41.アンドー楽器、ニーベルング、カオリ座

2017/8/1(火)
 休暇。保谷図書館に行く。ジュリーニ・VPのブルックナー8番借りる。
 このCDは中古を買ったのだが、元の持ち主がセットしたCD保護用のスポンジが災いして再生不能になっていたのだ。ようやく入手できた。俺にとって、この演奏がブルックナー8番のスタンダードなのだ。

8/28(日)
 夜、時間があったので、ハイファイセットの「PASADENA PARK」を聴く。よかった。B面はサランネットを外して聞いた。「 真夜中のTV」は名曲だと思う。素直に歌っているだけのようなのに、あらゆる感情が表現されるかのようだ。
 偉大なるボーカリスト
 そのあと、続いてジュリーニ・シカゴの「展覧会の絵」を聴いた。久しぶりだが、よかった。どっちもLPだ。

9/16
 実家へ見舞いに行った。
 ラジオを付けたら、NHKAMで弦楽合奏曲が始まった。いい曲だ。母に触れて、この曲が流れて、とてもやさしい気分になって帰った。やはり、音楽はいいな。
 帰りは、永福町まで歩いた。駅の向こう側に出て、喫茶・中華・軽食という旧フォーマットのお店があったので、そこで五目そばを食べた。うまかった。向かい側にアンドー楽器というクラシック専門のCDショップがあったので、そこにも入ったらいろいろあって面白かった。専門店らしく、重量盤(LP)、歴史的録音、演奏家別などジャンルが豊富だった。ショルティのベートーヴェン4,5番をCDで買って帰った。さっそく聴いたら、よい音だった。

12/1~2
 仕事関係で名古屋に行く事になった。土曜は時間取れるので、ネットで調べた「ニーベルング」に行ってみることにした。
 11:00開店だから、9:30くらいにホテルを出て駅で切符を買い、10:00から土産を買い、荷物をロッカーにあずけて上社駅を目指した。駅からバスに乗った。前の席にすわったおばあさんたちが「・・行ってみたら、誰もいにゃあのよ!」と会話したので、名古屋だなあ、と思った。昨日まで、ほとんど標準語を聴いていたのでね。、11:00にニーベルングに着いたのだが、土曜日の営業時間は13:00から、となっていた。
 もはや移動できないので、どこか休める場所はないか探したが、地あみのバス停ベンチしかなかった。日差しが温かいのでよかった。トイレに行きたくなり、旬楽膳というスーパーで借りた。そこで茶を買って飲んだ。
 12:15くらいに交差点近くの喫茶店「ワイズファミリー」に入った。ちょうど数人のお客が出て行って、すいていた。「名古屋名物鉄板ナポリタン」とホット紅茶を頼んだ。
 サラダが出て、玉ねぎスライスと酢の効いたドレッシングで疲れが取れた。
 名古屋名物鉄板ナポリタンは、鉄板の上に卵が流してあり、半熟卵焼きの上にナポリタンが乗っている感じ。麺はあらかじめゆでてある感じの、昔風。つまり、すごく柔らかい。塩味は控えめだ。疲れていたので、少し塩を足して食べた。うまかった。紅茶は薄かったが熱くて、量があったのでオーケーだ。
 いかにも昔の喫茶店風の作りで、たぶんご夫婦でやってるのだろう。マスターは蝶ネクタイっぽいファッションだ。
店内にガラクタっぽいものがいろいろ置いてあって、その旧フォーマットぶりが良い。地元に密着している感じ。
気を取り直して、ニーベルングに向かった。
 13:00過ぎ、ニーベルングに近づいたら、自転車で中年の男が来て、店の前で降りた。この人が店主らしい。近づいたらこちらを見たので「今から始まるんですか」と聞いたら、「ああー」と言い、うなずいて店を開け、すぐに顔を出して「どうぞ」と言われたので中に入った。
 すぐにLPをかけて音を出してくれた。ブラームスのピアノソナタだが、いい音だった。こういう店で、こんなクリアーな音は久しぶりだ。小田原・邪宗門以来か。
  コーヒーはややぬるめだが、味は邪宗門よりうまかったな。
 ブラームスが終わり、次はハイドンの交響曲24,25番を掛けてくれた。
 デッカのレコードで、音も良かった。情報量多く、細かい響きが良く聴こえる。
 店主といろいろ話をした。既製品のスピーカーは使わない方がいいですよ、とはっきり言われたのが共感だ。(俺は使った事が無いんだけどな・・・)
 家が近くなら入りびたりになりそうだが、残念、時間切れで失礼した。また来たいが・・・むずかしいだろうなあ。

