36.久しぶりにプロのオケを聴く
1/24(土)
朝は9時まで寝ていた。3人分の朝食を作り、二人を送り出してから野塩図書館へ。本を返し、公民館のリサイクルへ廃家電小物を投入。いなげやで食材を調達。
柳瀬川に鵜がいた。真っ黒で、対岸の岸辺で水にもぐって何かしていた。と、思ったら、白鷺も飛んでいた。豊かな自然だ・・・。
帰ってからチョン・ミュンフンのドヴォルザーク7番を聴いた。しかし、うーん?音に立体感が無い。
以前聴いていたときは良い音だとおもったのだが・・・。
実在感の無い音だ・・。うーん、CDによるのだろうが、これは平面的な音の部類だろう。CDはどうも原音との間に不連続というか、断絶があるような気がする。そもそも、データとして読み込んで、それを整理して送り出すのだから、タイミングは取り直しているわけだ。そのために、高級機ではクロックを重視してるんだろ?単品のクロックコントローラーもあるんじゃなかったっけ?
そうなると、そこで音を作り直してるようなもんだよね。(俺様のPD−D9Mk2は高級クロックコントロールも売りだ)
1/25(日)
早めに出て、9時過ぎに豊島区民センターに着く。場所は中池袋公園の向かいだった。
受付にガードマンがいて2階ですと教えてくれた。いかにも役場っぽい地味な建物で、派手な消費文化の地・池袋にあるとは思えない。「チケットセンター」と言っても普通の事務室で、普段の仕事しながらチケットも売る、という感じ。
これで、30日の東京交響楽団、松本蘭ちゃんとやらのチャイコVn協奏曲をゲットだ。S席だぞ。4000円だけど。東京交響楽団はずいぶん久しぶりだなあ。
豊島区の創業支援案内やフィルハーモニア・ハーンの公演案内、立川市の文化行事案内のパンフレットもらって、読みながら実家に向かった。
台所はだいぶ片付いていたので、ベッドに掃除機かけて、毛布類をできるだけ干した。居間も掃除機かけた。
時間を節約のため、代田橋でそばを喰い、またも池袋に出て西武線に乗った。清瀬で降りて駅前図書館へ。文庫を4冊借りて帰ったが、2:30に着いた。
オーマンディ/POのオルガン付を聴いた。これはリビングのミニステレオで聴いていて、いやに実在感があるなとおもったが、やはりテラークだったようだ。昨日のドヴォルザークとはえらい違いだ。定位が良い。CDは全部だめ、というわけではないな。オルガンの音もすごい。しかし、睡魔に襲われて、居眠り状態。おまけの曲も全部流してしまった。
夜、家内がオケに行ったので、子供と夕食。そのあとふたりでテストCDを聴いた。
スイープでは、低いほうもけっこうワイドレンジなのがわかった。32秒、42秒にピーク感がある。というか、そのへんのレベルが高い。
子供の言う様子では、20Hz近くから、20KHzまで出ている感じだ。おれにはきこえないけど。
解像度チェックのハープの音もかすかに聞こえるようになった。ふたりで3回確認した。
あと、20Hzのテストでも、ほとんどコーンは振れていない。まあ、LPと違って、「ソリ」は無いからね。また、二つのユニットと、バスレフポートの3箇所から低音をだすので、同じ音量なら振れは1/3ですむのだろう。さらに、地下室のため、低音が逃げないので、ブーストしなくても再生されるということだろうな。これは大きいと思う。
1/30(金)休暇
午前中は休養。
午後から実家へ。台所など掃除して少し休む。雪なので寒い。
代田橋の第一食堂へゴーヤチャンプルー定食を食べに行くが休みだったので笹塚まで歩き、ちゃんとした夕食を取るつもりが、意外に入れる店が無くて、寿楽で五目ラーメン。昔のラーメン紹介雑誌などに載っていたが、今はどうなのか。店主は元気がなくなっているし、メニューも少し変わったな。
去年かおととしにも行ったので要領はわかっている。店に入っても「いらっしゃい」も言われない。「五目ラーメンお願いします」と言ったら小さい声で「はい」と言った。これでいい。味のほうは基本的に同じようだった。
店主は病気でもして、体が弱っているんじゃないか。
東京芸術劇場のとしま未来コンサート へ来た。
