32.週末にF−56Mk3を聴く
週末は、大変ながらも充実していた。
土曜日は職場関係のランチクルーズ。日の出桟橋から「シンフォニー」で港内一周だ。
14時に終わってから秋葉原でパーツ(コンデンサー、スイッチ、ボタン電池)を購入し、実家へ向かった。
疲れたので
1時間くらい仮眠してしまった。その後台所掃除だけして、第一食堂で夕飯を食べて家に帰った。日曜日はフル休日。一歩も外に出なかったな。スピーカーの配線を調べたところ、つなぎ方が違っており、スイッチもコンデンサーも異常なかった。買い物の2/3は不要だったわけ。すみません。
つなぎなおして半田付けしたら正常化した。
そして、最初にソフトドームツィーター(PT−25D)による2WAYで音を聞いた。やっぱり柔らかくて滑らかな音触りだ。とがらない。3.7μFでつないでいるのに静かだ。フルレンジユニットと少し距離があるせいか、音が拡散してる感じがする。
一方、T−90Aの2WAYにすると、クリアーな音だ。透明で繊細で明確な感じ。これも能率106dBの割には静かだ。
高域のキャラクターがなくなったのは、ツィーターのせいもあるだろうが、ほとんどの可聴帯域はEn-Sでカバーしているようなので、EΣとEn−sの違いが大きいと思う。磁気回路やコーン紙もそうだが、センターの構造が大きいのではないか?EΣは、ボイスコイル、コーン紙、センターキャップを1点で接着している構造なのではなかったか?だとすると、つなぎ目からアバレのある高音が発生している可能性がある。一般的には、このアバレが華やかで良い、という場合もあれば、うるさい、という事もあるだろう。
En-Sの方は、センターに昔ながらの丸いセンターキャップとサブコーンが付いている。これでコーンとボイスコイルのつなぎ目を隠しているので、アバレは出てこないのではないか?ただしダブルコーンのクセは出てくる。長岡鉄男によれば、このクセはエージングで無くなるとの事だった。
翌週は風邪っぽかったが、少しは音楽を聴けた。
163En-s+T90Aの音は美しい。質が高い。と、思う。
昨日はマーラーの1番とバーニー・ケッセルのLPを聞いたが、しみじみと美しかった。
一方、異邦人のCD、図書館で借りてきたものは、あまり良い音ではなかった。むかし、LPを借りてオープンデッキに録音しておいたものの方が良かった気がする。
どうしてもCDよりLPの方が美しい音のような気がする。CDの方がS/N比やダイナミックレンジは良いと思うのだが。
雑音が無いのが災いするのか?LPだとボリュームを上げるにつれ、多かれ少なかれ何らかのノイズは増える。CDでは、その増え方が極端に少ない。
それも感覚的には、なじまない。うそっぽい気がしてしまう。
家内にそれを言ったら、「実際の演奏会場はノイズだらけじゃないの」と言いおった。確かにそれはオーディオ評論家も言っている。長岡鉄男も「演奏会場には演奏の音以外に暗騒音というものがある。再生時のモーターゴロやその他のノイズが結果的に演奏会場の雰囲気を再現する場合もある」というような内容のことを書いているね。
また、ノイズ成分を後からカットする編集をしたような録音だと、不自然な音になる、というのもずいぶん言われている。しかし、これは録音・編集の問題でCD/LPの違いではないな。
あと、うちのCD-プレーヤーの音色だが、意外と地味で、中低域のレベルがやや高い気がする。・・事もある。高域の伸びがいまひとつ、と思うこともある。しかし、超高域のことではない。わたしの耳では1万Hzまでしか聞こえない・・。
どちらかと言うと聴こえる範囲でのレベルの高さ(周波数特性)の問題だ。
まあ、周波数特性については、私はメーカー製のスピーカーシステムを買って使った事が1度もない。(ヘッドフォンは使っている)ので、自分の耳がどの程度信頼できるか、わからない面もありますけど。
疲れたとき、混乱しているときはマーラーの曲も良いなあ。昨日は巨人を聴いた。本当は4番を聴きたかったのだが、CDしか持っていない。好きな曲は、最低1枚はLPを持っていたいなあ。