この打ち方は、最初の具体例で示したものである。この打ち方には思い出がある。 始めて、机上で回転を予測して、試した打ち方である。理論通りに横回転を上回転で返球出来、 感動したのを覚えている。
ラケットの振り方は、一つの例である。球に、ラケットでこの回転を加えれればどんな打ち方でも良い。 横回転には右のカーブ回転(R)と左のシュート回転(L)の二種類がある。 回転方向が逆なので、返球方法も逆の回転を与えることになる。
杓子定規に、あるいは律儀に横回転で無ければ使えない訳ではない。45度傾いたって同じだ。 下回転サーブに近づいてもそんなに違わない。王子サーブだって、ほぼ下切りだってかまわない。 極めて応用力が大きいのに驚かされるだろう。
相手からの球の回転は同じではあるが、配給によってバック側かフォア側で受けることになる。 ラケットでの球への回転の与え方は、いずれも球の上半球に左回転(L)を与えるシュート・ドライブ回転となる。
では、打球の順番を追って見てみよう。
① 相手がカーブ(R)でバック側にサーブした。
② 自分のコートに入ったⅠの回転にシュート・ドライブ(LT)を加える。
③ 相手のコートにはⅡのドライブ(T)となって返球される。
方程式は以下の通りとなる。
ドライブ = カーブ + シュート・ドライブ
英語の頭文字で表記すると,
T = R + LT
R = - L なので、 T = T
振り方は3.2.1節 「横回転(カーブ回転)のドライブ返球技術:バックの振り」を参考にして欲しい。
① 相手が カーブ(R)でフォア側にサーブした。
② 自分のコートに入ったⅠの回転にシュート・ドライブ(LT)を加える。
③ 相手のコートにはⅡのドライブ(T)となって返球される。
方程式は以下の通りとなる。
ドライブ = カーブ + シュート・ドライブ
英語の頭文字で表記すると,
T = R + LT
振り方は3.2.2節 「横回転(カーブ回転)のドライブ返球技術:フォアの振り」を参考にして欲しい。
相手からの球の回転は同じではあるが、配給によってバック側かフォア側で受けることになる。 ラケットでの球への回転の与え方は、いずれも上半球にカーブ回転を与えるカーブ・ドライブ回転となる。
① 相手がシュート(L)でバック側にサーブした。
② 自分のコートに入ったⅠの回転にカーブ・ドライブ(RT)を加える。
③ 相手のコートにはⅡのドライブ(T)となって返球される。
方程式は以下の通りとなる。
ドライブ = シュート + カーブ・ドライブ
英語の頭文字で表記すると,
T = L + RT
振り方は3.3.1節 「横回転(シュート回転)のドライブ返球技術:バックの振り」を参考にして欲しい。
① 相手がシュート回転(L)でフォア側にサーブした。
② 自分のコートに入ったⅠの回転に②のカーブ・ドライブ(RT)を加える。
③ 相手のコートにはⅡのドライブ(T)となって返球される。
方程式は以下の通りとなる。
ドライブ = シュート + カーブ・ドライブ
英語の頭文字で表記すると,
T = L + RT
振り方は3.3.2節 「横回転(シュート回転)のドライブ返球技術:フォアの振り」を参考にして欲しい。
前述2.2.1では、Θカーブをシュート・ドライブで受けると、
Θカーブとシュートが相殺して、ドライブだけが残るのだ。
前述2.2.2では、Θシュートをカーブ・ドライブで受けると、
Θシュートとカーブが相殺して、ドライブだけが残るのだ。
したがって、以下の法則が成り立つ。
<横回転をドライブで返球の法則>
横回転をドライブで返すには、相手からくる横回転に対抗する側の上半球を前方に擦る。