フレッシュ名曲コンサート 一度は聴きたい チャイコフスキー名曲選
松本
蘭(ヴァイオリン) 、安部まりあ(ピアノ)
マルク・ゴレンシュテイン(指揮)東京交響楽団
チャイコフスキー:
歌劇「エフゲニー・オネーギン」作品24より
ポロネーズ
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
弦楽セレナード 第一楽章
ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調
作品23
本当はハーン・フィルハーモニアの公演に行きたかったが、高いし、行けなくなるリスクもあるので、やめたところへ、この公演を知ったのだ。S席4000円だし、プロのオケだし。東響は、昭和50年代の「題名の無い音楽会」以来だな。
東京芸術劇場はオルガンの形というか、配置が以前と変わっていた。
東響は、コンマスが背の高いロシア人になっていた。昔は小太りでメガネの日本人のおじさんだったな。全体に西東京オケにくらべて若い人が多いな。現役だからな。
最初にエフゲニー・オネーギンよりを聞いたが、当たり前なんだろうが、よく揃っていて、音が柔らかく、各パートの音がよく出ていて、うー、さすが、プロなんだなと思い知らされる。
松本
蘭ちゃんは美形だが俺から見てかわいくはない。ドレスがぴっちりで尻に割れ目ができちゃってて、うーむ。しかし、演奏はすばらしかった。
オケの演奏も、すばらしい!一音一音が美しく、よく聞こえて、耳を澄ましてしまう。低弦もたっぷり。文句なし。
隣の席に体の大きいおっさんが二人いて、あのアンプは中古でいい値段してる、とか、レコードの音をもっとちゃんと聴きたいとか、江川三郎も死んだんだよとか言っていた。どうも、コーラスをやってる人らしい。
反対の隣には、一人で来たばあちゃんがいて、聴き所になるとバッグからビニール袋出してガサガサ言わせたりパンフレットをたたんで音を出しだりして、それ以外は居眠りしてた。
第2部はチャイコの弦楽セレナード第1番で始まったが、とても美しく、よかった。おわったら隣のおっちゃんの一人が「あー良かったねー。このまま終わらないでくれ〜と言いたい位だね」と言っていたが、そのとおりだった。
ピアノの安部まりあちゃんは美形ではないがかわいい。演奏も一所懸命。音が一部オケに負けてるような気もしたが、それにしてもオケの音が美しく、一音一音を大事に聴けた気がする。レコードでは聴けない音が聴こえる感じ。レコードだとピアノがはっきり聞こえるように音作りをするだろうから、オケのほうの細かい音は聴こえにくいのかも知れん。
チャイコのピアノコンチェルトも冒頭意外はあまり好きでなかったのだが、実演だとちがう!ピアニストの手さばきを見ながら、オケの楽員が楽器を操る様を見ながら聴くとちがう!以前よりこの曲が好きになった。
入場料4000円だったが、これだけ美しい演奏を聴けて、しかもレコード(CD)で聴こえないような音まで聴ける。それにCDやLPを聴くのと違って、音が出るまでの過程で聴く準備が完璧にできる。
つまり、オケの楽員が準備態勢に入り、指揮者が確認し、指揮棒を振る、という過程の間に聴く準備がほぼ完璧なタイミングで出来る、ということだ。CDならリモコンはあるが、音の出る瞬間は、「いきなり」だからなあ・・。
これは、年に数回はこのような演奏会に来たいものだと思った。
1/31(土)
明け方より頭痛に襲われる。朝食後頭痛薬飲む。
午前中にLPでカーゾン・ショルティのチャイコピアノコンチェルトを聴く。ピアノの音中心に、良く聞こえる録音。
昨日のライブのほうがオケの一音一音は良く聞こえた。
2/1(日)
頭痛はなんとか治っていた。10:00に出て、秋津図書館へ。弦楽セレナード、眠れる森の美女を借りる。竹丘で本も借りる。いなげやで野菜を調達。(混んでいた!)
その弦楽セレナードを聴き、セル・クリーブランドのグレートを聞いたが、グレートのほうはほとんど寝てしまった。(もしやレガートリンク無しのほうが定位がよいのでは?)
