コロニアル屋根を塗ると雨漏りをすると聞いたが?
コロニアル屋根は何枚もの瓦が重なりあって出来ています。これらを塗装するとき、重なり部が塗料で上下の瓦が密着してしまい、雨水の排出が悪くなります。そうすると毛細管現象により、屋根材裏面に吸い込まれ、屋根材や下地(コンパネ)を傷めたり、雨漏りを起こす場合があります。(特に傾斜のゆるい屋根は要注意です。)
これを防ぐためには塗装後、密着した瓦の重なり部分に入った塗料を切り、水捌けを良くします。これを縁切り作業といいます。
また、縁切り作業だけでは重力により、瓦が再び密着する場合があるので、縁切り作業の後、タスペーサーを挿入し、隙間を確保して通気性、水捌けをよくします。
今から20数年前はこの現象があまり知られてなく、コロニアル屋根を塗った後に雨漏りがするといった苦情がよくあったそうです。現在では、このように原因が明らかになり、塗料メーカーも縁切り作業を工程に加えるようになりました。
何年くらいで塗り替えればよいでしょうか?
一般的には外壁が7〜8年、木・鉄部が3〜4年と言われていますが、最近は塗料の進化により、塗替えのサイクルが延びています。特に木部に塗る塗料が良くなって いますので7〜8年おきに、外壁、木部ともに塗り替えるのが良いと思われます。
ただし、部位、環境によっては傷みの早い部分がありますので、日頃から点検をすることが必要となります。
大まかな、部位別の塗替え目安を下記の表ににあげましたので、ご参考にしてください。
《塗替え年月の目安》
《塗替えの兆候》