37.音楽を聴く日々2

3/7(土)今日は、休み
 8時に起きてコーヒーをいれ、CDでサロネン・ヘンドリックス・LAPOのマーラー4番3,4楽章聴く。たいへんいい。テンポは以前の印象より遅めじゃないか?やっぱりCDは、レガートリンクなしの方が良い。聴感上のDレンジや立ち上がりも良いような気がする。

4/19 西東京交響楽団の定期だが、曲は、エンゲルベルト・ フンパーディングのヘンゼルとグレーテル序曲、 ビゼー・オペラ「カルメン」より(抜粋) 、サン・サーンス 交響曲第三番 Op.78 「オルガン付き」だ!所沢のミューズのオルガンを初めて聴いた。西東京がオルガン付きをやるとは!最初に聞いたとき、「ピアノが2台入るんだよ」と言ったら、「そんな金ないから、適当に編曲するんじゃないの」とか言っていたが、ちゃんとピアノが並んでいた。リハーサル中には、ある楽員が「オーマンディの演奏を参考にしようよ」と言っていたそうで、CDでオーマンディを3人で聴いたっけ。
 西東京のも立派な演奏でしたよ。良かった。

5/9 今日は休み。午後から音楽鑑賞。
 最初CDで「ティル・オイレンシュピーゲル」を聴いた。それからLPでジュリーニ・ツィマーマンのショパンピアノコンチェルトNO.1を聴きながら寝たな。その後、バルビローリのドボルジャーク管楽セレナードを205cmk3で聴き、その後しばらく使っていなかったV15Vに代えて聴いた。このLPは比較視聴用を可としたのだ。
 そのままV15でジュリーニ・ロスフィルのエロイカを聴いた。やっぱりいい曲だ。
 MK3の方が音は美しい。しかしV15の方が元気というか、生き生き感はある。雑に聴くと、V15のほうがいい、という人が多いんじゃないか。
 あと、トゥイーターのネットワークをバランスアンプ対応型にしようか考えている。すぐには、やらないけどね。

5・17
 実家に行き、掃除する。帰りに第一食堂に行ったら、とうとうおばあさん一人になっていた。厳しい。
 帰ってから、うとうとしながら音楽鑑賞。ジュリーニのブルックナー9番、シューベルトの未完成などを聴く。なかなかいい。
5/31
 音楽を聴ける時間も減ってきているが、子供を塾に送り迎えするときのカーステレオがひとつの機会になっている。それで、こないだチェリビダッケ・ミュンヘンフィルの「展覧会の絵」を聴いたのだが、テンポが異様に遅くてだれてしまって、子供にも不評だった。以前に一度聴いたときは、テンポはあまり感じず、ダイナミックレンジの大きい演奏だな、ちょっとやりすぎじゃないの、という程度の印象だったのだが。展覧会の絵では、マゼールに比べるとジュリーニも遅いが、そんなもんじゃない。
 今日は、ジュリーニ・ロスフィルのシューマン3番を聴いたが、第一楽章が歪っぽくて古臭い音に聴こえたので、第2楽章の前にV15Vの針圧を増やしたらよくなった。今後は1.4グラムを目安にしよう。

6/7
 どこにも行かず、音楽聴いたり、炊事したり、塾の送り迎えなど。
夜、借りてきたショパンのスケルツォ第2番を3人で聴いたら二人が「いま音、はずした。ライブでしょ?」「ずいぶんこすってる」「今のとこ、間違えてたね」と大騒ぎだった。ううむ。

6/14
 一歩も外へ出なかった。休み休み、仕事したり、野球見たり、うどん喰ったり、レコードを聴いた。シューベルトの未完成にラヴェルのスペイン狂詩曲、亡き皇女のためのパヴァーヌだ。疲れたときにラヴェルはいい。