夕方、ふたたびいなげやへ出撃し、有機いちごジャムを買って帰り、子供の誕生日ケーキ代わりにパンケーキを作って夕食のデザートにした。形はだめだったが、うまかった。
夜、子供とミニコンで弦楽セレナードを聴き、その後LPでベートーヴェンミサ曲ハ短調を聴いた。いい音だった。
ところで、SACDプレーヤーだが、周波数スイープチェックでは自分の耳がどうやっても20KHz以上を聞き取れそうも無いので(音楽信号の場合で、聴こえなくても”感じる”部分はあるかも知れない)こりゃ、意味無いなと思い、レガートリンクをOFFにしてみた。
音は変わるまい、と思っていたのだが、なんだか違う。料理にたとえると、高級なソースがかかっていない代わりに鮮度が高くなったような感じだ。生っぽい。
こっちの方が良いかもしれない。今までは、聴き比べもせずにずっとレガートリンクONで聴いてたのだ。
レガートリンクONのほうが、音は美しい。カラヤン・ベルリンフィルの音のように。しかし、OFFにすると生の音(に近い)だ。まあ、もっとよく聴き込んでみないとわからんかも知れんが。
2/7(土)休養。夜はケーキ食べる。
2/8は「ツアー」の仕事だった。朝6時に出動。夜8時に帰宅だ。
2/14(土)休養。いなげやで野菜類購入。図書館にCD返却and小説借り出し。夕方、子供をつれてトライプラスへ行く。いったん帰り、車で迎えに行く。夕食後、ようやくずつーが治った感じ。
2/15(日)早めに実家へ向かう。疲れが残り、気力が出ない上、腹減ったので10:00なのに代田橋のスリーコンカフェでコーヒーとホットケーキ食べてから掃除に向かった。
母は、まあまあ元気。洗濯物を干せないでいたので、それからやる。台所を掃除して今日は終わり。だいぶ片付いていた。
今日は急がないので渋谷のライオンへ行く。ドビュッシーの映像・アラウをかけていた。
その後、ブラームス2番、トスカニーニ・フィルハーモニアのライブがかかった。途中でよく寝たが、意外に音も良かった。ここでオルガン曲を聴いたらいいだろうな、と思っていたらブクステフーデ等のオルガン曲がかかった。ライオンにはぴったりだ。LPで、演奏はヴァルヒャ。やっぱり内周に行くと音が歪っぽかった。今日は聴きたい傾向の曲が聴けてよかった。
新都心線の快急で帰った。
3人でコーヒーやハーブティーを飲み、サン・サーンスの3番を聴いた。
家内が出かけてからBGMでヘントルオンブレの幻想曲、モルダウ、ジプシー・キングスを聴いた。子供の勉強のBGMにしたのだ。そのため、出入り口のカーテンを開けておいたのだが、なんだか、音の感じが違う。カーテン1枚で?・・・それとも、耳が鋭くなったのかな?たしかにちがーう。
聞きながら調理した。食後、ジュリーニ・フィルハーモニアでラプソディ・エスパニョル、パヴァーヌを聴いた。LPだが、低音がよく出ていた。それもかなり低いほうの。耳が鋭くなったのかな?しかし、聴いていて、心地よく、眠くなってしまった。
2/20(金)朝から異常に疲労感があった。
2/21(土)頭痛がひどいので、一日寝てることにした。外に出なかった。音楽も聴かず。
2/22(日)まだ不調なので実家も休みにして寝る。熱っぽく、頭痛・吐き気。朝食抜きでまた寝る。正午、まだ治らず、寝る。15:00。だいぶ良くなる。ご飯を少々食べたら、すごくうまかった。納豆で1杯食べた。
夜は、普通やや控えめに食事する。抗生剤飲みはじめる(遅かったが)音楽聴くの、ちょっとだけ。
2/28(土)抗生剤おわっている。出勤する。仕事するが、予定の半分。
3/1(日)出勤。残りの半分を何とか終わらせ、15:40に引き上げ。
いなげやで小松菜など買って帰る。家内はオケ練習に行った。
夕飯は鴻園の餃子など。ほぼ、治ったと見てよい。子供とビゼーのカルメン組曲を聴きながら夕食。1,2番全曲聴いた。
子供が風呂に入った8:30から曲を聴く。チャイコフスキーの弦楽セレナード、4番まで聴く。やはり、レガートリンクはオフのほうが臨場感あり。それからLPでクレンペラーNPOのマーラー交響曲第4番の第3、第4楽章を聴く。
風呂から出た子供が第4楽章を聴いて、「すばらしいオペラだったね」というので、マーラーの交響曲だと教えてやった。いうとおり、すばらしい音楽だった(曲、演奏、再生音..)
音の話をすると、コントラバスの低音がよく「感じられる」