このページの最終更新日は2009/11/03です。
このページでは狩猟の役に立つ有益な植物をご紹介します。有益と言っても漢方薬ではなく、どちらかと言うと道具に近いものです。無益な植物と言うものも有りませんが。
1.ガガイモ
ガガイモと言う変な名前の植物が有る。ガガとはスッポンの事で、イモは根がイモの意味だと、どこかの本に書いて有った。全く意味不明な命名だが、これが標準和名だから仕方無い。私なら「カザミグサ(風見草)」とでもネーミングしてあげたいのだが、あまり名前は知られていない草である。しかし、子供の頃誰でも一度はこの草で遊んだ記憶は無いだろうか。秋にこの実を見つけるとその白い綿毛を風に飛ばして遊んだものだが、最近はあまり見掛け無くなった。5年ほど前、山梨県の猟場で見付けて早速相模川の河川敷に蒔いたら去年は大発生していっぱい出来た。今では子供が川原で遊ぶ姿も無くなり、誰も取る人がいないせいか風任せに飛び回っていた。最近では私が行く所では結構見る様になったが、この利用法はもう説明しなくてもお分かりだと思うが、風向きを知る為である。
ガガイモ
初めての猟場でする事と言ったらまず、猟場全体を見回してキジの付き場を予測し、風向きを確認して犬を放す。なれた猟場ならばこの必要は無いが、風の弱い時など役に立つ。特に初めての場所では風向きは大切である。中にはタバコに火を付けてまず一服などと言う人もいるかも知れないが、山火事の危険も有るし、厳に慎むべきである。この煙で風向きが分かると言うが、風下なら良いが風上では獲物を追い出す様なものである。
さて、このガガイモの仲間の綿毛がアメリカでは商品として売られているとは誰も思わないと思うが、自然にやさしい風向きを知る手段として利用されている。流石は狩猟先進国である。
Windfloaters(ウインドフローターズ)
このウインドフロータズは直径5センチほどのケースに入っていて邪魔にならず、大変使いよい物ですが、毎回必ず猟場で使う訳でも無く、わざわざ買う必要も無い。ガガイモが飛び始める前に二、三個とってビニール袋に入れて置けばそれで猟期中は十分役に立つ。
茶色いのが種、白い綿毛をそまま使えば良い
風の弱い時、特に明け方のわずかに風が吹いている時に使って見て下さい。意外な風の流れが分かるかも知れません。風向きを知る事は鉄砲に限らず、狩猟の基本中の基本です。どうぞ、カザミグサ(風見草)を宜しく。
※時間が有れば又別な物をご紹介します。
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