(19)きっかけ

フェンリル
「・・それで、何の用だ?」

オーディン
「あ、あの・・・突然すいません」

オーディン
「・・・あ、あなたに、もう一度会ったら
過去を思い出せるような気がして・・」

フェンリル
「っふはは・・”思い出す”?
・・やはり、お前は何も分かってないなオーディン」
オーディン
「・・え?」
フェンリル
「己が自ら”記憶を封印”したのだ。
それを”思い出す”なんて滑稽だろ」

オーディン
「・・僕が・・自分で・・?・・・・・
なぜ・・なぜそんなことを?」

フェンリル
「・・全てを”無かったこと”にしたかったのだろう?」
オーディン
「・・・・・・・・・・・・・」

フェンリル
「取り戻したいか?」
オーディン
「・・僕は・・・・・・・・」

オーディン
「・・僕は

オーディン
「・・取り戻したい」

フェンリル
「いいだろう。”きっかけ”を与えてやる」



オーディン
「・・っう・・・・・!!・・っぐ・・」

オーディン
「・・・っく・・・な、何を・・・した・・・?・・」

フェンリル
「心配するな。”記憶の洪水”だ。
お前が拒まなければ、すぐに治まる」
オーディン
「・・・っう・・・・・・・っつ・・・・」

フェンリル
「・・気を失ったか・・」
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