5. 異質ラバーに対する戦術

5.6 裏/粒高ラバーの裏ラバーサービスに対する攻略法

ここでは、「裏ラバーと粒高ラバーの組合せ」に対する戦法について説明する。「裏ラバーと表ラバーの組合せ」にも通用する共通の戦法である。

粒高(Long-pips)と裏(Inverted)ラバーとの異種ラバーの組合せでは、異種ラバーの相手がサービスの単調さを避けて裏ラバーでサービスするケースが多い。
こちら側の戦法としては、粒高ラバーを避けて裏ラバーだけを相手にする戦法もあるが、 ここでは積極的に相手の戦法に乗ってサービス以降は粒高ラバーに向かって打ち込む戦法を述べる。

4球目攻撃

5.6.1 相手裏ラバーのカットサービスの攻略法

この戦略は、裏ラバーのΘカットサービス(ΘB)に対して粒高側にシュート・カット(LB)で戻し、再度戻ってきた球にカーブ・ドライブ(RT)を加えてドライブ(T)として打ち抜く攻略法だ。

相手裏ラバーのカットサービスの攻略法

② 相手のカット(B)サービスに対してシュート・カット(LB)で受ける。
Ⅰで相手からのカット(B)のサーブに対して、相手の粒高へシュート・カット(B)で受けると、球はⅡのカーブ・カット(LT)となる。 相手は粒高のナックル(K)でレシーブするので、Ⅲではシュート・カット(LB)がそのまま戻ってくる。

カーブ・ドライブ(RT)で打ち抜く。
Ⅲのシュート・カット(LB)に対してカーブ・ドライブ(RT)を加えて、Ⅳのドライブ(T)として相手を打ち抜く。

相手がⅣで上手くレシーブできれば、Ⅴで①の状態に戻ることになる。

<応用戦術>
ここでは、シュート・カット(LB)でサーブを受けてカーブ・ドライブ(RT)で打ち込んでいるが、Fコーク・カット(FB)で受けてHコーク・ドライブ(HT)で打ち込んで同じことだ。

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5.6.2 相手裏ラバーのドライブサービスの攻略法

この戦略は、最初に、相手の裏ラバーのΘドライブサービスに対してカーブ・ドライブを加えて、相手の粒高側へカーブで戻し、 再度戻ってきたカーブに対してシュート・ドライブを加えてドライブとして打ち抜く攻略法だ。

相手裏ラバーのドライブサービスの攻略法

② 相手のドライブサービスに対してカーブ・ドライブで受ける。
相手からのⅠのドライブ(T)のサーブに対して、相手の粒高へカーブ・カット(RB)で受けると、球はⅡのカーブ・ドライブ(RT)となる。 相手は粒高のナックル(K)でレシーブするので、Ⅲではカーブ・ドライブ(RT)がそのまま戻ってくる。
カーブで相手に戻るので台から出ないように力加減を調整する必要がある。

シュート・ドライブで打ち抜く。
Ⅲのカーブ・ドライブ(RT)に対してシュート・ドライブ(LT)を加えて、Ⅳのドライブ(T)として相手を打ち抜く。

相手がⅣで上手くレシーブできれば、次にはカットで自分の側へ戻ることになるので攻撃的なカットで受けて、5.5 粒高ラバーに対するより洗練された戦略へと続ける。

<応用戦術>
ここでは、カーブ・カット(RB)でサーブを受けてシュート・ドライブ(LT)で打ち込んでいるが、Hコーク・カット(HB)で受けてFコーク・ドライブ(FT)で打ち込んで同じことだ。

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