敷地を見極め活かすことを建築家の大きな役割と考えています。
敷地は、大きさ、形状、環境、法的条件等様々な制約条件を備えています。

こうした敷地の諸条件を建物と一体として捉えて再構成することにより、欠点とみられがちな制約条件を克服するのみならず、敷地から思わぬ潜在的価値を引き出すことに心と技を注ぎます。設計の力が敷地の価値を大きく左右すると言えます。

家づくりの計画は、配置、平面計画から入るのが一般的です。配置、平面計画は誰にとっても比較的理解し易いもので、家を建てようという人は何らかのイメージを持っているものです。しかし平面計画は家の基本的な骨格と性格を決定すると云え、住む人のライフスタイルを充分に反映し、個性を表現するものでなければなりません。
このためこの段階のプロセスを大切にし、建て主とのコミュニケーションに意を尽くしたいと思っています。そして平面計画を外部空間と一体として考え、断面や立面、さらに周辺環境と関連付けて構想します。具体的には動線やユーテイリテイといった機能性、明るさ、暖かさ、涼しさといった居住性能、奥行きや、高さ,ひろがりといった空間性能などを総合的に検討し、スケッチなどのプレゼンテーションによって建物の全体像をご理解いただくことに専門性を発揮します。

住まいの内外観のデザインは、建主の好みや感性への理解をベースに建築家のセンスと考え方が最も強く反映されるところですが、一方で地域の環境と景観形成に重要な役割を担っています。
このため形態、素材、色彩等建物の外観を構成する各要素は出来るだけシンプルで、自然らしく、力強く、ということを心がけています。とりわけプロポーションにはこだわりたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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