 先月、「CD音痴論を考える」冨田覚を読んだ。音楽教育者としての立場からCDの音について検証しようとした力作だ。
 ソニーの重役が「CDの音にまったく問題は無い」と発言するのは当然として、「自宅ではLPを聞いている」という“証言”は、ある意味衝撃的。
 CDの倍音が“破壊”されているというのは、今日では、ある意味、“ありそうなこと”に分類されるでしょ?
 一方、SACDで倍音の問題はかなり解決されているのでは?
 著者は音楽教育者らしい態度だと思うが、教材にCDを使った場合の悪影響があるかないか、の追求は真剣である。
 結論として、理由はわからないながら、CDの音だと音程がとりにくい。音(音程)の周波数に幅がある、というのだ。LPでは感じない現象だそうだ。これはあるかもしれない。
 LPの音も歪と妥協の産物と思っていたが、CDの音にも根本的な歪がいっぱいあることが最近の読書でわかってきたので、どちらが良いのか、何とも言えんわい。
 しかし、根本的な“デジタル”の問題はなあ・・・。リズムだって回転ではなくクロックに依存してるんだし。桝谷英哉の古い本読んでたら、「最新の精密加工技術を使ってもレコード盤の音溝を複製するのは不可能だ」という節があった。そうかもしれない。
 「CD音痴論」で、CDでは音が抜けている、それはデジタルのせいだ。いや違う、調律か演奏のせいだ、という論争を読んだ後なのだ。二人にショパンのスケルツォ第2番を聞かせたのは。ルービンシュタインとアントルモンだぞ。それを、「これ、ライブだからよ。音が違ってるの(スタジオ録りだよ)」「今、違う音出したよ」「ずいぶん(違う音の鍵を)こすってるわね」だと。

7/12(日)
 戸隠神社の自然音CD(雑誌の付録)を買ってきて聞いていたら、これがひとつのシンフォニーのような気がしてきた。
 リズムがある。
 記事の話が面白かった。オランダ・フィリップスのレコーディングは、アメリカRCAの流れを汲んでいるんだそうだ。テラークもRCAからスピンアウトしたらしい。いずれもある意味ナチュラルな録音として定評?があるからな。

7/18 完全休養。夕方まで一歩も外に出ず、おかげでオーディオを楽しめた。
 マノロ・サンルーカルのCANDERA。これはすごいリアルな録音だった。恐らく長岡鉄男が入手していたら、優秀録音に入れたのではないか?
 シューベルトの5番を聞くつもりで、8番を聞いてしまった。セルのシューベルト9番も聴いた。これは今聴くと音はいまいちだ。

7/19 午前中、実家へ行って掃除。帰りに吉祥寺に出て「バロック」に行って休憩。暑かった。モーツアルトのピアノコンチェルト17番、バッハの管弦楽組曲第2番などやっていた。クリプッシュホーンだが、音量が大きい!少しうとうとした。
 そのあとヨドバシに行ってhpb19のヴァージョンアップ版を買おうとしたら、レジで「申し訳ありません。在庫がないので、書籍セット(高いやつ)を同じお値段で交渉いたします」と言って、どこかに電話した。まもなく、「了解取れました」といって書籍セットを通常価格で売ってくれた。さすがは、アマゾンに挑戦しよういわれるヨドバシだあと思った。ほかの店じゃあ、「すみません」で終わりだろう。「店頭在庫はお売りできません」という店もあるしな。
 ディスクユニオンに行ってハイティンクの「グレート」を探したが、なかった。カリオペのジョスカン・デュプレのミサ曲を買った。カード見せると安くなるんだな。
 家内はオケ練習に行ったので、子供と二人で夕食。時間空いたのでパコ・デ・ルシアを聴き、クレンペラーのベートーヴェン第7番を聴いた。

