名もなき小さな農園

aiming for eden at the end of the east.

農園について

この農園は嫁実家の農地で、もともと埼玉県小川町にて米農家(兼業)としてやっていましたが、 お義父さん、お義母さんの高齢化により、米の生産をやめ、 畑として自分達の食べる野菜等をちょこっと作るだけになっていました。

遊んでいる農地はもったいないと言うことで、一画を使わせてもらい栽培を開始することになりました。

そして自家消費分以上できた農産物を出荷してみようと思い、2019年より小川町直売所にて販売を開始、現在に至ります。


当園では第一に栽培方法により環境負荷を減らし、その上で安心・安全な農産物の生産を行おうと考えています。

栽培する作目はなるべく固定種、種取が可能な品種とします。

農業資材は塩化ビニル、プラスチックを避け、なるべく天然素材を選択します。

売上とかあまり考えないこととします。

栽培方法について

以下、2通りの栽培方法を取っています。

1.福岡正信さんの自然農法に感銘をうけ2013年から実践している、自然農法を基本的な考え方とする栽培方法

2.トラクターで耕した所を使って無肥料、無農薬による通常栽培

自然農法:圃場の一画を不耕起、無肥料、無農薬で栽培していますが、「草や虫を敵としない」だと収量に影響がでるので、 雑草については草に負けるようなら株本周辺を除草します。(余裕があれば) 虫は手で駆除します。Bigイモムシなんかはさっさと駆除しないと本当にマルハゲにされますからね(汗)

通常栽培:基本的に無肥料、無農薬栽培です。自然農法との違いは土を耕していることとお義父さんと共有しているため前作の肥料分が残っている可能性があることです。

※私の気まぐれで米ぬかは少しまくことがあります。作業に余裕がある時ですが、

果樹について

主力の果樹は「実生の本ゆず」、「次郎柿」、「梅」になります。

この3本は大木で病害虫に強く非常に丈夫で無肥料、無農薬でガンガン実をつけてくれます。

2019年から不耕起の圃場に果樹を植えてみました。

果樹の栽培方法についても無肥料、無農薬の草生栽培とします。

山林について

荒れ放題の杉林があります。

日が当たらない真っ暗な山の北側、急勾配な斜面のため、もっとも活用しずらい立地となっています。

なんとか活用しようと、現在は沢でわさびの栽培実験、イワナの飼育等を行っています。

とにかく日が当たらない山林なんで耐陰性のある植物(だいたい決まってきますが)でも植えてみようか

どう活用するか考え中です。

農と環境について

世界のすべての物は循環しています。窒素の循環、水の循環、有機物もすべて循環しています。

朽ちて土に戻りまた再生する、自然の循環システムです。 (おそらくは神様が造ったシステム?)

有機物は分解されて再利用されますが、化学物質は分解されにくく有毒のものが多々あり、自然界に蓄積されます。

農家の人はよく除草剤を使用すると思います。田舎では農家でない人でも平気で庭に除草剤をまいているようです。

農家の人は楽だから、除草大変だから、農家でない人は庭なんて口に入れるもの作るわけじゃないし、 そもそも売ってるものなんだから安全なんでしょ?まあこんな感覚でしょうか?


除草剤をまくということは雑草を枯らす事が出来ます。当然ですが、

そして、農作物は除草剤の成分を吸収し汚染されます。さらに土壌微生物を殺し、雨によって地下に浸透し、地下水を汚染し、

雨によって流れて川を汚染し、川に住む生命を汚染し、海へ流れ着いて海を汚染し、海に住む生命を汚染し、汚染物質が蓄積されます。 循環で汚染された動物や植物を食べる事で人間に戻ってくるという循環が起きています。

さらに太陽の光で海水が熱せられて、水より沸点の低い化学物質が水と一緒に蒸発し(そんな化学物質あるのか?)、 上昇気流に乗って雲となり、雨になって大地に降り注ぐという。

農薬を使用しても同じ汚染物質の循環がおき、 農業資材の塩化ビニル、プラスチック製品が劣化してできた微粒子、 マイクロプラスチックが生成されても同じ汚染物質の循環がおきます。 また農業資材を廃棄し、燃やすことで大気汚染につながります。

肥料の大量投入は流れ出した硝酸態窒素によって地下水を汚染し、大量の窒素分を吸収した作物は人体に健康被害をもたらします。

世界を汚染物質が循環し、降りそそぐ汚染物質!そんな世界、ほとんどの人は望んでないのではないでしょうか?


日本の伝統的な農業は資源を無駄なく活用し、循環できる自然に沿った農法でした。 しかし、高度経済成長期に入り、大型機械の導入、高収量品種(F1)の選択、化学肥料や農薬の大量投入する近代農法に遷移していきました。 農業の近代化は農産物の生産性を飛躍的に向上させたのかもしれませんが、 その代償が環境汚染・人体被害という形で跳ね返ってきています。 赤ちゃんは産まれた時からアレルギー持っています。私自身も大人になってからアレルギー症状が出てきました。 昔はなかった病気です。環境汚染?食品公害?原因となりそうなものは複数あり、もはやわかりませんが、 私は毎日の食事から微量に摂取した物が体内に蓄積される事による影響が大きいのではと勝手に思ってます。


100年後に生命の生きていける自然環境は残っているのでしょうか?未来の子供たちは何を食べてるのでしょうか? もしかすると化学合成食品なんてものを開発して必須アミノ酸等を全て補える固形物が工場で大量生産される日が来るかもしれませんね? 「我が社の作った化学合成食品は天然有機物20%配合した高品質で美味しい健康食品です!」などとCMで流れているかもしれません。


緑の革命以降、多くの自然を破壊しながら現代まで歩んできました。 自然環境なくして生命は生きてはいけません。近代農法(慣行栽培)は継続可能な農法では無かった! 答えは最初からありました、太古から行われてきた農法、自然農法こそが持続可能な農法だったのだと私は信じています。

今の自分に出来る事を、出来る所からコツコツ進めてまいります。