1. 基礎

1.7 サーブ球のはね方

前二節で説明した球は、飛んできた球のはね方をみてきた。 ここでは、停止している球を打ったときの球のはね方を見てみよう。 たぶんサーブするときの飛びと回転(スピン)とを考える上で整理出来ると思う。

下図に、静止している球の1点を、振る位置を変えて当てたときの「飛び」と「回転」の効力を示したものである。

Fig-1.7.1

サーブ球のはね方

ラケットA位置から球を当てると、球は、A点の作用線上を飛んでいく。

ラケットB位置から球を当てると、球は動かずに回転を始める。

ラケットC位置から球を当てると、球はA点の作用線上を回転して飛んでいく。 したがって、Vxが飛びを担当し、Vyが回転を担当しているのが分かる。

球の当てる角度によって、その効果は下図のとおりである。

Fig-1.7.3

球の飛びと回転

45°を境にして、それ以下を「飛びを主体とする振り」、それ以上を「回転を主体とする振りと」言える。

同じ力でスイングするにしても、ラケットと球との当て方を意識することによって回転速度と飛行速度の比率を変えることが可能となる。
実は飛びの大きさを力加減だけでなく意識によって変えることで出来ることに重要な意味がある。

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