ここでは、以下のスイングについて、どうやって球に力を与えるかを説明する。
既に振りの基礎について述べた。ここでは、球に速いスピードを与える振りについて述べたい。
最速のスピードを得る合理的な振り方というのはどう打つのか。
幾つかの間接を組み合わせてふる。これが答えだ。
例えば、肘の関節と手首の間接を使えば、ラケットのスピードはその合計となる。
では、どうしたらそんな振り方が出来るのだろう。
Fig-1.10.1a
右の図は最も合理的なバックスイングを上から見た図と、横から見た図として描いてみた。
刀を抜くように、球に向かって直線的に振り始める。
そして球の当たる直前に手首を90度返すことによって、ラケットの速度は、
手首の反し分、肘で打つ以上に速くなり、ドライブも大きくかかる。
基本の振りと比較すると一目瞭然だろう。そして驚くほど良く入り、良く決まる。
やってみると別格な振りであることが分かるだろう。
実は、この振りにはもう一つある。次の図を見てみよう。
Fig-1.10.1b
この振りは、ブロック側の面を上に向けておき、球の当たる直前に手首を180度返す。
この振りは、台上でも行えることもできるので、ツッツキの球も容易にドライブに換えることが出来る。
ラケットの速度は、手首の反し分、肘で打つ以上に速くなり、
相手のツッツキの回転以上の回転が容易にかかるのだ。
相手の回転以上の回転を球に与えれば、球はこっちの言うことを聞いてくれ、
球は落ちることなく、真っ直ぐ進んでくれるのだ。
Fig-1.10.2
やはり、基本の振りと比較すると一目瞭然だろう。 相手のスイングより手首の回転分ラケットのスイング速度が速いのだ。
これは、特にカットマンに対するドライブに威力を発揮する。球の頂点を打ち抜くのだ。 カットマンのスピン以上に切れのある打球が打てるのだから、こちらが主導権を握れるのだ。 全てのフィニッシュに使える最強のスイングだ。
左サイドラインにフォアーサーブを打つのは、上のレベルの重要なテクニックだ。 相手を左右に振れないと相手の隙が作れない。
Fig-1.10.3
この振りは、フォアスイングの応用である。 ラバーをオープンに振り始り始めることによって球に上回転を与え、 かつ、球に上方軸と前方軸にも与えているので相手の右サイドを厳しく攻めることが出来る。球の飛距離はスイングの回転半径で調整する。