39.音楽を聴く日々3 部屋による音のちがい

4/17 西東京オケの演奏会だった。所沢ミューズにて。
グリーグ ペール・ギュント第一組曲、エルガー チェロ・コンチェルト シベリウス 交響曲第二番。よかった。まったく違和感なく聴き終えることができた。昔に比べると、オケの音量も豊かになった気がする。しかし、チェリストはきかん気の感じ。
 西東京オケは、いろいろ聞くと、かなりの音楽家がいるようだ。あなどれない。

5/8(日)実家へ手伝いに向かう。電車が遅れたので、先に昼を食べてから渋谷のライオンへ行く。1時半までいる。モーツァルトのピアノコンチェルト21番、バッハのロ短調ミサを聴く。よかった。それから掃除に行った。
 子供が音楽高校に合格したのは良かった。が、さらなる練習環境のため、予備室(リスニングルーム)にアップライトピアノを導入することになった。おれのオーディオシステムはそのまま置いてくれと言ってある。しかし、部屋がますます狭くなって、音がどうなるかは、わからない。またまた、リスニングルームの危機である。

6/3(金)早く帰れた。地下室はアップライトピアノ導入のため片づけて広々としている。その状態でどんな音になるか、CDを聴いてみた。結果は、響きすぎて(?)ひどい音だった。針にごみがついているような音。CDなのに。部屋の音響は一変していた。CDケースを開けるときの音まで響きがちがう。部屋の違いというのは、たいへんなもんだと思った。

6/5(日) 今日、午前中は時間取れたので地下室を工夫してみた。スピーカーの対向面を中心にワイシャツ類をいっぱいぶら下げて中高域を吸音し、コーナーにバッグ類を置いて低音域も吸音を図った。出っ張ったラックににもバスタオルをかぶせて吸音した。
 この結果、だいぶ音は変わった。おおむね、まともに聞こえた。部屋によってこんなにも音が変わることが分かった。部屋の状況に応じて使いこなしが有効なのもわかった。
 長岡師は、音を決める要因は、ソース、装置、部屋、使いこなしの4点だ、と言ったが、その通りだと思った。この4つは、まったく同じ比重で音を変えると思い知った。
 スピーカーの対向面におかれたアップライトピアノ↓
ソファーのあった位置にピアノ
6/12(日)
 音楽を聴いた。アップライトピアノが入り、いよいよ狭くなった。アップライトピアノはステレオの対抗面、ソファーのあった位置に置いた。新しいヒアリングポジションの後ろに位置している。ピアノを背にしてステレオを聴く形だ。右側の壁にサイレントドラムを置いていて邪魔なのでスピーカー配置は少し左に寄せた。左右が狭くなって昔のセパレートステレオ風のレイアウトになった。しかし、意外に音は良かった。ピアノだけあって、広帯域に吸音するようだ。部屋の形も定在波は出にくくなったのではないか。普段から、いろんな家具が吸音しているんだとわかった。ピアノの前面にはバスタオルをかけて聴く。これで響きが良くなる。これを忘れると少しきたない音になる。以前より、聴取位置がスピーカーに近くなったせいか、分解能は良くなった感じ。ボリュームも少し下げないと、音が大きすぎる感じ。
 右の壁との距離ができたせいか、右のスピーカーの外にも、いくらか音が広がる感じになった(ような気がする)。いままでは、左側にしか広がらなかった。
 丸椅子に座って聴くようになり、高さがあるので、耳の高さもスピーカーユニットに近づいた。ドラムは聴くときにはたたむ。右スピーカーは生徒たちがドラムをたたくときにユニットを保護するため、カバーをかけるようになった。部屋の右隅に置かれたステレオ
 聴いてて疲れたり、眠くなった場合は床にバスタオルを敷いて、枕を置いて、寝転んで聞くのだ。音は上からくる。これはこれでなかなか良いと思った。
 しかし、これで我が家にはグランドピアノ、アップライトピアノ、クラビノーバ、チェロ、ミニチェロ、ギター、サイレントドラム(アンプとスピーカー付だからサイレントではない)があることになった。すごい楽器群だ。それに俺の本格ステレオがあるのだ。狭いながらも楽しい・・というわけだ。

6/16(木)今日は、休み。 吉祥寺バロックへいき、ベートーヴェン弦楽4重奏曲を聞きながら寝た。覚めたら、グリーグのピアノ作品集が掛かった。ブックオフを経てディスクユニオンへ行く。CDコーナー、成果なし。LPコーナーができていたので見たらびっくり。ハイティンク・コンセルトヘボウのシューベルト・グレートがあった!しかも高音質重量盤。なぜか菅野沖彦プロデュース。 フィリップス録音だから関係ないと思うけどな。しかも、2800円くらいする。うー、高い。腹立ったが、相手も商売だ。平気な顔をして買った。会員カードで10%引きになって、 少し気が収まる。とうとう買ってしまったなあ。これで、オーリエコンブ・トゥールーズ室内管弦楽団のパッヘルベル、アルビノーニがあれば、そろっちゃうなあ。 青春時代のソースが。
 思わぬ成果にホクホクして店を出る。コピスの三浦屋でチョコレートワッフルを二つ買って帰る。子供と食べる予定。

7/2(土)
 今日は、ほぼ一日二人が出かけていたので、地下でCD聴き放題。オリヴィア・ニュートン・ジョン、ケイト・ブッシュ、アランフェス協奏曲、ある貴紳のための幻想曲、モーツァルトピアノソナタ、マリナーのホルスト惑星(良い録音だった)LPはアンセルメのシェエラザード。

