哲学者/ 哲学者(2)/ ジャーナリスト

哲学者

哲学及び哲学者について知らない方のために哲学者及びジャーナリストにインタビューしたものを載せておきました。これである程度哲学者及び哲学者とジャーナリストの違いがわかってもらえるのではないかと思います。ただし哲学を勉強してもらえればわかると思いますが哲学者にもいろいろな人がいます。

哲学者


哲学者(男性)です。本人の希望により匿名です。

1、この職業に就いた理由(就きたかった理由)はなんですか?
→真理を探究して、善悪の区別を行い、正しい生き方とはいかなるものかを知りたかったから。

2、この職業をしていての喜び(幸せ)はなんですか?
→真理を探究して、公開できるものは公開し、少しでも人の役に立つことができたとき。

3、この職業をしていての嫌なところ(不幸)はなんですか?
→真理を知ったからといって、事柄によってはそれを大きな声では言えないこと。なぜならそうすると多くの人が傷つくから。

4、この職業の問題点は何ですか?
→哲学は万人には理解されにくいもので、今はそういう社会構造になっており、哲学書がほとんど売れないことからもそれは証明されているだろう。哲学者ってなに?と多くの人は思い、誤解されているのではないかということ。

5、この職業(職業の意義等)を一般の人に簡単に説明してください(この職業に就きたい人に対して特に一言)。
→多くの文献を読み、外に出て行き取材をしたりして、何よりよく考えて真理を導き出し、善悪を導き出し、真理に従って生きることである。哲学者には二通りいて、自分の哲学を多くの人に知ってもらい社会改革を行おうとする者と、一部の真理を愛する狭い人間の間でのみあるいは自分一人でのみ真実を知り、世間に対してそれを隠す者がいる。後者の気持ちもわかる、なぜなら真理を万人が受け入れられないことを知っているからである。しかし私は、なるべく世間と関わり、できるかぎり社会のためになる哲学を行っていきたいと考えている。

6、この職業に就く前のイメージと就いた後の現実の違いがあったら教えてください。
→思った以上に、監視の目があるということ。


*ネット理想を書いているような哲学者は、このタイプの哲学者であることは間違いない。

(2016/1/23)

哲学者(2)


哲学者(男性)の二人目です。本人の希望により匿名です。

1、この職業に就いた理由(就きたかった理由)はなんですか?
→真理を探究して、善悪の区別を行い、正しい生き方を知り実行したかったから。

2、この職業をしていての喜び(幸せ)はなんですか?
→真理を見つけられた時。

3、この職業をしていての嫌なところ(不幸)はなんですか?
→自分が嘘を真実だと洗脳されていたのだと気づいた時。不幸であるが、同時に真理を知れたので幸せでもある。しかし嘘を信じてきて生きてきた今までの人生はなんだったのかと思わされる、あの気持ちは最高に憂鬱である。

4、この職業の問題点は何ですか?
→3と同じです。あと哲学者というものが社会的にあまり認知されていないので、誤解されることがあるということ。誤解されようと他人がどう思おうとも真理を探究するのが哲学者なので、私を誤解する他人などどうでもいいが。あえて書くならこういうことになる。