7/20 子供を久米川のテニススクールに送りがてら、久米川駅周辺の商店街を探検した。14年以上前だと思うが、散歩がてら遊びに来ていたことがある。
 しかし、連休だったせいもあるのか、人通りは少なかった。店舗も減った感じ。
 以前利用したレストラン、喫茶店ともに無くなっていた。そのレストランはインドカレー店になっていた。しかし、景気悪そうだった。2軒のソバ屋は1軒は健在、もう1軒は定食屋になっていた。駅の北口の商店街はベーカリー、洋菓子(クラシックなラインナップに見えた)、和菓子以外は厳しそう。入口の電飾アーチは立派だった。
 西友はどうなっているのかと思って外からのぞいていたら、7階の中華料理店の看板やメニューが目についた。「喫茶室」も併設している。いまどき「喫茶室」とは泣かせるネーミングだ。客は少なかったが、眺望はすばらしい!ちょうど夕焼けの東村山市が一望できた。

8月14日
ずいぶん、間が空いた。
8/2日には実家からの帰りに吉祥寺バロックに寄った。コルトーのショパンを内寄りのタンノイで再生していた。
8,9の週末は完全休養のつもりだったが、お葬式があり、フル稼働して疲れた。これが大きかった。

8/15(土)休み。
 シベリウスの7番が手持ちCDの中にないので、秋津図書館で借りた。デイヴィスのだ。シューベルトの交響曲全集も聴きたくなり、スイトナー・ベルリンシュターツカペレのを借りた。シベリウスの7番聴く。その際、急激な睡魔に襲われた。スイトナーのCDはDENONのだな。DENONらしい?音だ。DENONのは、フィルクスニーのLPと、ノイマン・チェコフィルの文化会館ライブCDがある。
8/16(日)午前中はリスニング。シベリウス7番、シューベルト1番など聴く。
 午後から出かけ、清瀬図書館で名曲鑑定百科交響曲版をまた借りた。博物館の隣の玉川というそば店でかつ丼セットを食べた。
 
8/22
8/19から休みを取ったのだ。
 19日(水)
 朝はヘッドホンでCDを聴く。シベリウスの7番と、シューベルトの1・2番。シベリウス聴いていてまたも睡魔に襲われ、寝てしまった。シューベルトはよかった。録音はまあまあ。DENONだった。菅野沖彦プロデュース・フィルクスニーのピアノ、ノイマン・チェコフィルの「わが祖国」ライブのような、感じの音。
 20日(木)予定なし。朝はヘッドフォンでシューベルト3番を聴く。シベリウスの7番も聴いたが、またも睡魔に襲われた。曲のせいなのか?午後、家内が出張レッスンに出かけたのでジュリーニ・シカゴのシューベルト4番等を聴く。カートリッジをV15VからDL−301Uに替えた。聴くのは明日からだ。
 22日は朝起きてヘッドフォンでジュリーニ・シカゴの未完成を聴く。キレのある音。マヌエル・カノのフラメンコギター2面も聴く。用事で出かけたが、出先で喉がいかれた。
 23日(日)二人を「うた」に送り出して、実家へ掃除に行く。新宿経由で行ったが昼になっていたので代田橋のさぬきうどんでスタミナ定食を食べた。よかった。第一食堂の代わりはここにしようか。
帰ってからブラームスのピアノコンチェルト1番(ワイセンベルク・ジュリーニ・LSO)、ラヴェル、スペイン狂詩曲・パヴァーヌ(全部LP)を聴いた。
やっぱりLPはすばらしい。

9月13日(日) 戸田交響楽団第59回定期演奏会
シベリウス/交響曲第7番
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲(1904年初稿版) 独奏:荒井英治(日本センチュリー交響楽団首席客演コンサートマスター)シベリウス/交響詩「フィンランディア」、シベリウス/組曲「恋人」
を聴きに行った。7番はCDで何回か聴いたが、まだよくわからない。コンチェルトは原典版とのことだが、一般にCDになってるものとはだいぶ印象が違った。しかしソロの人は一所懸命、しかも楽しそうに弾いていてよかった。演奏も全体に良かった。
それにしても、59回目の演奏会。大変な歴史だ。

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