12/10くらい
 病院に行くつもりで新宿から東中野へ向かったが、間違えて大久保で降りてしまった。気づいた時には改札を出ていたので、しゃくだから歩こうと思って外へ出たら、「名曲喫茶・カオリ座」という看板があった。地下の店らしい。時間がなかったので入らなかった。

12/16くらい
 見舞いに行った帰りに大久保通りを歩き続け、カオリ座に向かった。中に入ると、店主の女性が一人でいて、席に案内してくれた。ほかに客はなかった。カフェオレを注文したが、疲れていたので出されたチョコやクッキーがありがたかった。
 店主が「夜はあとでフルーツを出します」というので、お買い得だと思った。聴きたい曲はあるか、と聞かれたが「外では、かかっている曲を聴くことにしている」と答えた。かかっていたのはピアノ曲で、あまり見慣れない近現代ものだったようだ。周りを見回すと、POPに2時間以上いる場合は2杯目を注文してください。とか18:00過ぎはチャージが500円です、とか書いてあった。すると、カフェオレとチャージで1000円超えるんだな。しかし、今日はこれでいいや、と思った。
 2枚目のLPはドビュッシーのエチュードだった。
 音響は、ビクターのオートプレーヤーに山水のやや古いアンプ、本棚の上に置いたミニスピーカーである。カーステレオのスピーカーくらいの大きさだ。しかし、意外にトランジェントの良い音がしている。店主にそう言ったら「ええ、いまは配線の調子が悪くてノイズが出ますけど、もともといい音なんですよ」と言った。
 聞けば、もう10年も営業されている由。知らなかった。偶然駅を間違えなければ来ることはなかっただろうな。場所も悪くないし、また行こう。

12/23(土)
 正午前に出て、バロックに行く。バッハ・ロ短調ミサをやっていた。そのとき、音楽を日常的に、手軽に聴けると良いなと思った。年末年始は地下室のオーディオはだめだ。家族との関係で使えない。それなら、自室のPCスピーカーをグレードアップして自室で聞けるようにしようと思った。Edifierのスピーカーはボリュームボタンが壊れてきた。10年近く使っているのでやむを得ない。今度は回転式ボリューム機種を選びたい。

12/24(日)
 病院に見舞いに行った帰りに新宿まで歩き、ヨドバシでクリエイティブのサブウーファー付きPCスピーカーを買った。ポイントを使ったら1300円くらいになった。安いな。
 そのサブウーファーだが、下向きにユニットのついたバスレフで、キャビを叩くとポンポンと鳴る。どうせ箱鳴りも利用しているんだろう。
 音を出してみると、意外といける。オケの低音も出てくる。メインユニットの高域のキレもよい。やっぱり紙の振動板はいいね、という感じ。ただ、どっちも音にひげが付く、というか響きすぎる感じはある。特にサブウーファーのキャビネットを指でたたくと、コーンと長く響く感じがする。キャビネットだけでなく、中で何かが響いているような感じだ。まあ、これはしょうがない。楽器みたいなもんだな。
 色も黒なので落ち着いている。ボリュームが回転式なので、いちいち設定しなおさずに済む(?)。ありがたい。
 これで音楽を聴ける時間が増えると、あまり名曲喫茶に行かなくなるかも知れん。
 と、思ったのだが、スピーカーSB350は、その後、フニャフニャ系の音(音はシャンシャンと出てくるが、キレがない、力もない、重さもない)であることが判明してきた。メインユニットが軽すぎるのだろう。Edifierは木製キャビネットでサイズのわりに重かったが、これは軽い。カンカン鳴るし。そこで、鉛シートを裏板と天地に張った。天と裏はさらにブチルゴムでカバーした。
結果はどうか?少し音は落ち着いたようだ。キレが出る・・・ところまでは行かない・・・。サブウーファーのレベルを下げると、音がすっきりする。長岡鉄男がよく言っていた「必要悪」という言葉が頭をよぎるな。


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