22.フロントバッフルの改良(?)
ツィーターの取り付けは、下の図(左)のように問題のあるレイアウトだった。
空洞効果や指向性の悪化、反射による悪影響などだ。
そこで、フロントバッフルを彫刻刀で加工し、図のような構造にした。
これで問題がすべて解決、というわけではない。ドームツィータの場合、どんなことをしても100%というのは無理だろう。
これがベスト、というわけではないが、好みと都合で妥協するしかない。
で、加工が終わったのがこれだ。
なんとなく、見通しが良くなりそう。
実際、左右の音の広がりは良くなった感じ。
ついでに、FE-168EΣのねじも増し締めし、ユニット下部にサブバッフルをつけた。
これは、バッフルによる下方向の回析効果を減らすため。
理論上は、バッフルが大きいほど回析効果の影響があるという。
ご覧の通り、上、左右の方向はバッフルは小さい。大きいのは下方向だけ。とは言え、これだけ距離がある(長い)と、ホントに影響なんかあるのか?しかし、下
は床の影響も出る可能性がある。わざわざ高価な置き台に載せたり、メーカー製でもハカマや、足がついてたりするから、それらの努力に敬意を表して下方向にサブ
バッフルをつけたのだ。
これはホームセンターで購入した樹脂製で、ふわふわ、クッションのようなものだ。これでも中高域に関しては効果が出るはずだ。
とはいえ、長岡鉄男流に言えば、「おまじないのようなもの」という事になるだろうな。
効果が音に出たかどうかはまだわからない。
ずっと、分からないかもしれない。
・・・と、思っていたのだが、意外に効果があるようだ。ボーカルの定位がよくなったような気がする。中央に。
ツィーターの音の広がりも良くなったような気がする。気のせい・プラシーボ効果かも知れないのだが、はっきり良くなったような気がする。
曲を聴く楽しみが増えている。楽しいね。
ほかに、重量増加と重心位置をセンター寄りにしようと、リアバッフル下部に鉛テープを少々貼り付けた。
わが家のヘルスメーターでは、実測15Kgだったのだが、振動板とキャビネットの重量比を1/1000にするには、15.5Kg必要だからね。
これ以上重くするのは、わざとらしいってところだろうが、このスピーカーはユニット配置が90度Vツインのようなものだから、振動は半分くらい相殺されるはず(自画自賛・特に根拠なし)。(2011年10月)
戻る 進む MENU