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updated 2016-10-26
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短期療法(ブリーフセラピー)・解決志向アプローチ
(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)とは

1. 短期療法(ブリーフセラピー)・解決志向アプローチ(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)は可能な限りの短期間(ブリーフ)での改善を目指します。そして、カウンセリング中の皆さんの何気ない会話の中から生まれる一言一言やご様子などから垣間見えた、あらゆるリソース(※リソースとはクライアントの内的な資源、趣味、生活、環境、行動、嗜好、性格、その他あらゆるもので改善に役立つ情報とお考え下さい。)を元に、そのときのクライアントの皆さんの体調や心の変化に対応した、あらゆる心理療法、言語手法(カウンセリング、催眠療法、家族療法、メタファー、人間の五感を利用したイメージトレーニング、その他)皆さんのお悩みや症状の緩和改善に役立つものであるなら、どんなものでも道具として臨機応変に利用していき、皆さんの心と体の状態を最優先にしながら、従来型の聞くだけのカウンセリングスタイルとは違い、時には、クライアントの皆さんのリソースの情報を元に、カウンセラーも皆さんに様々な形で間接的、直接的に介入していくカウンセリング手法です。



2. カウンセラーは積極極的傾聴、受容と共感をすると共に、時には、皆さんの心と体の状態を常に最優先に負担にならないレベルで、精神分析などによるお悩みや症状に対しての過去の原因究明に拘ることなく、ケースバイケースで少しずつ介入していきながら皆さんの心の視点を、今現在から徐々に未来に焦点を当てていくお手伝いをすることにより、皆さんと共に、緩和改善を目指していきます。



3. カウンセリングやセッションの中で見つけ出された皆さんの様々なリソースを元に、症状やお悩みの緩和改善を目的とした行動課題(※例えば、ある行動をしてみる、あることについて考えてみる、あるイメージトレーニングをしてみるなど、皆さんお一人お一人お悩みや症状により様々です。ちょっとした皆さんお一人お一人のための木陰の風からのオリジナルの宿題みたいなものとお考え下さい。)を皆さんの心と体の状態を常に最優先に、皆さんと相談しながら決めていき、その行動課題を皆さんに無理の無い範囲で、実際に次回のカウンセリングまでの間やってきてもらうことで、お悩みや症状の早期の緩和改善のため、時間の有効活用を目指していきます。



4. 今まで、それをやり続けてきて、うまくいっているのなら、これからも変えないでやっていきましょう。



5. 今まで、一度でもそれをやり、うまくいったことがあるのなら、また、それをやってみましょう。



6. まで、それをやってきて、うまくいっていないのであれば、まったく別の新しいことをしてみましょう。



7. 皆さんお一人お一人の心(意識、無意識)には、それぞれの様々な形での問題の改善方法が秘められていることを大前提に、カウンセリングやセッションを行っていきます。


以上、この7つが基本的な進め方や考え方の特徴です。



従来のカウンセリングスタイルは、積極的傾聴、受容と共感、非介入、来談者中心療法です。ここまではクライアントのお悩みや症状によっては必要な方法と言えるでしょう。クライアントの皆さんのお話をとにかく聴くスタイルです。心のお悩みについて話す。お悩みについてカウンセラーは聴く。これだけでも心の負担が軽くなる可能性は大い期待できるでしょう。ただし、従来のカウンセリングスタイルにはもう一つの側面があります。精神分析などにより、画一的なアプローチで問題の原因追及を試み、そこから、改善を目指すのです。しかし、皆さんの症状やお悩みはお一人お一人違うはずです。様々なお悩みの種類、事情、環境、経験、身体的な特徴、その他さまざまなものが複雑に絡み合っていて、いくつもの要素が考えられ、そのすべてを精神分析などにより拾い上げることは、まず不可能でしょう。人の心は日々変化します。人の心は機械のように日々同じ動きをしているとは限りません。人は毎日様々な経験をし、日々を生きています。ですから、その一時の画一的な精神分析により一つの答えがはじき出されたとしても、その答えは、その人にとって、あくまでも、その人のその時の一部分の答えに過ぎないと言えるでしょう。ですから、問題の原因究明してもまた次の原因究明が待っていることになります。これではイタチゴッコと言えるでしょう。そのため、従来の画一的な精神分析原因追究を試み、改善を目指すスタイルは、長期に渡り、何年も何年もクライアントがカウンセリングを受けることになるケースを生み出す可能性も人によっては出てくることになります。

それに対して、短期療法(ブリーフセラピー)・解決志向アプローチ(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)は、専門的な精神分析、問題の原因究明に拘らず、介入するときは介入し、つねに効果的だと思われる様々なカウンセリング方法を道具として臨機応変的に利用し、比較的短期を目標にカウンセリングを進めていきます。そして、上述の4.5.6のように、シンプルでクライアントにとって、より実質的で、結果的に、経済的なニーズにも対応した手法と言えるでしょう。


※カウンセリングルーム木陰の風ではクライアントの皆さんの日々変化する心と体の状態を考慮しながら、上述の従来の来談者中心療法と短期療法・解決志向アプローチ、その他の療法をその時その時により柔軟に組み合わせ、使い分け、皆様お一人お一人に可能な限りフィットしたオリジナルカウンセリングをすることを心がけております。

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