7/3(日)
 朝から実家へ行った。吉祥寺のヨドバシで,ATのシェルリード線を購入。ハイファイ堂で注文したオーディオクラフトのシェル用だ。DL301Ⅱは、スタックスのシェルを使っているが、昔は良いシェルだったと思うが、今となると、アルミダイカストも薄目だし、アルミ板を3枚重ねる構造もイカさない。結合部はガッチリしているし、上下2ピンもよいのだが・・・。オーディオクラフトのシェルはアルミブロックで面積が狭く、上下4ピン相当、ガッチリしている。私好みなので買うことにしたのだ。オーディオクラフト AS-12K
 家に帰り、シェルリードを交換しようとしたら、はんだ付けしてあったので交換不要だった。接点が減るので結構だ。音出ししたら、太い音が出たような気がした。寸法的に、スペーサーもいらなそうだった。
 ベートーヴェンの交響曲第1番を子供と聴く。ベートーヴェンとブラームスのシンフォニーは全部聴けとピアノの先生から宿題が出ているのだ。
 またまた、ハイティンクのグレートを聴いた。このレコードは確かに音がいい。演奏もいい。素人がこうだろうな、と思うそのままに演奏してくれる感じだ。
リスニングルームにソファーが無くなったので、固い椅子に座って聞くから、いままでより耳の位置が高くなる。ツィータの位置に、より近づいた。長岡流に近づいた?スピーカーとの距離がさらに近くなったので、情報量は増えた感じ。距離が近いので、音量も大きくなった。その分、ボリュームを絞る。疲れると、床にバスタオルを敷いて、枕を置いて寝転がって聴く。これもよい。床から低音が伝わってくる。音は上から降ってくる。

7/6(水)午後から休み。渋谷のライオンへ行き、休む。それから心配でもあり、実家へ行った。母はデイサービスに行っていたが、弟がおり、渋谷で買った弁当を届けた。

7/9(土)ふたりは保護者会などで午後はいないので、音楽を聴いた。「ジャズ喫茶論 戦後の日本文化を歩く」を読んでいるせいでジャズ系を聴きたくなり、ケッセルやジョーンズを聴いた。タクシードライバーや、サンルカールのCANDERAも聴いた。シェルが重くなった分、低音がどうかと思ってピンク・フロイドも聴いた。総じて、悪影響はないようだ。ジャズレコードでは、ソリのあるものも聴いたが大丈夫だった。

7/10(日)子供にベートーヴェンの交響曲第2番を聴かせて、一緒に聴いたが、いい曲じゃないか。この曲はCDしか持っていない。LPがないので、今度買おう。

7/18日(月)休み。朝から実家へ向かう。新宿登亭でウナギ弁当買って行こうと思ったが、11:00開店まで間があったのでやめた。ブックオフに行ったらCDでチッコリーニ・カサドシュ、パリ管の「フランス山人の歌による交響曲」があったので買う。これで、ますます青春期のコレクションがそろった。母にはシューマイ弁当を持って行った。母は、まあまあ。帰りはオーディオユニオン(11:00開店)に行き、ショルティ・ウィーンのエロイカをCDで買う。これもほしかった。吉田秀和が高く評価しているものだ。家に帰っても今日は聴くことができない。が、しかたない。

7/24(日)朝二人を送り出してから、「フランス山人の歌による交響曲」、ショルティの「エロイカ」を聴く。聴きながら、だいぶ寝てしまった。パスタを作っていたら二人帰ったので三人で食べる。夜は鶏肉のトマト煮にした。LPでジュリーニ・シカゴの展覧会の絵を聴いた。どうも、今一つだった。(ピアノに吸音用バスタオルを掛け忘れた)

7/29(金)今日は代休。西武線で池袋へ出、山手線で渋谷へ。ライオンに入ったら、ミュンシュ・パリ管の「幻想」をLPでやっていた。低音が出ていた。そのあと、サン・サーンスのピアノコンチェルトをやっていた。

7・30(土)家人は寝ているが、朝9時に起きてビスケットを食べ、地下室でベートーヴェンの交響曲第2番を聴く。(ヘッドフォン)

7/31(日)9時に出て、谷中・永久寺へ向かう。叔父の一周忌だ。
 引退した親類はみな忙しいらしい。様子を聞いたお二人とも、あまり家にいないそうだ。定年後は、それが大事なんだな。ずっと家にいてレコードを聴いているようじゃだめなんだろう。
 日暮里で別れて御茶ノ水へ。ディスクユニオンクラシック館でLPを見る。ジュリーニ・フィルハーモニアのブラームス1番があって、買おうと思ったが、盤質Cで、MONOなので!やめた。
 アンドレ・クリュイタンスのベートーヴェン2番と、ミュンシュ・パリ管のブラームス1番を買った。どっちも盤質B、両方で1600円。
セル・クリーブランドのブラ1もあったが、盤質Cだったので敬遠。戻ってから両方とも1〜2楽章だけ聴いたら、盤質OK、いい音だった。安心。お買い得..。
 特にクリュイタンスのベートーヴェンは、お買い得じゃないかな。ベルリン・フィルだし,EMIの録音も味わいがある。学生時代の俺たちには、クリュイタンスの他にミュンシュ・ボストンもありがたい存在だった。どちらも廉価版でベートーヴェンの交響曲他いろいろ出ていたから。

(2016/7/31))


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