51.放送大学・ハイパーソニック現象の講義に驚愕した

 放送大学をラジコで聞いていたら、驚くべき内容が聞こえてきた。記憶だが、「ハイパーソニック現象、すなわち人間の可聴帯域を超える超高音は、脳の重要な部分を活性化することが確かめられ、この実験の結果は統計的にも有意性が認められました・・。

ハイパーソニックを含むガムラン音楽や瞬間的に100KHzを超える周波数の音を発する尺八を含む音楽を聴く実験では、音楽を聴き始めてから少し遅れて脳に変化が現れます。また、音楽が終了してもしばらくの間はその変化が継続します。この遅れの現象が、短時間の聴き比べで音の違いを聴き分けられなかったという実験結果の説明となります。

 また、ハイパーソニックサウンドは耳による聴取ではなく、皮膚でそれを感じていることが実験で確かめられました・・・」

 これは驚きの内容だった。オーディオが衰退?してるこの時代になんという実験をやっているんだ。これは放送大学の「音楽・情報・脳」の講義の第7回だった。この内容だけでもオーディオファンには興味津々だろう。

 晩年の長岡鉄男は超広域再生よりも「20~20KHzをフラットに再生する」方に傾いたようだが、全盛期(?)には超広域再生に果敢に挑戦していた。

 そのころは超広域再生に効果があるか無いかがひとつの論争になっていた記憶がある。
 しかし、この講義内容からは、間違いなく超高域再生は効果がある、ということがわかる。しかもはっきり聴きとれなかったが、ハイパーソニック現象は40KHzを超える周波数で顕著に・・・とか、オーケストラよりもガムランなどのような断続的な音楽の方が効果が大きい・・とか言っていたようだ。
 40KHz超となると、俺のT-90Aでは再現できん。公称35KHzまでだから。まあ、50KHzでも20dBダウンで出てはいるのだが・・・。とにかく、放送大学テキストを購入してこの講義内容を確かめることにした。楽しみだ。


 あうー、ローテクな話だが、寝室で音源につかっていたCDラジカセがぶっこわれてしまった。ネット上のレビューで推薦機種(SDカードやUSBも使える。録音できる)だったのだが、カセットのホルダーが閉まらなくなり、無理に閉めたら(通常の使用状態の範囲だが)、ビンチローラーとキャプスタンが密着・固着して動かなくなった。ホルダーも閉まらなくなってしまった。
 ネットで調べたら、やっぱり同じような症状が紹介されていた。俺の場合、無理に閉めたせいで完全に破壊されたと思われるので廃棄することにした。主にCD再生に使っていたのだが、この際中古シスコンに入れ替えようと思い、近くのハードオフに行ったらケンウッドのK-521というレシーバーがあったので、それを買ってきた。これはCD、Ipod、FM放送などを受信・再生できるもので、マニアルを読むとすごい、20KHz以上を合成して再生音に追加する回路まで持っているし、イコライザーももっている。
 こんなに豪華だと音が濁るんじゃないかと思うが、音を出してみるとFOSTEXの15Wアンプに比べてKenwood音像が大きくなったような気がした。あくまで気のせいのレベルだが・・。

 一方、カセットが再生できなくなってしまったので、ヤフオクを見ていたらけっこうミニコンポのカセットデッキが安く出ていた。これらならすぐには壊れない世代であろうとおもい、これもケンウッドの「X-SW7整備済み」を落札した。実は購入後トラブルがあったのだが(再生速度が速すぎるようになった)送り主がていねいにみて直してくれたっけ。
K-521にはAUX端子が一つしかないので、Ipad(Ipodではない)やPCを共用出来なくなるが、しまってあったソニーの無電源AVセレクターで切り替えできるようにしてカッコがついだ。
これを使って家内の持っているヤマハPR7でカセット音源のデジタル化をしようと思っているが、まだやっていない。

(2022.9)


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