再作成日2005年11月22日
このページの最終更新日は2015年11月30日です。
このページでは空気銃猟に関した色々な事を紹介したいと思います。
尚、空気銃に付いての専門の知識は無いのでこの中に出てくる表現の一部は勝手に作ったものもあります。あしからず。
空気銃猟
今年平成12年は鳥獣保護法が変わって乙種狩猟免許が丙種を兼ねることになって多くの人が空気銃を手にしたと思いますが、私もその一人として初めはどの空気銃にしようか迷ったのであ ります。
話は前後しますが、神奈川県では安心して散弾銃の引き金を引ける所はほとんど無い状況である。川には釣り人、山の奥でさえ尾根向こうには新しい住宅団地が突然出来たり、暑い夏を避けてこの辺の山には冬になると熟年登山者が大勢訪れ、ハンターも超過密気味で年々確実に銃猟禁止区域が増えていく中で唯一、空気銃だけが楽しい狩猟を約束してくれるものとだとだれもが思ったに違いない。しかも、人家の裏の到底散弾銃では撃てないような所にいるキジさえもその範疇に収めることが出来るのだから、この道に手を染めずには居られないのである。しかもヒヨドリによる果樹の被害、ムクドリの糞公害を解決する為、環境行政に協力出来るという謳い文句に踊らされても仕方ないのではないか。
さて、話を元に戻してどんな空気銃にしようか随分迷った訳であります。候補は以下の三丁の銃に絞ったのですが、
1、BSA STUTZEN(イギリスの名門空気銃メーカーの出しているスプリング銃)定価9万5千円位 。(4.5ミリ)
木の下に隠れてヒヨドリ撃を行うにはアンダーレバー式のこの空気銃で十分である、高い銃を気を使って使うより野武士の様なこの銃のほうがラフに扱えて良いのではないか。
2、ホーワ55G(国産ライフル銃メーカが作ったガス銃)定価11万5千円 。(4.5ミリ) ライフルを思わせる出来栄えと多くの経験者がガス銃でありながらも推薦する性能、値段も手頃である。問題は低温時の威力低下であるが、一寸工夫する事で対応出来るそうである。こんな 美しい空気銃を持って行くのも楽しいことだろう。
3、デイステイト ハリアー(イギリス製プリチャージ銃)定価23万1千円 (サムホール銃床)、5.5ミリ)、単発、軽量カービン、全長92cm、重量3.1kg、25ft/lbs、有効弾数40-50、
値段はこの3つの中でダントツに高いのだが今流行りのプリチャージ銃の中では一番安いのが魅力であるし、高性能・高威力となっては触手を伸ばさずにはいられない、まさにスポーツカーの様な空気銃である。
どれも個性あるすばらしい空気銃であるが結局デイステイト ハリアーを選ぶことになった。理由はただ一つボーナスでこの三つの中で一番高いハリアーを買ってもよいと奥様の許可が出たからである。
今回の候補の中で国産 S社のポンプ銃の名前が挙がっていないので驚いた人もいるかもしれないが、理由は二つある。一つは「狩猟界」の記事を読むほどにこの銃を買うことに抵抗を感じたのと、射撃雑誌「GAN」の記事の中で書かれている内容があまりにもメーカサイドに傾倒した内容で失望したからである。
とにかくそう言う訳で平成12年12月1日やっとハリアーを手にすることが出来た。
ハリアーの他に銃砲店の好意で、スコープ・ケース・ポンプ・AAハンター1箱・クリーニングペレット等、6万円以上のオプション付けて貰い、さらに定価からかなり引いて頂きました。 ここに感謝いたします。ちなみに自分で別に買ったのは負皮だけでした。
正面から見た状態
スコープを載せた状態
美しいサムホールのデザイン
ハリアーが来てからはその魅力に取り付かれ、午前中は散弾銃でキジや鴨を狙い、午後射撃場や猟場に行ってスコープの調整と弾道の確認をした。この猟期に3種類の弾を試し、その中で一番優れた成績を示した弾を約1000発撃って 色々な条件下での弾道のデータを入手したが、平成13年度にはさらにデータを蓄積して狩猟に最も敵した弾道を探したいたいと思っている。 後で説明するが、10メートルで調整しておくのが一番良いようである。
