作成2005年6月28日
このページの最終更新日は2010/04/13です。
このページでは敬虔なイスラム教徒の国であるパキスタンに於ける鷹狩をご紹介します。
パキスタンと言う名前はご存知でしょうが、イスラム圏におけるセーカ(ワキスジハヤブサ)や鷹匠道具の輸出国であり、中近東の王族達が鷹狩りに来る国として有名だと言う事はあまり知られていないと思います。鷹狩りを行う人の中にはパキスタンベル(前はラホールベルと呼ばれていた)の名前で知られる鈴をご存知だろうが、この国ではそれほど珍しい物でもなく、このページの中にそれをヨーロッパやアメリカに輸出している世界的に有名な人物も出てくる。
今から約20年前、始めてパキスタンに行き、その後4回ほど尋ね、湾岸戦争中に訪れたのが最後だったが、その間パキスタンを代表する二人の鷹匠に会い、その技術を見せてもらう事が出来たが、その一つに鷹の捕獲がある。
なぜ、彼等がパキスタンを代表する鷹匠かと言うと1967年2月カタールのザイード首長がハバラ(フサエリショウノガン)を狩る為パキスタンへ鷹狩に行った折りに、パキスタン政府が国内を代表する鷹匠を集め、(確か10人位だったと思うが)鷹をプレゼントしたのだが、その時選ばれた鷹匠又はその子孫の人達だからで有る。
なお、付け加えておくとこの写真に出てくる人は全て鷹狩を行う人です。それほどポピュラーな男の遊びです。書き出すと切が無いのでこの位にしておきます。
※私のパキスタン行きに付きましてはパキスタン航空に大変お世話になり、ほとんどただで往復させてもらった事も有りました。大変感謝しております。また、宜しくお願いします。
「断食をするブッダ」
我々日本人が初めて接触するパキスタンはこの「断食をするブッダ」では無いだろうか。つい10年くらい前には日本に出稼ぎに来ていたパキスタン人がたくさん居たが今では入国管理上の制約でほとんど見る事が無くなった。その頃パキスタン行きの飛行機で乗り合わせた日本人の母と娘(10代)が居たが、母親は娘がパキスタン人と結婚する事になり心配で付いて行くのだと言っていたが、この若い花嫁は今どうしているだろうか。また、話が横道にずれてしまった。
さて、本題に入ろう。アラブの王族の誰々が何処々で何日間鷹狩を行うと言う事が新聞に出る国である。それほど鷹狩と密接な関係を持っているこの国で、鷹匠を探し出すのはそれほど難しい事ではないが、一番の問題は言葉である。教養の高い人間は英語を話すがほとんどの人は現地のウルドゥ語しか話さないのでかなり苦労もした。
※ほとんどの日本人が英語を話せないのと同じですが。
鷹の捕獲日本では禁止されている鷹の捕獲の様子をご紹介します。但し、密猟防止の為詳細な捕獲方法は省略しますが、なかなか普通では見る事の出来ない貴重な画像です。
中近東の鷹道具中近東で売られている鷹道具の生産国でも有り、独特のフード(遮眼革)を生み出したこの国の鷹道具を紹介します。
パキスタンの鷹狩日本と違い、鷹狩りに狩猟鑑札が必要なパキスタンでは鷹狩りが社会的地位を持っています。驚くほど日本とよく似た鷹の仕込みや鷹狩りを紹介します。
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