特集1「草加物産企画」開所式

 平成16年11月23日、花栗会館にて草加物産企画開所式が行われました。式には関係機関の方や、議員の方、家族会の方、ボランティアの方、利用者の方など各方面から総勢50名近くの方々が参加して下さいました。また、三鷹市にある「ひまわり作業所」のひまわりバンドに来ていただき生演奏してもらい、開所式は大成功に終わりました。開所式の感想などを運営委員会の方々が寄稿して下さいましたので、以下に掲載させていただきます。
「草加物産企画」開所式に参加頂いた皆様に深く御礼申し上げます。  予想以上の各方面の方々に出席頂き大変有り難く感じています。今後も暖かく見守って下さる事をお願い致します。現在精神保健福祉及び精神医療に逆風が吹いています。例えば精神保健福祉法32条の改悪、具体的には原則1割負担、所得制限、病名病状の制限、給付期間の短縮等が厚生労働省で検討され国会上程も間近に迫っています。福祉の自治体委譲と言いつつ予算は打ち切り、財源の保証のない無責任とも言えますが是非自治体に頑張って頂き精神保健福祉の向上を計って頂きたい。  まだ法人格は取れていませんが来年にはNPO法人になれるよう皆様と一緒に頑張っていきます。公費負担診断書、年金診断書、精神保健福祉手帳診断書等に共同作業所利用中と書ける人が増えたら嬉しいです。 精神障害者共同作業所「草加物産企画」運営委員会会長  式場 律

新しい時代の始まりを実感
草加物産企画の開所式は皆様のおかげで予想以上に盛り上がりました。 当日は家族会やボランティアの皆さんが集合時間前から集まり、私が少し遅れて会場に行くとすべての準備が整っていました。皆さんの熱気と期待の大きさが伝わってきました。 草加物産企画は、みんなで創った作業所です。ボランティア、家族会の人たち、当事者、有志の人たちが少しずつ力を出し合って何とか開所にこぎつけた作業所です。しかし、素人集団ゆえに何も知らず、必要な手続きがぼろぼろと抜け落ちていました。怖いもの知らずの無謀な綱渡りだったと冷や汗をかいています。 後であわてて谷古宇県会議員さんを始め、市議の方々や木下市長さんまでに泣きついて尻拭いをお願いしました。市役所の方々もわれわれの活動が予想外であったらしく、関係する人たちには大変迷惑をかけ申し訳なく思っております。開所式には、協力していただいた県議、市議の方々が見えられ、温かいお言葉をいただきました。また、市の障害福祉課の方も協力を約束していただきました。大変にありがたく胸が詰まる思いでした。  あと、開所式を通して強く実感したのは、市民のつたない活動が実を結ぶ時代が到来し始めたということです。当事者、家族、市民、行政のそれぞれの相互関係のあり方が音を立てて変りつつあるという実感です。それぞれが声を上げ、自分たちの存在を主張し始めたのだと思います。今後、すべての人々が認め合う地域の創造を目指して地道な活動を続けていきたいと考えています。
精神障害者共同作業所「草加物産企画」運営委員会  坂野 憲司

 家族会念願の作業所が多くの人々のお陰を持ちましてここに開所式を持ちました事を非常に嬉しく、心から感謝申し上げます。  埼玉県の精神障害者社会復帰施設(平成14年4月現在)は小規模作業所73ヶ所、グループホーム34ヶ所、地域生活支援センター17ヶ所、生活訓練施設12ヶ所、授産施設6ヶ所が知られています。草加市には地域生活支援センターが1ヶ所あります。  精神科医療も発展した現在、適切な医療と地域のケアがあれば大部分の当事者は自立と社会参加が可能な現状であります。草加市には2000人の精神障害者がいます。社会復帰施設として地域生活支援センター1ヶ所と、今度の作業所「草加物産企画」1ヶ所だけです。焼け石に水の状態です。  今後、社会復帰施設の増設及び充実が大きな課題だと思います。作業所設立を機会に家族会「若草」の在り方を点検しますと、相互激励と啓発を今後とも推進したいと思っています。  多くの人達の思いで出来上がった作業所です。この精神福祉の灯をより輝かしい光が放つよう、みんなと共に頑張っていきたいと思います。
精神障害者共同作業所「草加物産企画」運営委員会  大岡 静司

開所式に立ち会えて素直に嬉しく思います。皆様の思いがここまでこぎつけたのではないでしょうか。おめでとうございます。前途は多難でも、確実に進み始めました。不安、困難は一つ一つ皆で力を合わせ、小さな力を大きな力に変え、乗り切れると信じ、続けることが大切だと思います。私に何が出来るというものはありませんが、明るく楽しくということしか出来ません。よろしくお願いします。 精神障害者共同作業所「草加物産企画」運営委員会  沢田 君子





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