ラケットラバーで最も一般的に使用されているは裏ラバーである。第2部では、その裏ラバーの相手を想定し、ベクトルを用いて基本的な戦術を考えてみる。
2.1 球と振りの回転ベクトルの合成★★★
回転はベクトルであり、回転同士を合成できる。意図した方向に回転させるにはラケットでベクトルの加算に基づいた回転を加える必要がある。
2.2 横回転をドライブで返球★★★
横回転を上回転(ドライブ)で返すには、相手からくる横回転に対抗する側の上半球を前方に擦るとドライブとして返球できる。
2.3 横回転を下回転で返球
横回転を下回転(カット)で返すには、相手からくる横回転に対抗する側の下半球を前方に擦るとカットとして返球できる。
2.4 下回転をドライブで返球★★★
下回転をドライブで返すには、相手からくる下回転に軸方向の回転を加えるか、弱めの横下回転を加えとドライブとして返球できる。
2.5 前後軸回転に対する返球★★★
この回転はペンフォルダーの相手がカットと見せかけて繰り出すサービス、あるいは回転を熟知しているシェイクの相手がカットと見せてかけて出すサービスの回転だ。 この対応が適切に出来ないと容易に相手に主導権を握られてしまう。
2.6 返球のコントロール
返球の方向の制御方法について二つの方法を紹介している。腰の回転で舵をとる場合には飛距離はスイング半径で調整する。スイングの途中で方向を変える場合には進行方向に垂直な方向修正ベクトルを加えることでも行える。
2.7 攻撃のブロック
ブロックには、二つの考え方があり、いずれも大切だ。
一つは、相手のドライブの反力を使って返球する方法。 もう一つは、相手のドライブの回転方向を変えてしまう方法だ。
2.8 ドライブをドライブ系スピンで反撃
ドライブをドライブで対抗するのは難しい。ドライブで擦る他にHコークやFコーク更にカーブやシュートのスピンを加えたて反撃するテクニックを紹介している。
2.9 3球目攻撃★★★
自分のサーブに対して、 相手が普通に返した場合の球の回転は、回転の合成から予想がつくから、3球目をドライブで攻めるとして、 どう打てば良いのかがここのテーマとなる。
2.10 フォア前のさばき方★★★
フォア前に繰り出されるサーブは、大きく4種類ある。カーブ・カット回転、シュート・カット回転、カット回転、ナックルだ。 相手の振りを見て、即座に打ち方を変えて対応する。
2.11 バック側サーブのさばき方★★★
相手のサーブの攻めは圧倒的にバックが多い。 同じ打点フォームで、カーブ・カット、シュート・カット、ナックルなどで攻めてくる。ここでは反転攻勢の戦術を考える。
2.12 左利きへの対策
左利きに対して非日常な回転とは何か。
サーブの回転で言えば、 左利きへ繰り出される日常のサーブ回転はカーブ・ドライブなのだ。 それはシュート・ドライブが非日常のサーブなのだ。だから、その効果が大きい。
2.13 ドライブラリーの基本★★★
君は、ゲーム前のウォーミングアップで行うラリーを通して、ラリーの上手い人とでは球が安定しているのに、 ラリーの下手な人とでは球が不安定になることを経験しているだろう。ラリーの基本は、相手のスイングの鏡面にスイングするのが基本なのだ。
2.14 ツッツキラリーの基本★★★
ツッツキラリーの基本は、相手のスイングのツッツキ角度と90°となるようにツッツクのが基本なのだ。
そうすることによって、球が安定し相手コートに低い弾道で速い球を送ることが出来る。