試した弾の中で一番成績の良かったのはエアーアームズ社のAA(ディアボロ)ハンター5.5mm(16グレーン(約1.037グラム))であった。ただ、50メートルまでならラザペルの方が低伸弾道を示したが、50メートルを過ぎるとばらつきが大きくなってしま い、AAハンターの方が50メートル過ぎからはドロップは大きくなるものの非常に安定していた。(銃砲店推奨弾 )しかもこれと言って弾を選別する訳ではなくスカート部の変形の大きい物だけを除くだけで十分であった。
下のデータは実測値の中から信用できるデータを選び出して描いたものだが、10メートルゼロインで調整して71メートル地点で215ミリ銃口から着弾位置が下がったが、これが今の所ベストと考えられる。これより着弾位置を上げて80メートルまで狙う事も出来るが、それでは下の茶色い線のように途中が上がりすぎて近距離の獲物に対して 見越し幅を多く 取らなくてはならず実猟向きとはいえなかった。また、自分の腕では50メートルが実猟範囲と思われるので、あまり遠距離を考えるより50メートルまでを確実に狙う事に重点をおきスコープ調整をした。
・横軸のゼロが、狙線でスコープの中心線になる。そこから35ミリ下がった所が銃口となる。
この表からも40m迄がハリアーの自質的な有効射程距離と言えるだろう。
平成12年度猟期はどこにゼロインを合せれば最っとも効果的か探る事が中心で終わってしまったが、来猟期はデータの収集と実猟でこの銃の実力を探ってみたいと思っています。今猟期の成績はマガモ1羽、ヒヨドリ19羽、キジバト2羽でした。
今は射撃場でたまに射撃をする位ですが、10メートルでは真中に穴が空くだけで何も変わらないので、標的を有意義に使う為、100円ショップでファイルの整理に使う直径8ミリのシールを買ってきて一度使った標的に貼り付けてリサイクルを兼ねて使っています。真中に当たると綺麗にシールが剥がれて穴が空きます。色も色々有るので中々面白いと思います。下が標的を装着した所、その下がシールです。
標 的
シール
2006年9月28日作成
少し内容が古くなるが、平成12年度にいろいろな発射角度(狙点の上げ下げ)でもっとも効率の良い(低伸弾道)ポイントは何処か探っている時に射撃限界点 (私は専門用語を知らないので)が71メートルの手前に有る事が解かった。射撃限界点と 言うと誤解を招くが、スコープの光軸を水平にしている状態で71メートル地点で銃口から215ミリ下がった所に着弾した。さらにドロップ量を減らそうと思いそのまま狙点を上にずらして(発射角度の変更)発射した所、今度は着弾点が さらに下に下がってしまった。初めは理由が良く解からず、狙点を上や下に色々変えてもこの215ミリより良いデータを得る事が出来なかった。もちろん80メートルまで狙える(弾が到達する)事も確認し ていたが、現状の組み合わせでは獲物がスコープの光軸に対して水平又は下に位置していなければ70メートル以上離れたの獲物には弾が届かない場合も有る事がわかった。この結果、実用射程範囲は10mから35m、実用最大射程距離を40mにするのが最適と判断した。 無論70mを狙っても問題ないし、パワーもそれなりに有るが、狙い越し量が多くなって結局外す確立が高くなるり実猟には向かないし、当たったとしても猟場ではまぐれ当たりとなり、回収出来ない確立が高いので40mとしたしだいです。
代替弾(2012年5月29日作成)
散弾銃の世界では非鉛化が進んでいますが、空気銃の世界でもやっと非鉛弾が平成23年度猟期から売り出されました。デザインも今までの鼓弾から比べるとはるかに洗練されています。弾道の計測はしてませんが、今までと遜色無く使えました。但し、 400発で7350円は高価です。
アメリカの大手通販サイトでは5年くらい前から売られていましたが、やっと日本も世界並みになって来ました。
私が非鉛弾にこだわるのは撃ち落したキジバトをオオタカに何度か持っていかれたからです。
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