けないが、まあ、いずれはわが子は旅立つであろうし(そのまえに相手にされなくなるか・・)老後の趣味に備えているのだ。

 昔に比べ、たいへん恵まれた環境だが、昔は若さとヒマはいくらでもあった。お金は無かった。そのため、同じシステムを長期間使った。つまり、パーツを買うお金が無いので、同じパーツを長く使ったのだ。カートリッジで言えば、最初に買ったのはテクニカのAT−VM3。素直な音?特徴の無い音だったかも。
 それをずっとずっと使って、手持ちのレコードを何回も何回も聴いて、やっとお金をためて次のカートリッジを買う。
 その頃にはAT−VM3の音も、手持ちのレコードの音も、みんな頭の中に入っていたので、パーツを買い換えると、音の違いはすぐにわかった。
 しかし、今は半端にお金があって、時間が無い。聴く時間が。だから、手持ちのパーツの音を把握しないうちに次のパーツを買ったりして、しばらくの間は、ろくに音の違いも分からずにいたりする。
 でも、それでいいのだという気もする。まだ人生にはいくらかの時間がある。先は長いのだ。短期間にたくさんの音を聞くひまは無くても、これから先、長い時間を掛ける事が出来だろう。(2010年6月)

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