5、この職業(職業の意義等)を一般の人に簡単に説明してください(この職業に就きたい人に対して特に一言)。
→多くの文献を読み、外に出て取材をしたりして、一番は何よりよく考えて真理を導き出し、善悪を導き出し、真理に従って生きることである。以上までは、ほとんど上の哲学者の方と同意見であるが、これからは少し違う。上の方は以下のように説明している。哲学者には二通りいて、自分の哲学を多くの人に知ってもらい社会改革を行おうとする者と、一部の真理を愛する狭い人間の間でのみあるいは自分一人でのみ真理を知り、世間に対してそれを隠す者がいる。上の方は、前者だという。しかし私は後者である。真理を万人が受け入れられないために私の研究をどれだけ多くの人間が誤解したかを知っているから、他人は信用できないということを私は知っている。したがって私は、なるべく世間と関わらずに、自分の思うままに真理を探究するための研究をしたいと思っている。そしてそれが著作として出版できて私と同じように真理を愛してくれる者のところに届けばよいと思っている。前者の方のように自分から大衆を扇動しようなどとは思わない。少数の真理を愛してくれる人にのみ私の考えが伝わればよいと考えている。
  しかし最近は、考えも変わってきてネット理想のトップページで二世紀後半ローマ皇帝となったマルクス・アウレリウス(ストア派の哲学者であった)の『自省録』のことが書かれている。確かにマルクス・アウレリウスはプラトンが書いたように哲学者が政治家にならなければならないということを実現した稀有な存在である。だから彼は公共のために政治を行なおうと『自省録』を書いたのだが、これは他人に見せるために書いたものではないとされている。現代社会はマルクスの時代と異なり、価値のないものが価値あるものとされたり、悪いことがよいことだすばらしいことだとされていたりする嘘の多い時代であるから、多くの哲学者は政治に関われば悪の一端を担うことになると考え、政治と離れようとする風潮があるのが現実である。だからその哲学者が出版する哲学書がどこまで自分の心をさらけ出しているかはわからないと思う。むしろ本当に優れた哲学書は嘘だらけの今の時代においては社会においては有害と考えられ出版されないのではないかと思っている。つまり本当に善い哲学書は現代では出版されないのではないだろうか?

6、この職業に就く前のイメージと就いた後の現実の違いがあったら教えてください。
→予想以上に監視の目があるということ。

(2016/1/23 2019/5/4更新)



(ネット理想の記者からの一言)
  倫理の研究をすることが哲学の一部であることは事実である。倫理学とは、哲学者の行う学問の一つである。つまり倫理学は哲学の学問である。しかしそれぞれの哲学者において倫理観が異なるのが現実である。何が善で、何が悪かはその哲学者によって異なるわけである。したがって倫理の専門家とされる哲学者においても、歴史上の哲学者を考えてみると明らかに多くの人から見れば反倫理的なことつまり悪を犯した哲学者が存在したことは事実である(それは宗教者でも同じであろう)。また現代において、例えば、私が学生の時に哲学の授業を受けていたら、ある有名人の友人だという(友人でなくて知り合いと言っていたかもしれないが)その哲学者がいきなりその有名人の秘密(私の考えだが、おそらくその有名人は多くの知りもしない人には知らせたくないであろう秘密を)を大勢の前で語りだしたのである。いきなりなにを言ってるんだと驚いたものである。今考えると、口が軽くて倫理観のない哲学者だったのではないかと私は思うのであるが。ところで哲学者とは現代では、大学に勤めている哲学者のことを一般的に意味するのであるが、歴史的にみると、哲学者の多くは、そうではないのである。ちなみに哲学者とは愛智者であり、つまり真理を探究し愛するもののことであるが、特に日本の哲学者(大学教授である哲学者)の多くは、西洋哲学を解釈するだけでプラトンがこういったとか、アリストテレスがこういったとか誰それの哲学を論じるだけで、自分の思想を自らで考えて生み出していないつまり自分の哲学を持っていない、そのため哲学学者にすぎないと言われるのである。このことから考えると大学に勤めていなかった歴史上の哲学者の方がよっぽど優れていると言うことができるというのは間違いではないであろう。私がここでいいたいのは、哲学者もそれぞれだということである。だから盲信はするな。しかし哲学者は学問上の分類から考えると倫理の専門家であるというのは紛れもない事実である。したがって模範となるべき倫理を見つけ出さなければならないのが哲学者としての使命であろうと私は考えている。そしてその倫理が真理に適ったものであればきっと世のため人のためになるであろうと思っている。

ジャーナリスト


ジャーナリスト(一般的にジャーナリストとは報道関係者のことを指す。この方は男性です)です。有名な方ですが、本人の希望により匿名です。

1、この職業に就いた理由(就きたかった理由)はなんですか?
→世の中でよく知られていない事を、広く知らしめ、多くの人を巻き込んで、社会の課題を解決する方向に持っていこうと思ったから。

