下の写真、これは2019年にメダカ池に植え付けた稲をスズメが食べてこぼれた種から2020年に自然に発芽した生命力にあふれる稲です。
2020/06/20
稲を始める前に先ずは大麦の不耕起栽培を2013年から着手し、出来る事を確認後、稲の栽培に取り掛かりました。
選択した品種は福岡さんが作っていたと言うハッピーヒル!野口種苗さんから購入した種籾で、栽培メモによると2015年から始めているようです。
いきなり不耕起の雑草の中に種まきするのも気が引けたんで、苗を作って移植する栽培方法にしました。
目指したのは自然農法(不耕起、無肥料、無農薬)の直播での麦・米の連続栽培でした。
本(わら一本の革命)を片手にフムフム、なるほど、本当に出来るんだろうか?と期待に胸を膨らませたのを覚えています。
種籾を水につけずに天日で育苗後、水無しで大丈夫だろうか?と心配しつつトラクターで耕した畑に植え付けていきました。
1.稲こうじ病が全株で大発生!何これ、気持ち悪い! ← この後ずっとこの問題になやまされるはめに、
2.雑草(メヒシバ)の勢いが強く稲を覆ってしまう!光合成出来ずに小粒な緑米になってしまいました。
来年の種籾として悪い中でも丈夫そうな稲こうじ病被害の少なそうな種籾を採取しました。こんな種籾で大丈夫だろうか?と不安におもいつつ、
とりあえずスパルタ教育で育成させ、より丈夫に、より環境にあうように種を取り代を重なて行くことに。来年こそは!
今度は種籾を水につけ芽出しして育苗後、トラクターで耕した畑に植え付けていきました。
今年こそは頼むぞ!と祈る思いで見守ります。
どうも上手くいきません。どうしても稲こうじ病が全株で大発生してしまうのです。
この稲こうじ病は稲の生殖細胞にまで、深く入り込んでいるような?そんな感じ、嫌な感じがします、
ちょっと野口種苗さんのサイトでハッピーヒルの栽培の記述を確認してみました。するとなんと! 確か2015年の購入時には無かった記述が袋の説明書きに追記されていました 「ご注意:稲こうじ病が発生しやすい品種のため、出荷用営利栽培には不向きです。」
えー!だからか!自分のやり方が悪いんだと思っていましたが、品種がそうらしいです。自分のせいではないと少しホットします。しかしどうしたものやら?
毎年恒例の育苗箱に籾を蒔き苗を作ります。
やる気なさすぎたせいか、芽が出た後、水をやり忘れてカラカラに乾燥して苗が全滅してしまいました。
やってしまったと思い、慌てて手に取り、よく見てみると4本だけ少し緑が残っていました。
その残った4本をダメ元で近くに設置してあるメダカ池の泥に植え付けてみました。初めての水耕栽培になります。(笑)
これでダメならもうやめよう!そう思っていました。
メダカ池は日当たりが悪いんで微妙ですが、なんか今までで一番良い気がするような?そして
水のやり忘れ旱魃に耐え、メダカ池の水につけっぱなしの状態でも根が腐らず、日陰に耐え、たくましく育った4株です!(涙)
過去の写真、いっさい撮ってないのが残念です。
下の写真、これは2019年にメダカ池に植え付けた稲をスズメが食べてこぼれた種から2020年に自然に発芽した生命力にあふれる稲です。
2020/06/20
これを見た時、少し感動しました。稲が語りかけてくれてるように思えたのです。「直播しても大丈夫だよ!僕を信用して!」よし、わかった2021年は直播だね(笑)
稲って自生えするものなの?籾って水につけっぱで腐らないんだ?驚きでいっぱいです。
2019年、稲が4株になった大失敗は、結果として強くて丈夫な稲を選抜したことになりました。
今までやってなかったんですが、2020年、初めて不耕起の畑に植え付けて実験してみました。 2019年かろうじて生き残った4株から採取した貴重な種籾を不耕起の圃場で栽培した記録になります。稲こうじ病はいっさい出ませんでした!
2020/05/12
育苗してから植え付けます。
2020/06/20
6月上旬に植え付け。
2020/07/24
順調に育ってます。
2020/08/02
麦わらを敷いてみました。
2020/08/23
旱魃でもへっちゃらです。
2020/09/05
遅い穂ばらみ期です。
2020/09/21
水が必要な時期に雨降らない。
2020/10/03
この時期なのに青々としてます。
2020/11/01
刈り取りました。手で脱穀し、来年の種籾とします。
2020/11/08
足ふみ式脱穀機の登場!通常栽培の米を脱穀します。
2020/11/08
米とついでにソバも脱穀しました。
2020/11/08
唐箕でゴミを吹っ飛ばし、石臼で籾摺り後、1合ほど玄米で頂きました。
無肥料、無農薬による通常栽培の記録になります。トラクターで耕した後、苗を植え付けていく栽培をおこないました。 残念ながら稲こうじ病が2株ほど発生してしまいました。株ごと引き抜いて焼却
2020/06/20
6月上旬に植え付け。
2020/07/05
トラクター後の序盤は草が少ないんです、
2020/07/24
しかし、徐々メヒシバ(雑草)に覆われます。
2020/08/02
気休めに麦わら敷いてみました。最近は麦作りサボってるんでわらが少ない
2020/08/12
トラクターで耕してる圃場は全てメヒシバになります。
2020/09/05
メヒシバは雑草の中でも最強クラスではないでしょうか?
2020/09/21
穂ばらみ期が自然農法の稲より遅れています。メヒシバのせいか?
2020/09/21
毎年発生してきた稲こうじ病!今年は出ないことを祈ります。
2020/10/18
見るたびに草ボーボーになってます。10月とは言え草刈りすると暑い、
2020/10/24
登熟してきました。穂は垂れませんが、
2020/10/31
収穫です!タッタッター
2020/10/31
イェイ!
と言う訳で、2021年度は不耕起の圃場で、直播と移植栽培の二通りで栽培してみようと思います。(全滅を避けるため)
問題となるのは1.稲こうじ病と2.夏の雑草です。
1.稲こうじ病対策としてはメダカ池の泥につけて芽出しをする。これは菌をもって菌を制す!と言うイメージかな
2.夏の雑草対応は栽培面積が広くなれば広くなるだけ問題となります。栽培ポリシーに反するけど黒マルチ貼ってしまうか?
・この稲の特徴
乾燥に強く、水にも強く、台風が来ても何の影響も受けません。虫害もほぼ見られません。
晩生種のため10月いっぱいまでしっかり日が当たる圃場でないと登熟しきりません。
課題としては夏の雑草と稲こうじ病です。
・稲こうじ病がほぼ無くなった理由は何でしょう?2019年に行ったこと。
1.幼苗期に水やり忘れて稲が枯死するほどのカラカラ乾燥による選抜?
2.メダカ池に植えた水耕栽培?
3.メダカ池の泥に繁殖している細菌類の影響?
4.稲に菌に対する耐性がついた?
・稲こうじ病発生について
・2020年度普通に栽培しても圧倒的に稲こうじ病が減少していた。が、完全には無くならなかった。
・メダカ池の稲にはいっさい発病しない(2019,2020年度に確認)
・自然農法の圃場はいっさい発病しない(2020年度に確認)
・ここで着目したのは土壌細菌です。メダカ池の泥は腐食して臭いにおいがします。8年間不耕起の自然農法の畑は地温も高く生きている土と言う感じがします。
これらの土の細菌の影響で種籾についたバッカク菌類の密度が減少、または消滅したため発病まで至らなかったのではないかと考えています。