トップページ > エクステリア

ガーデンエクステリア

スケッチ クリックで大きくなります

住宅の工事において、打ち合わせの際に私たち職人がこれから造る物とお客様が想像している仕上がりが違っていることがあります。
 建物の工事には、しっかりした設計図が有り、仕上がりも想像しやすいですが、エクステリア工事については現場で「ここに2段ブロックを積んで・・・」とか、手振りを付けながら打ち合わせしても、実際に出来上がると高さやバランスが悪かったり、お客様が納得できる仕上がりならない場合があります。  そこで、私たちは手書きのラフスケッチではありますが出来上がりの想像図をお描きするようにしています。
 最近ではCAD(パソコンで描く図面)などで各サービスもありますが、そういう時代だからこそ、手描きにこだわっていこうと思っています。案外と「味わいが有って良い」と言われることもあります。

エントランス工事(玄関周り)

玄関周り

 上のラフスケッチの完成写真です。
 このお客様のお宅は、車の往来の多い道路に近いこともあり、また玄関の土間タイルを高めした為、境界から150cmぐらいで60cmの高さを上がるような玄関周りです。真っ直ぐに階段を造ると最低3段は必要なので玄関先が狭くなってしまいます。  そこで、階段を家と平行に造り、玄関の土間タイル自体は大きく境界まで広げました。  そして、階段部分にはブロックを積み段を付けて変化を持たせました。また、圧迫感を軽減させるために飾り窓を付け、仕上げには、ジョリパット(外壁用色付左官仕上げ)を使用しました。  玄関タイルが高いので歩行者の視線も気になるとの要望で、落下防止も兼ねて、太目の立て格子(トステム コートライン)を付けました。
 ジョリパットは建物の2階部分の仕上げと同じにしましたので、外構と建物が一体感のある仕上がりになりました。

エントランス工事2(玄関周り)

スケッチ クリックで大きくなります

今度は違うタイプのエントランスを紹介します。
 このお客様のお宅は郊外の自然が豊かな静かな住宅街にあります。
 最近の住宅は、外壁が金属系サイディングで青やシルバーの四角いモダンな建物が主流ですが、郊外では周囲の景色と調和したナチュラルなイメージの住宅も人気が高いようです。
 そういうご要望のお客様には、庭でガーデニングを楽しめるような外構工事を提案したいと思います。

玄関周り

 完成写真です。
 すぐに気が付くと思いますがラフスケッチとは木目調の格子のフェンスの位置が違います。また、その右側にも出入口を設置しました。
 実はスケッチは一番最初にお客様に提出させて頂きましたものでその後数回の変更をしました。
 私たち業者はどうしてもデザインを重視したり、基本的には外構工事と外側から見る傾向があるのを感じました。  上の設計では玄関の前の部分が狭くなり勝手口のある右側の部分に直接降りれません。
 これからこの家で生活されるのはお客様ですので、使い勝手などの点では話し合いをする必要があります

玄関周り

 基本的な部分では、最初のスケッチを見て頂いた時点で大変気に入って頂き、フェンスや門扉のデザインやアプローチ部分の石張り等は全て原案の意見を採用して頂けました。
 お客様が私たちに求める物は、完璧な設計図ではなく、表現し難いお客様の持つイメージみたいな物を感じ取って提案することだと思っています。
 その点では本当に簡単なスケッチですが役に立ったと思います。

カーポート工事

玄関周り

 最近、最も苦労した物件です。
 まずは元のカーポートの解体途中の写真です。お客様希望では奥が狭くなっている駐車スペースに今よりひと回り大きく背の高いカーポートを作って欲しいとの要望でした。元のカーポートも奥に向かって狭くはなっていますが片方のカーポートをそのまま設置したために中央部の棟(屋根の一番高い所)が高さが合っていません。使用には支障は有りませんが、見た目が綺麗では有りません。
 そこで、両側のカーポートを均等に斜めに切りつめ扇型(?)のように設置することを提案させて頂きました。

玄関周り

 言うのは簡単ですが・・・。
 原理的には可能な事は解りますが実際に計算してみると、なかなか寸法が合いません。
 結局は柱の位置だけを計算で割り出し、梁(はり)(柱と柱の間を支える大き目の横部材)や垂木(たるき)(屋根材を支える部材)などを加工して、作業場で一度組み上げました。出来上がりは見ての通りで格段にスッキリしました。

ウォールエクステリア

テラス01

文字通りに建物の壁に付いているテラスやバルコニーをウォールエクステリアと呼びます。
 各メーカー規格品(尺モジュールやメーターモジュール)と呼ばれる商品を用意して、それぞれの住宅に合った商品を選べるようになっています。
しかし、お客様のニーズは規格だけで全てが対応できるとは限りません。そんな時に私たちが加工によって対応します

テラスの延長

テラス02

 上の写真の垂木掛け(建物についている部分)の写真です。
 このお客様のお宅は、ウッドデッキが腐らないようにバルコニーの下の部分にもテラスが欲しいとの要望でしたが、右の写真の通り手前方向には同じ高さで垂木掛けを取り付ける事が出来ません。
普通の場合はバルコニー部分から若干テラスを重ね、2段に施工をする事を勧めます。


テラス03

しかし、同じ種類のテラスなら使用している型材が同じですから、どうにか延長出来ないかと考えました。
 そして、垂木掛け位置を手前側にずらす事を思いつきました。






仕上がり

 これも言うのは簡単ですが・・・。
 仕上がりは、写真の通りです。
多分、普通にスッキリ付いているだけの何の工夫も無いテラスに見えます。
加工にはかなりの手間を喰いましたが、そんな現場の方が出来てみると自然な感じに仕上がる事が多いです。