2、この職業をしていての喜び(幸せ)はなんですか?
→自らの取材を通じ、社会の課題の解決に少しでも貢献できること。

3、この職業をしていての嫌なところ(不幸)はなんですか?
→24時間7日間、記者としての仕事から離れられない事。

4、この職業の問題点は何ですか?
→時には危険な場所にも取材に行かねばならない事。体調が悪くても簡単に休めない事。

5、この職業(職業の意義等)を一般の人に簡単に説明してください(この職業に就きたい人に対して特に一言)。
→自分の取材を通して、社会の課題を世に知らしめ、その解決に向けて社会を動かすことが出来るのは、この仕事ならでは。しかし、とことん取材という行為が好きでなければ辛い仕事だろう。

6、この職業に就く前のイメージと就いた後の現実の違いがあったら教えてください。
→特になし。

7、故・筑紫哲也氏はジャーナリズムは権力を監視し、権力の暴走を防ぐものだとおっしゃっていましたが、ジャーナリズムに関するお考えを教えてください。
→筑紫氏の言うとおりだと思う。ジャーナリズムが権力を監視しなければ、彼らはやりたい放題だろう。権力の介入を阻止し、そのコントロール下にならないよう、細心の注意を払う必要がある。総ての権力の介入を防ぎ、独立した立場で、社会の課題を見つけ出し、それを世に知らしめるというジャーナリズムの責務は今後も変わる事は無い。

*この後、私(記者)は、雑誌やテレビやネット等で、多くの有名人(最近では、鳩山氏以外に石原慎太郎氏、西部邁氏、内田樹氏、平野啓一郎氏、萱野稔人氏、前には三島由紀夫氏や長渕剛氏)が日本はアメリカに支配されている、従属国だということを話していたり、書いたのを知ったので、もしアメリカに従属されているのなら ジャーナリズムなんて名目だけで実際は全く何もできないのではないのかと思い、この方に再び、連絡を取り、日本はアメリカに支配されていると多くの有名人が言っているのを聞いたのですが、どうなのですか?と尋ねてみました。そうするとその方は、そういうことはないと思うというようなことを言っていました。例えば鳩山元首相twitterでそういうことを言っているのですが、と言いましたら、それならばアメリカに支配されているという人に、鳩山氏ならば、鳩山氏に、そういう人のところに質問状を送って取材してみればいいと言われました。
  個人的には、以前、私は、ジャーナリスト(ここでいうジャーナリストとは筑紫氏の言うとおりの報道のジャーナリズム、権力を監視する番犬(watch dogs)としてのジャーナリズムを仕事とする人間という意味である。)になって社会を変え、教育を変えれば、殺人事件等凶悪な事件は、ほとんどなくせるのではないかと思っていたのだが、どうやらそうではなく、むしろその逆であろうと認識するようになった。したがって善いことをしようと思っている善人は、ジャーナリストは目指さない方が善いと思っている。人を騙してその人に害を与えたい、あるいは洗脳したい等の欲求があるなら別だが。また閻魔様を恐れない人も別であるが。だからわたしは、自分自身をジャーナリストと名のることには大きな抵抗があるし、そのためジャーナリストとは名乗りたくない。取材の仕事をしてもである。私は、このネット理想という哲学のサイトの記者であり、つまりは哲学者の一人であることを望むのである。哲学者とは、真理を探究し、善を実行することである。哲学は宗教も研究対象であるので宗教家にも似ているかもしれないが。宗教と哲学を区別する場合、一般に言えることは、哲学は宗教よりも理性的であるということであろう。とはいえ哲学の学派や宗教の宗派によっても異なるのが現実である。週刊誌等芸能ニュースの記事なんてのは多くは嘘だ、いい加減だやらせだというようなことは、テレビ等でも言われているし、そういう話も聞くから心配はしていないが、まさか報道の真面目だとされているジャーナリズムでもそういうことが行われているとは多くの人は思っていないであろう。 だから報道関係の仕事に就きたいと思っている人の多くもそうであろうと思ったので書いたのである。長渕剛氏の『豚』という曲の歌詞は参考になるであろう。それからここここも必ず参考になるであろう。

(2016/1/23公開/2023/10/27更新)

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